令和7年10月10日(金曜日)10時00分~11時30分
Web開催(Webex)
〇非公開にて、南島委員が各委員の了解の下、事務局から座長に指名され、その後、公開にて、各委員から自己紹介があった。
〇文部科学省から資料2に基づき、文部科学省の政策評価に関する取組について説明があった。
〇文部科学省から資料3-1から3-3までに基づき、令和7年度政策体系等の更新について説明があり、その後、自由討議があった。主な内容は以下のとおり。
(川口委員)
・フォーマットを統一した方が良い。この中では、スポーツ分野のフォーマットが、目標値に対し実績値が年度ごとに並んでおり、分かりやすい。
・測定指標を定めることは、アカウンタビリティとマネジメントの観点から重要。指標を前年度比増ではなく絶対値として定めることで、現実と計画の乖離を把握し、次のアクションにつなげていくというPDCAサイクルを回すことができる。
(岩崎委員)
・総じて適切な指標が設定されていたと思う。教育分野は客観性の観点で指標の設定が難しい側面があるが、回答者の意識や意見等ではなく、数や金額等の事実を問う指標が望ましいのではないか。
・指標はあくまで目安・実態把握の手段であり、目標が達成されなかった際も、その背景や理由を検討することが重要である。
(林委員)
・科学技術・学術分野について、施策の議論ができるよう、目標値が記載されていない箇所は記載するよう検討いただきたい。
・達成目標に直近3年間の平均値を設定されているものがあるが、実績値の低下に伴い目標値も自然と低下する悪循環に陥る可能性があることから、目標値の設定方法を検討いただきたい。
・効果が出るまでに5年程度を要する政策もある。「政策体系等」では3年程度の指標が示されているが、より長期的に効果を把握し、議論する必要がある。
(南島委員)
・研究開発については、中長期性や不確実性があり、特に基礎研究はより長いスパンで見ていく必要がある。どのような評価の在り方が適切なのかを整理する必要があるのではないか。
・教育、科学技術・学術、スポーツ分野全体を通して記載量が多く、分野によりその粒度が異なっている。もう少し合理化いただけると良い。
(大日方委員)
・スポーツ分野に関しては、これまでの積み重ねが多いと感じている。達成目標や実績値が未記載となっているものが記載されると、より状況が見えると思う。
・実績値を測定するのが難しい箇所の評価について、どのように測定していくか、検討いただけると良い。
(文部科学省)
・「政策体系等」は、個別の施策において、直近数か年をどのような指標でモニタリングするかの観点で作成している側面もある。一つの施策だけではなく、当然複数の施策が相互に関係しながら効果を生み出していくので、大きな目標は各政策の基本計画等で見つつ、施策ごとに政策体系に落とし込み、数か年の事業の進捗をフォローできるような指標を設定できるよう、改善を図っていきたい。
・その際、定量的な指標が望ましいが、政策の特性によっては定性的な指標も適切であることに留意したい。
〇文部科学省から資料4に基づき、政策全般の事後評価のスケジュールについて説明があり、質疑応答がなされた。主な内容は以下のとおり。
(南島委員)
・昨年度の有識者会議にて科学技術・学術分野の政策評価書について議論したが、次期基本計画の策定時期を考えるとタイミングが非常に適切であった。他分野でもこのサイクルを維持できると良い。
〇文部科学省から、次回会議の開催見通しについて説明があった。
(了)
大臣官房政策課政策推進室