資料2 今後の政策評価の改善における主な論点について

1. 今後の政策評価の見直しについて 

前回の有識者会議総会を踏まえ、令和元年度以降における政策評価の実施にあたっては、

  • 施策立案との連携の促進
  • 評価の質の向上
  • 評価結果の他施策への反映

等の観点から改善に取り組むこととした。これらの観点を踏まえ、以下のとおり具体的な取組等を実施してまいりたい。

2. 各施策の企画・立案過程と政策評価結果の有機的な連携強化について

【主な御意見】

  • 個別施策の評価書ベースの改善にとどまり、他施策への横断的な反映ができていない。
     (例:施策目標を達成するため、他の施策との連携や共有が必要ではないか。)
  • 各分野における基本計画等の策定時や施策立案時など施策の企画段階から政策評価との積極的な連携ができていないため、適切に指標が設定されていない施策が見受けられる。

【改善策(案)】

  • 各審議会等において、各施策に関わる基本計画の策定やそのフォローアップについて審議される際には、必要に応じて、「政策評価に関する有識者会議」の各委員からいただいた各施策の評価に関わる御意見・御助言の情報共有を図る。

<具体的な取組の事例>

  • 8月6日開催予定のスポーツ審議会において、スポーツ基本計画のフォローアップや指標の議論の際に、政策評価に関する有識者会議において御助言いただいた評価に関する事項について田邉委員から御報告いただく予定。

3. その他(政策評価全体について)

【主な御意見】

  1. 各施策に関わる基本計画のフォローアップと政策評価の時期の統一を図るべき。また、政策評価と基本計画の目標、指標について整合性を図るべき。
  2. 測定指標の中には、目標値があまりにも実績値とかけ離れすぎているものが見受けられるので、現実的な指標を設定すべき。
  3. 既存データの有無に捉われずに、より適切な指標を新たに設定し、達成度合いを評価すべき。
  4. 各施策の達成状況を明確にするために、重点的に取り組むべき達成目標を示すべき。
  5. 施策目標と指標との因果関係が読み取れない評価書があるので、施策の進捗状況を把握しやすくするため、指標を見直すべき。

【改善策(案)】

  • 当該年度による施策の評価数や特定分野への偏りに留意しつつ、政策評価の結果が、各施策に関連する各種計画の策定に生かせるよう、必要に応じて時期の見直しを検討する。※別紙参照(1)
  • 各分野における基本計画の目標や指標と政策評価の達成目標や指標の整合性が図られるよう、これまでも取り組んでいるが、さらに、各施策に関連する各種計画と政策評価の連携を深化させるため、引き続き事前分析表の精査を行う。(1)
  • より適切な指標の設定のため、事後評価書でご指摘いただいた点については事前分析表に反映できるよう、担当課で検討。事後評価を行わなかった施策についても、事前分析表の改善に向けて引き続き検討を行う。(2、3)
  • 政府全体の政策評価の取組として、現時点では、目標や指標の優先順位を明確にするやり方まで踏み込んでいないところ、一方で、国民に分かりやすい評価を目指すべきであるため、国の政策評価審議会の審議状況等を踏まえつつ、メリハリある評価ができるよう中長期的に検討する。(4)
  • 毎年度実施している事前分析表の作成の際には、各委員からの御助言や社会動向等を踏まえ、指標等の見直しを順次行っているが、今後は、EBPMの手法も活用しつつ、目標と指標の関係を更に重視した指標の設定に取り組む。(5)





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