委員資料1 関口委員資料

 HPCI検討ワーキンググループ 御中:

「革新的ハイパフォーマンス・コンピューティング・インフラとコンソーシアムについて」(資料1)への意見

産業技術総合研究所
関口智嗣

下記項目に対して修正提案を申し上げます。

○ 水平連携,共通IDについて

例外があるかも知れませんが,一般的に民間や独法が大学の情報基盤センター等とIDを共通化することは不可能.情報基盤センター群等の同一コミュニティ内では実現可能でしょうから,限定的な表現としていただきたい.HPCIで共通ID化が強制されるならば参加を躊躇う機関もある.各コミュニティと次世代スパコン,独法・民間と次世代スパコン間のシームレスな利用促進は大いに進めるべき.ただ,これは共通IDの実現以外の技術的解決策がある.

  • 3ページ「各スパコン間の水平的連携」は「コミュニティ内の」に限定.
  • 5ページ「共通IDとその管理システム」はより一般的な「ID管理システム」に変更
  • 10ページの図にも左下部に「共通ID」の表現を挿入.

○ 8ページ

コンソーシアムには世界最先端の計算機環境に関する頭脳が集結するわけですから,ここで次々世代スパコンがどうあるべきか,という技術的検討を行う機能が欲しい.ユーザコミュニティは形成されるが,計算機科学者のコミュニティが出てきていないので,ここで明確に位置付けることを希望.

  • 5項目目に「世界最先端の次世代スパコンに関する技術検討」を追加

○ 全体的な組織論

コンソーシアムにはある程度の権限を渡して機動的な運営ができることを希望.一方で,コンソーシアムの事務局機能だけを独立することもコスト上困難でしょうから,(特段の支障が無いならば)計算科学研究機構の戦略企画部門に付置することが効率的ではないか.

また,計算科学研究機構が理研の一部だとすると,次世代スパコンの運用が理研のセキュリティポリシーやネットワーク利用規約等に制約されるのではないかという懸念.このあたり、独立した運用を認めてHPCIが主導的に運営できるよう,運用上の整理を要望.

以 上

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(研究振興局情報課計算科学技術推進室)