政策評価に関する有識者会議(第62回)議事要旨

1.日時

令和6年10月2日(水曜日)14時00分~15時00分

2.場所

Web開催(Webex)

3.議題

  1. 科学技術分野の政策評価書について
  2. 「政策体系等」に係るブラッシュアップについて
  3. 政策評価結果の政策への反映状況(令和5年度)について
  4. その他

4.有識者委員からの主な御意見

1. 科学技術分野の政策評価書について

○文部科学省より資料1-1に基づき、科学技術分野の政策評価書について説明があった。その後、質疑応答がなされた。委員からの主な意見は以下のとおり。
 
(林委員)
・評価が次の計画につながっていくという方向性はいい。今評価書の様式は、各施策の評価の根拠となるKPIの進捗管理の観点から改善の余地があり、KPIの達成度から次の計画に向けて改善すべき点を認識して、どうやって改善していくかということを審議会等で議論できるような仕組みを考えていただきたい。
 
(南島委員)
・今評価書は第7期の「科学技術・イノベーション基本計画」へフィードバックしていくという説明であったが、PRの観点から重点的に盛り込みたい施策はあるか。
(文部科学省・回答)
・PRしたいことは多くあるが、近年、我が国の研究力が相対的に下がってきており、大きな課題と認識しているほか、国際共同研究の推進、博士人材も含めた研究者の育成等へのアプローチが非常に重要だと考えている。
 

2. 「政策体系等」に係るブラッシュアップについて

○文部科学省より資料2-1に基づき、「政策体系等」に係るブラッシュアップについて説明があった。その後、質疑応答がなされた。委員からの主な意見は以下のとおり

(横山委員)
・数々の基本計画を、網羅的に見て、更にひとつ上のレイヤーから取りまとめた提案を担当部局へインプットできる仕組みがあると良い。
 
(金藤委員)
・1つの達成目標に対して、測定指標の設定がやや多いため、重点となる測定指標と、その補助となる測定指標は何かという観点から、さらなる簡略化を検討してはどうか。達成目標も、重点となるものを絞ると良い。
 
(南島委員)
・実績値に動きのない測定指標については、伸び悩みなど何か対策が必要であれば重要になるが、それはさておき、そもそも動いているものを見ていくという観点で再整理が可能になるのではないか。
 
(林委員)
・測定指標の基本的な表記(例えば和暦・西暦)にばらつきがあったので、様式をそろえていただきたい。
・科学技術分野は、予算がついた事業における論文発表数といった、インプットに影響される事業レベルの測定指標が挙げられやすく、施策レベルの達成度がはかれないため、少し大きな視点を持って測定指標や達成目標の設定を検討していただきたい。
 
(川上委員)
・教育分野は、文部科学省が直接の事業者に当たらないこともあり、また例えば小・中学校については「全国学力・学習状況調査」があるが、高等学校レベルになると同様のものがなく、測定指標と達成目標がうまくかみ合っていないところがあり、両者の粒度の調整の余地がまだあると感じた。

(湯浅委員)
・文化芸術分野は、事業の短期的なアウトカムが達成目標のアウトカムとしても引用されるものが見受けられるため、事業の短期目標と中長期目標を明確にして、中長期目標と達成目標のを見ていくとよいのではないか。
 
(越村委員)
・文部科学省政策評価基本計画上の評価期間(R5~9年度)があるものの、施策の中でも、年度単位で、あるいは中長期的に効果を測定できるものがあり、被評価側の意見等も踏まえ、どう把握するか改めて整理したい。
 
(大日方委員)
・施策を改善する際に、達成目標に対して、測定指標が本当に寄与するか、達成手段が足りるかを見直すといった観点で、「政策体系等」は役に立つと思う。
・教育分野とスポーツ分野は重複している内容も多く、それぞれで異なる目標を立てるというようなことがないよう、連携してほしい。

3. 政策評価結果の政策への反映状況(令和5年度)について

○文部科学省より資料3に基づき、政策評価結果の政策への反映状況(令和5年度)について説明があった。

4. その他

〇閉会にあたり、南島座長より、「PDCAサイクルはポジティブに回していけるよう、文部科学省におかれては、政策評価において施策のPRも積極的にしてほしい。」旨の発言があった。
 

以上

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大臣官房政策課政策推進室