HPCI計画推進委員会(第68回)議事要旨

1.日時

令和8年3月5日(木曜日)10時00分~12時00分

2.場所

文部科学省 17階 研究振興局会議室(傍聴はオンライン会議にて参加)

3.出席者

委員

合田委員、上田委員、北野委員、田浦主査、只熊委員、館山委員、福澤主査代理、朴委員、棟朝委員、横田委員

文部科学省

山之内課長、阿部参事官、栗原室長、池田参事官補佐、藤本係長、森専門職、瀧技術参与、山岸技術参与、乾調査員、筒井行政調査員、山本行政調査員

オブザーバー

   理化学研究所計算科学研究センター(R-CCS)松岡センター長、近藤部門長、嶋田室長

4.議事要旨

会議開始にあたり、議題1については議事運営第4条一および二により非公開とすることが確認された。
 
議題1:理化学研究所における次期フラッグシップシステムの検討状況について(非公開)
資料1についてR-CCS松岡センター長及び近藤部門長から説明があった後、質疑応答が行われた。
 
議題2:令和8年度予算案及び政府の取組等について
資料2-1、2-2について事務局から説明があった。
 
議題3:今後の HPCI の運営や利用制度等の方向性について
資料3-1、3-2について事務局から説明があった後、質疑応答が行われた。

【田浦主査】  ありがとうございました。
ただいまの説明について、委員の皆様から御意見、御質問ありますでしょうか。
 只熊委員。
【只熊委員】  只熊です。御説明どうもありがとうございました。
 先日、早く使えるようにしたいと私、申し上げましたけれども、迅速に枠組みをつくって御対応いただいていること、大変心から感謝いたします。ありがとうございます。すばらしいと思いますので、あとはこれを認知して使っていただけるように、もう一押しするということかなと思いましたので、どうもありがとうございます。
【田浦主査】  よろしいでしょうか。
 朴委員、お願いします。
【朴委員】  10ページを見せていただけますか。この赤枠の特定研究有償課題ですが、これは有償なので、国がお金を出すわけではなくて、研究プロジェクトがお金を出すという枠組みなのだけれども、あくまでHPCIというシステムの中での利用として、HPCIの、例えばシステム提供機関である各大学のスパコンセンター、みんなそれぞれ有償枠を持っていますけれども、これは何らかの一定の枠を文科省として確保して、そこにお金を出して、つまり、与えられた予算からお金を出して使いなさいという立てつけなのでしょうか。この有償の払い方というのが、よく分からなかったのですけれども。
【池田補佐】  現在は、HPCIの産業有償課題と近しいフレームをまず想像いただければと思っております。HPCIの計算資源の提供をいただいている各システムから、計算資源を一定程度の枠供与いただきまして、こちらに対して、各研究開発のプロジェクトに採択された研究課題からの利用料の支払いにより円滑にHPCIの計算資源を利用していただくというものでございます。
【朴委員】  例えば、グランドリーチにしても、AI for Scienceにしても、何らかのGPU資源が、グランドリーチはGPUって明文化が微妙なところですが、事実上GPUでやってもらわなければいけないわけで、そこに、2個目のポツにある「AI for Scienceに不可欠な計算基盤の環境整備」76億円というものの実際の利用料を、与えられた予算の一部を使って、それを買いに行きなさいと。ただ、それが各大学のシステムが普通に有償として出している枠ではなくて、文科省としての一定枠というのを用意するので、その中から買ってくださいという、そういう仕組みですよね。
【池田補佐】  はい。もちろん、グランドリーチ等の採択者に対しては、必ずこれを使ってくださいということはしないわけでございますが、これを使うと様々な計算資源に早くアクセスできますよということと、今後の発展性も踏まえまして、こういうフレームをまずはつくったというふうに御認識いただければと思います。
 当然ながら、各大学が実施している有償利用というところにアクセスすることも妨げておりませんし、現時点でもってそれとの差別化がうまくできているかというと、今後の発展性も含めて今つくっているものでございますので、そことの重複感というものは今のところ、正直に申し上げると、あるのかなというふうには思っております。
【栗原室長】  朴委員の御指摘は2点あって、1つは、結局、分担金のようなものがあるのかというような、何らかの予算はどこから出るのかというと、今お答えしました趣旨は、いわゆる特定研究有償課題の、この特定研究有償の対象の事業と書いてありますが、この分担金等が別途あるという考え方よりは、個々の事業から払うというのが、そのお金の出元のお話です。
 2点目は、具体の運用がどうなるのか。今の朴委員の御指摘の趣旨は、別の何らかの、今のHPCI提供枠とかJHPCNの提供枠等のような何らかの枠があるのかという趣旨かと思いますが、この具体運用がどうなるかは、今後、特に資源提供機関、各大学や研究機関等との検討によって最終的には決まるというお答えになります。
