政策評価に関する有識者会議(第61回) 議事要旨

1.日時

令和6年2月26日(月曜日)15時00分~16時00分

2.場所

Web開催(Webex)

3.議題

  1. 今後の政策評価に係る取組の方向性(案)について
  2. 令和6年度文部科学省政策評価実施計画(案)について
  3. その他

4.有識者委員からの主な御意見

1. 今後の政策評価に係る取組の方向性(案)について

○文部科学省より資料1に基づき、今後の政策評価に係る取組の方向性案について説明があった。その後、質疑応答がなされた。委員からの主な意見は以下のとおり。
 
(杉谷委員)
・ 政策評価書の作成時期が分野ごとの基本計画策定時期に応じて異なってくることで、特に教育の領域では大分先に評価書を作成することになる。その場合、毎年指標などを見直すことについて、もちろん問題があれば見直すということは分かるが、頻繁に変えていくことが適切なのかということは気になる。
・ 改善に結びつく内容があれば変更や追加があり得ると理解したが、毎年、有識者に意見を求めると多分いろいろ意見をいただき、そのたびに大きな影響が出るかと思うので、測定指標の更新等、作業の基本的な方向性についてはその都度丁寧に御説明いただけるとありがたい。
 
(林委員)
・ 科学技術分野を見ているが、政策評価書は今までどおり指標があって、指標による達成目標があって、その進捗を見ていく、という様式は変わらないと理解した。他方、統合イノベーション計画の4年分をバックデータとする旨の説明があったが、それが今までの総括表に対しどこにどう貢献し得るのか、確認していきたい。
・ 政策評価書について、次期基本計画をつくるための委員会などの場において議論したり、あるいは、それ以前に総括表をつくるときに、例えば科学技術分野の人材育成であれば、科学技術・学術審議会の人材委員会において、「こういう表で、こういう数字を埋めます」ということを議論してもらったりといったステップを踏んだほうが、政策に生きるのではないか。その政策を預かっている審議会等を経由せずに評価書が作られることで、実際の政策形成や実施と乖離してしまうのではないか。
 
(川上委員)
・ 教育分野について、組織ベースの総括的評価に加え、政策課題ベースのフォローアップ資料と対応表を作り、改善に生かすというのは、割と煩雑な印象。「評価のための評価」になってしまわないか。よりよい形に向けて、実際評価を実施してみてどうだったかという知見も集めておいていただけるとよい。
 
(金藤委員)
・ 教育分野については、組織ベースでの評価が行われてきた、これまでの経緯を踏まえれば、組織ベースの評価に加え、政策課題ベースに重点を置きながら、対応関係も踏まえて両方を進めるという考えは大変よい。いずれは軸足を政策課題ベースにしていくという考えがあるものと理解。
・ 政策評価書の作成を分野ごとに5年に一度改定することについても大変よいと思っている。1年ごとの政策体系等の更新という調整はしながらも、政策評価はこれより長いタイムスパンで、腰を据えて、教育政策に当たることができ、今般の改革は非常によいと感じている。
 
(越村委員)
・ 政策評価の見直しということで、これまでの有識者会議委員からのコメントも踏まえてアップデートしていただいたと理解。特に重要なのは、量的のみならず、質的な評価を踏まえて政策体系等のブラッシュアップをしていただきたい。
・ 政策体系等について、特に科学技術分野においては、多数の数値目標について見直しもしていただき、より総合的な評価になるようにしていただきたい。
 
(横山委員)
・ 御提案の方針でまずはよいかと思う一方、何を根拠に評価がなされていくのかという点が、十分に把握できない。年ベースで動くものと、比較的長い時間(5年)をかけて評価すべきものが混在していると思料。比較的早め早めに対応が必要なものと、そうではないものとを適宜整理して進められるとよい。

2. 令和6年度文部科学省政策評価実施計画(案)について

○文部科学省より、令和6年度文部科学省政策評価実施計画の案について説明があった。
 

3. その他

○文部科学省より、今後の政策評価等に係る主なスケジュールについて説明があった。

以上

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大臣官房政策課政策推進室