(資料2-1)東北大学提出資料(他のコホート事業との連携の考え方)

東北大学提出資料(他のコホート事業との連携の考え方)

国内のゲノムコホートとの連携の進め方に関する考え方

ゲノムコホート基本計画に関しては、先行するゲノムコホートの経験を踏まえながら、被災地のために役立つ、そして、学問的に意義のあるプロトコールを作成していくことが重要と考えています。

「国内の主要ゲノムコホートとの連携準備状況」資料に示しますように、国立がん研究センター、ながはま研究、J-MICC、山形分子疫学コホート、バイオバンクジャパン、久山町研究、等より、これまで情報提供を頂いています。今後、これらのゲノムコホートと連携してワーキンググループ(「ゲノムコホート連携推進WG」)を設立し、密接な意見交換を行ってゲノムコホート基本計画案を磨き、質問項目、包括同意書、ゲノム解析方法などで連携体制を構築して行くことが大切と考えます。平成25年度のパイロット研究開始を視野に入れると、平成24年度半ばを目途に数回のワーキングを重ねながら、コホート設計を行って参りたいと考えます。

なお、これまでの連携実績としては、国立がん研究センターからは研究計画の教示を受けました。また、山形分子疫学コホートとながはま研究の実務担当者には、講演を頂き、さらなる情報提供を受け、討論を実施しています。

住民コホートについては、特定健診との相乗りの形で実施するのが現実的を考えていますが、この点で山形分子疫学コホート研究は「特定健診相乗り型」として順調なリクルートを達成していますので、参考とさせて頂く予定です。


■今後検討すべき課題

1) わが国で先行して実施されているゲノムコホートのそれぞれの長所を取り入れさせていただくために、広範な連携が必要と考えています。
2) 他のコホートとの連携はたいへん重要であり、特に三世代コホートについては環境省・エコチル調査との連携も必要と考えています。
3) すでに実施中のコホートおよびパイロット・計画段階のコホートとの連携に際して、現在パイロット段階または計画段階のコホートとは、生体試料の種類や質問項目などを共通化して実施することが重要と考えています。一方、すでに実施されているコホートについては、解析段階でのメタアナリシスなど、別の連携の在り方を検討する必要があると考えています。

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