【朴委員】  ありがとうございました。
 差別化というところで、結局、料金が同じでないと困ってしまうわけですね、使う側としては。この特定有償課題と言っている、特別料金枠が恐らくあるわけではなくて、単に使い方の立てつけが用意されているというだけだと私は理解しているのですけれども、そんな感じでよろしいですかね。これは資源提供センターである筑波大としての意見なのですけれども。
【栗原室長】  その点では、将来的な、第2フェーズ、第3フェーズは今池田からも説明し、共通なインターオペラビリティと申し上げましたが、現状存在する14のHPCI資源提供機関等に関して、まさに相互運用性を高めるようなものを目指していきたい。
 ただし、ここにも第1フェーズ、第2フェーズ、第3フェーズと資料上分けましたけれども、それは今すぐというわけではないと考えています。なので、今御指摘のあった特別料金枠等も、我々文部科学省としての第2、第3フェーズに関しては、まさにこの委員会で、目指すべき我が国の研究機関の方々、また、産業界も含めた最もすばらしい仕組みをまさに御議論いただきたいというところです。
【朴委員】  それはHPCIの最終形に近いと思いますので、ぜひ考えていければと思います。ありがとうございました。
【田浦主査】  ほか、いかがですか。
 棟朝委員。
【棟朝委員】  今の議論に関係している質問ですけれども、この想定事業のいわゆる想定もしくは制約として、資料3-1に載っているような各種プログラムというのが制約条件としてあるのか、そうではなくて、例えば、科研のようなもっと広いものでも課題申請書として採択されているのであれば質は担保されたと考えるのかという、現時点での想定で結構ですけれども、教えてください。
【池田補佐】  現時点では、9ページ目にお示ししましたが、このページに書けばよかったのですけれども、公募期間又は今後開始予定の関連施策例の上の3つ、この3つを今は念頭に置いておりますが、利用状況ですとか、各ファンディングエージェンシーさんとも対話の中で、こういったものとうまく連携できるということであれば、この枠を広げていくとか、あるいは、そもそも有償利用ということで、広く開いた上で、この事業であればある意味ファストトラック的に申請ができますという形に変えていくとか、形はあると思いますが、現時点ではこの上の3つの事業を対象にするということを考えております。
【棟朝委員】  ありがとうございます。
 ほかにもいろいろな事業、文科省ではあるかと思いますので、可能であれば幅広にと思っております。
【田浦主査】  よろしいでしょうか。
 これは本当に、どんな研究分野でもこれだけ計算機が必要だという中で、本来の姿に一つ近づくというふうに思っています。研究プロポーザルをどこか別のところで審査されて、そこを通った人たちが、そこで得た資金を使ってマシンを使いに来るというのが正しい道だと思うので、いろいろな分野にどんどんHPCIの利用を広げていくという意味でも、ここをやっていければと思います。
 まずは特定研究有償課題ということで始まるとは思いますけれども、ここを広げていくのかなと思っておりますということと、あとは、やっぱりその下で各個別のセンターに普通に有償で申し込むのと、HPCI経由で申し込むのとの違いは何かというところはつくっていかなければいけなくて、HPCIの扉をたたくといろいろな計算資源に一気にアクセスできるようになるとか、そういう付加価値をつくっていかないといけないのかなと思っております。
 福澤委員。
【福澤主査代理】  今のところで、小さなお話ですけれども、ユーザーの目線からしますと、HPCIの利用を成果公開型でやっていまして、それを非公開でやりたいというときに、朴先生がおっしゃったように、各センターに用意されている有償枠というのはありますが、それを使おうとすると、細かい話ですが、アカウントが違うとか、そういう話から始まって、環境設定をもう一回やり直さなければいけないとかという、ユーザーとしてのストレスというのがやはりありまして、今のお話で、いろいろな予算に広げるということなのですけれども、それが解消されますと、非常にユーザーとしては敷居が低く、HPCIの有償枠というのにお金を出していくということができると思います。幾つかの枠を用意していくと、ユーザーが自然に使いやすい方向に流れていくと思いますので、それが今言われていたこれから検討ということだと思うのですけれども、そこは非常に、広げるという方向がユーザーとしてありがたいというふうにコメントさせていただきます。
【田浦主査】  ありがとうございました。
 
議題4:「HPCI の運営」の中間評価(案)について
資料4について事務局から説明があった。
 
事務局より事務連絡を行い、田浦主査により閉会。

(研究振興局参事官(情報担当)付計算科学技術推進室)