資料7 平成24年度大学入試センター試験における地理歴史及び公民の試験実施に係る検証経緯について

 【背景】

 センター試験の地理歴史及び公民の試験実施方法について、これまで60分で地理歴史6科目から1科目、公民3科目から1科目の選択がそれぞれ可能な方法から、平成24年度センター試験は、60分×2の連続した試験時間で地理歴史6科目及び公民4科目から自由に2科目を選択する方法に変更。

【最終的な実施方法】

 試験実施方法の変更に伴い当日の試験実施・運営に混乱が生じることが懸念されたことから、大学入試センターにおいて、当日の具体的な実施・運営方法を検討し、最終的には以下の方法によることとした。

第1解答科目 60分

10分

第2解答科目 60分

  1. 試験開始前の問題冊子配付及び受験上の注意事項等指示の必要時間は20分
  2. 問題冊子は、受験生の科目選択の可能性を最大限確保するため第1解答科目開始前に地理歴史及び公民両方を配付
  3. 第1解答科目の答案用紙回収及び第2解答科目の解答用紙配付に要する時間を10分に設定
  4. 第1解答科目と第2解答科目の間の10分に受験生同士の接触を回避するため、10分は休憩時間ではなく、試験時間とする(原則トイレ等の中座は不可)
  5. 1.及び 4.については、試験室の規模や若干の混乱が起き得ることから設定された20分や10分の時間が不足する場合は、試験時間を繰り下げ、確実に受験生の解答時間60分を確保する

【実施方法決定に至る経緯】

(第1解答科目の答案回収及び第2解答科目の解答用紙配付に要する時間は10分)
 第1解答科目時間中に第2解答科目の答案作成を防止するため、答案用紙は第1解答科目開始前と第2解答科目開始前にそれぞれ専用の解答用紙を配付し、第1解答科目時間終了後に第1解答科目の答案は回収することとし、それに要する時間について、以下のとおり検証し、適切な時間を10分に設定。

<検証>

○検証時期
 平成23年2月25日(金曜日)
○検証の内容
 これまでの実績で最も多い試験室の規模である50人収容試験室を実際に作り、第1解答科目終了後、第1解答科目の答案回収、第2解答科目の解答用紙の配付、第2解答科目の解答方法に係る説明に要する時間を、試験当日に発生し得る条件を付加しながら、5回計測。

○検証の結果
 第1解答科目の答案用紙の確認を第2解答科目開始前に実施しなければ10分以内で必要な作業はすべて完了することが可能。
 第1解答科目の答案用紙の確認については、第2解答科目開始後に実施することとする。
 なお、試験当日については、不測の事態や試験室の規模による影響を鑑みて、10分の時間が不足する場合は、試験時間を繰り下げ、確実に受験生の解答時間60分を確保することとする。

(試験開始前の問題冊子配付及び受験上の注意事項等の必要時間は20分)
 問題冊子配付の複雑化や不正行為防止のための受験上の注意内容の増加により、試験開始前に要する時間について、以下のとおり検証し、適切な時間を20分に設定。

<検証>

○検証時期
 平成23年6月30日(木曜日)

○検証の内容
 平成23年度大学入学者選抜において発生した不正行為がセンター試験において発生することを防止するため、受験生への注意事項を見直したことから、受験者入室終了から試験開始までの注意事項等の説明に要する時間について複数の大学入試センター職員により時間を計測。
 なお、計測に当っては、実際の試験室での写真用シール配付及び問題冊子等配付の時間を考慮して行った。

○検証の結果
 試験開始前の受験者への注意事項等の説明に要する時間については、不測の事態や受験者への質問に対する個別対応などに時間を要さない限り、20分以内に完了することが可能。
 なお、試験当日については、不測の事態や受験者への個別対応に時間を要し、正規の時刻に試験を開始できない場合は、試験開始時刻を繰り下げ、確実に受験生の解答時間60分を確保する。

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