政策評価に関する有識者会議(第53回) 議事要旨

1.日時

令和2年9月3日(木曜日)14時~15時30分

2.場所

新型コロナウイルス感染症の拡大防止対策の観点から、オンラインにて開催

3.議題

  1. 令和元年度実施施策に係る政策評価書(案)について
  2. その他

4.有識者委員からの主な御意見

1. 令和元年度実施施策に係る政策評価書(案)について

○文部科学省より資料1に基づき、文部科学省事後評価書(令和元年度実績)(案)について、説明があった。その後、質疑応答がなされた。
委員からの主な意見は以下のとおり。
 
 
(田邉委員)
・施策目標11-4について、「目標に向かっていない」という結果になった要因を分析するため、例えば評価結果の中で事務局の体制不足に関して具体的な数値を書くなど詳細に記載した方が良いのではないか。
・施策目標11-4について、新型コロナウイルス感染症の影響により、スポーツ大会の開催が困難となる中で、今後指標をどのように設定し評価していくのか検討すべきではないか。
 
(高木委員)
・施策目標7-2の、達成目標1測定指標①について、近年海外への研究者の派遣者数が横ばいであり、何か新しい追加施策を実行する必要があるのではないか。また、ウィズコロナで海外渡航の停滞が予想される中、同様の研究者の育成効果が得られるような、ITやデジタルインフラ等を使った施策を実施し、指標も入れて、評価につなげてはどうか。
 
(杉谷委員)
・施策目標11-4について、施策の分析に記載のある、「コンプライアンス教育の実施」「紛争解決の仕組みの整備」の各団体における取組を促していく主体が、スポーツ庁や統括団体であることを明記した方がよいのではないか。
・施策目標11-4をはじめ、設定した測定指標や目標値と取組内容のずれが毎年生じている。毎年度秋頃に事前分析表を作成し、指標や目標値を見直しているにもかかわらずこのような結果が生じてしまうことについて、改善していく必要があるのではないか。
 
(林委員)
・施策レベルの評価ではあるものの、施策が何の事務事業と結びついているのかという事業との関係性が読めない評価書になっている。施策を改善するために、どの事務事業を改善し、強化していく必要があるのかということが分かるようにすべきではないか。
・施策目標9-2について、研究開発はチャレンジングな取組も推進していくものでもあるため、定性的な指標を設定していることは肯定的に捉えられる。一方、実績の中で毎年異なる内容が書いてあると、目標に向かってどの程度達成されているのかが不明確なため、事後評価でSABCなどの評価が行われていればそれらを併せてつけることで、より分かりやすく、説明責任を果たすことにもなるのではないか。
・各施策の中で設定している指標については、ロジックモデルの中のアウトプットやアウトカムの一部が用いられていると思われるが、本当にその施策を代表する指標になっているかが不明確である。その施策がどのようなアウトカムを目指しており、なぜその測定指標を設定しているかというロジックが理解できる工夫をした方がよいのではないか。
 
(貞廣委員)
・事後評価書や事前分析表の作成に当たっては、施策の測定指標の妥当性を判断できるよう、例えば附属資料としてロジックモデルを付したり、様式を工夫したりするなど施策と事務事業の関係性を見える化する工夫が必要なのではないか。
 
(湯浅委員)
・毎年度行っている事前分析表の作成に当たって、評価指標の設定の仕方などを丁寧に確認し、改良を図った方がよいのではないか。
・短期目標と長期目標は評価する視点も異なる。単年度の評価の積み重ねが長期間でどのような結果となったかが分かるような、評価や指標の設計を検討した方がよいのではないか。
 
(金藤委員)
・施策目標11-4では、助成金の不適切経理等を原因とする不祥事が多く発生したという予測不能な事態の発生によって、施策自体が大きく動いてしまった。予測不能な事態の発生によって当初立てていた政策に取り組めなくなってしまうことには疑問があり、来年度以降COVID-19の影響で変更を迫られる部分もあることに配慮していく必要があるのではないか。

2. その他

○文部科学省より資料2に基づき、今後のスケジュールについて、説明があった。
委員からは特段質疑はなかった。
 

以上
 

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