(資料3)第1回東北メディカル・メガバンク計画検討会における主な意見
第1回東北メディカル・メガバンク計画検討会における主な意見
○ コホート研究の実施手法
- 介入を実施すると、コホート研究の結果に影響を与えることが懸念される。その影響について検証するための検証コホート研究を実施すべきではないか。
- コホート研究は実施地域に負担をかけるものであるため、被災して疲弊している地方自治体の状況をよく把握し、現地の保健士等の助けを借りられる体制を築いてほしい。
- 先行コホート研究と連携していくためにも、調査項目等の整合性について考慮しながら設計してほしい。
○ 生体試料、生体情報の保存
- 生体試料、生体情報のバックアップについて具体策を検討すべきではないか。
○ 住民への広報、現場の医師、看護士等への教育
- 現場のメディカルスタッフに本事業の意義を理解してもらうことが本事業の実施の中で重要な役割を持つため、住民はもちろん、現場の医師、看護士等にもしっかりと理解してもらった上で事業を推進していくべきであり、それらの人材にどのようにして教育を行っていくかについて方策を具体化すべき。
- サイエンスコミュニケーションは本事業でも大変重要な役割を担っていることから、先行コホート研究で実施されている例も参考にして実施していってほしい。
- バイオバンクの構築が次世代医療につながっていくことの具体的な説明を行っていってほしい。
○ 医師の育成、循環型医師派遣制度
- 循環型医師派遣について、4ヶ月は現地、8ヶ月は東北大というサイクルについて、もっと地域医療に関わりたい、という人材もいるはずであり、それぞれの人材の個性に応じて柔軟に対応すべき。
- 最先端のゲノム医療を志向する医師と、地域医療を支えていく医師ではインセンティブが異なるので、短期的には循環型医師派遣で対応できると思うが、長期的にはそれぞれの人材が専門性を活かすことのできる仕組みを考えるべき。
○ コメディカルスタッフ、バイオインフォマティシャンの育成
- 本事業に関わる人材の多様なキャリアパスについて、10年後、20年後も見据えながらさらに具体化し、広く発信してほしい。特に、バイオインフォマティクス人材の育成のためには、明確なキャリアパスを示すことが必要となる。
- バイオインフォマティクス人材にも、データの生産と解析の部門を循環するような仕組みを検討していただきたい。
○ 実施体制
- 先行する他のコホート研究、解析研究等の成果や知見を十分に活用できるような仕組みを構築していただきたい。先行コホート研究、解析研究の実施者が計画段階から加わることも必要ではないか。
- コホート研究、ゲノム等の解析研究について、我が国全体の推進方策を議論する場を設けるべきではないか。
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