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「◇:主査」、「◆:委員」、「○:説明者」、「●:事務局」]
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福山委員を主査に選出 |
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量子ビーム研究開発・利用推進に関する検討について<資料1−1及び1−2に基づき事務局から説明> |
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量子ビームテクノロジーの現状・展望について<資料2−1に基づき原室長、資料2−2に基づき森井次長から説明> |
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中性子による残留応力解析について、自動車の例が知られているが、どのようなものがあるのか。
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自動車の溶接箇所や燃料部分の圧力のかかる箇所については、従来は解体して確認するしかなかったが、中性子線では解体しないでも見ることが可能となる。現在の装置では一辺30 程度の大きさまでなら可能である。
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残留応力の測定に用いるのは冷中性子か。また強度は。
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熱中性子である。2 2 2 程度の領域を見ることが出来る。フラックスは2 n 、見る能力はビームの強さに比例するので、J−PARCでもう少し強くなれば、さらに詳しい領域を観測することができる。
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タンパク測定における解析時間短縮の話があるが、従来のX線源と比べてSPring-8の利点は何か。
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光強度が強いことによる測定の迅速化及び波長の任意選択性にある。その特性を利用して、試料の吸収端を挟み3つの波長を用いて一つの結晶で測定が短時間にできることである。
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現在タンパクの構造測定で問題なのは結晶の生成であろう。必要な結晶の大きさ、純度などについてはどうか。
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SPring-8は光源として世界でトップクラスの能力を誇っている。タンパク質の研究では、最近、多くのプロセスをオートメーション化してタンパク結晶の生成を行っているが、SPring-8では非常に小さな結晶で構造解析が行えるので研究の促進に寄与できている。
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課題選定にあたっての評価委員会での優先順位付け如何。例えば、産業利用の優位性はあるのか。
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基準に従って評価し、独創的で開拓的な研究が採り上げられるよう留意している。緊急性のあるものについては緊急課題として申請可能。産業利用については産業利用の観点から評価して利用する。
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産業界などの外部利用の際、加速器専門の職員によるバックアップ体制についてはどうなっているのか。
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SPring-8では、延べ人数で概ね年間9千人が利用していることから、大学の共同利用のようなボランティア的なものなどではなく、きっちりとしたバックアップを考慮した施設の運営体制を組んでいる。
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JRR-3では、逆にボランティアで行っているのが現状である。これは、原研がこれまで無償利用を原則として利用者増を図ってきた経緯のためである。残留応力測定装置に限れば、現在の外部利用は運転時間の30パーセント程である。近年有償利用としてきているが、支援体制が必要と考えている。利用者数についてはもっと増やしていきたいし、いかねばならない。
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利用料は如何ほどか。
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利用場所にもよるが、炉室内であれば1日当たり12万円というところか。
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SPring-8は、JRR-3に比べて利用料が高いのでは。
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パフォーマンスとの絡みもあり、単純に金額だけでは比較はできない。利用料に関しては次回に説明するようにと事務局に依頼されている。SPring-8ではトライアルユースに対し、コーディネーター制度を設けて利用者を増やす工夫等を行っている。
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原研の中性子利用(のバックアップ)はボランタリーと言うことだが、民間が専用のラインを別途自力で整備したいといった申し出は無いのか。
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以前、そういった申し出があったが、J-PARCの計画が立ち上がったのに伴い、現在はJ-PARC建設を睨んで様子を伺っている、という状態と思われる。
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我が国では一般的に欧米と比べて、バックアップの人数が少ない。少ない体制で効率が上がればよいが、実際にパフォーマンスは上がるのか。また、ビームラインを整備するとどのようなメリットや課題があるのか。
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まさに、そのあたりが本検討会の論点の一つであり、次回以降に議論すべき。
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