戻る


2. 懇談会における主な論点
(1)科学技術上の優れた成果を挙げた者に対する表彰について
現   状: 科学技術功労者、研究功績者、科学技術振興功績者、科学技術普及啓発功績者の四種類の表彰があり、文部科学省において特許、論文、実利用実績等を基準として有識者による委員会で審査。
問題点:
1 表彰が細分化されており、その対象が分かりにくい。
2 表彰対象を個人のみに限定している。

表彰の種類が細分化されており、各表彰の対象の内容が分かりにくい。賞の再構成及びその対象を明確化することが必要。
制度の周知が十分ではない。推薦を求める範囲が各省庁、都道府県、大学だけでは十分ではない。
学協会を推薦機関に加えて推薦を求めるとともに、インターネットを活用しての周知が必要。
研究開発形態の多様化しているのに拘らず、個人のみを表彰対象としているのは、実情にあっていない。
成果をあげた研究開発チームの者を特定したうえで、グループとして表彰することが必要。
新しい時代に対応して、科学技術政策の意図を反映した表彰にすべきである。
学術的な成果、ベンチャー、研究開発環境の整備等の分野を表彰する新たなジャンルが必要。
普及啓発分野は、次代を担う青少年の科学技術に対する興味・理解の増進、国民の科学技術に対する理解の増進を図る上できわめて重要である。
科学技術の普及啓発分野の表彰を拡充することが必要。
精度の高い合理的な審査方法の確立が重要であるので、有識者、外部機関の支援を得ることが必要。
選考に際して、専門的事項の調査、検討について、外部機関及び有識者の協力が必要。
優れた候補を適確に表彰するためには、高い視点に立ったピックアップ機能が必要である。
優れた成果をあげている者については、推薦によるものに加え、委員会において選出することが必要。

 
(2) 若手研究者の顕彰(新設)について
検討の要点:表彰対象候補、対象年齢、推薦方法、審査方法

表彰対象候補、対象年齢、推薦方法について
表彰対象候補者は、科学技術分野の研究者とする。
対象年齢については、受賞時に30歳代までとする。
推薦する際、推薦機関は推薦理由及び順位を付す。
推薦にあたっては、日本で一定期間内研究を行っている優れた外国人研究者、女性研究者についても積極的に含めるよう周知を図る。
審査方法について
有識者から成る「文部科学大臣賞審査委員会」において審査選考し、大臣が決定する。この審査委員会の審査においては、合理的な審査を行うため、有識者、外部機関の協力・支援を得る。
優れた成果をあげている者については、推薦によるものに加え、委員会において選出することが必要。

 
(3) 職域における創意工夫功労者、創意工夫育成功労学校について
現   状: 各職域において科学技術の改善向上に貢献した者に対する「職域における創意工夫功労者表彰」、小中学生の創意工夫の育成に顕著な成果をあげた学校に対する「創意工夫育成功労学校表彰」を行っている。
問題点: 推薦件数が地域等によって差がある。
制度の周知にインターネットの活用した周知が必要。

 
(4) その他表彰制度全体に関して
表彰受賞者の自発的な科学技術理解増進活動に対する支援。
受賞者が青少年を対象とした科学技術に関する講演、実験教室の指導等の活動を容易にするための支援策が必要。
本表彰制度について、インターネットなど様々な媒体を活用して国民への幅広い周知を図る。
今後、推薦の多様化を図る観点から、インターネットの活用による推薦方法の拡大についても検討する必要がある。


ページの先頭へ