資料6 日本私立中学高等学校連合会提出意見書

 平成24年2月28日
日本私立中学高等学校連合会

平成24年度大学入試センター試験のトラブルについて(意見)

  1. 試験当日の各報道を見る限り、このたび過去最大と称されるトラブルは、(1)試験方式が変わった地理歴史と公民で、開始時間を繰り下げた試験会場が多発し、かつ問題用紙の配付ミスが相次ぎ、3,400人を超える受験生が再試験の対象になったこと、(2)宮城県立気仙沼高校で、英語リスニング機器が必要数搬入されていなかったため、試験開始時間が大幅に遅れたこと、と捉えております。
  2. しかし、影響を受けた受験生の数を除けば、両件ともに従来のトラブルの延長線上にある類のもので、一般的な見方として、事前に予測また回避可能な想定の範囲内のミスと考えます。貴検証委員会資料5・6は、そのことを示唆しています。
  3. この配布ミスによるトラブルは、試験を円滑に遂行すべき「大学入試センター」・「試験会場」・「試験室」当事者間の人為ミスによって発生した事案ではないかと推量します。その結果、公正と公平を旨として運営されるべき大学入試センター試験への社会的信頼を揺るがせたとしたら、看過できません。
  4. 貴検証委員会が当事者三者の役割実態を精査し、ミスを生じたメカニズムを解明し、その結果に基づく改善策を具体的に示すことが、再発防止、信頼回復への唯一の道筋であり、このたび、人生の最も大切な選択肢の一つである試験に臨んだ受験生、保護者、学校関係者への社会的責務と考えます。

以上

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