資料2 産学協働人財育成円卓会議 ~元気な日本復興・復活のために~ 設立趣旨について

≪1.趣旨≫

 東日本大震災の被害は、戦後未曾有の規模となり、今後、経済・産業・社会の復興に向けて、国家として全力を挙げて取り組む必要がある。

 その際、この復興を支えられるのは、我が国の「人財」であり、この震災の被害を踏まえた新たな環境の中で、新しい成長・質的転換モデルを見出し、我が国の「新たな価値」を創造することができる「人財」を積極的に育成し輩出する必要がある。

 このため、産学のリーダーが結集し、オールジャパンの視点からの戦略的な産学協働により、グローバルな視点でイノベーションを創出し、新しい日本社会を牽引する博士、修士レベルのイノベーティブな「人財」養成を強力に推し進め、日本社会の「人財」養成における大学教育の役割の認識の転換と再構築を図るとともに、「人財」養成の好循環サイクルを構築しなければならない。

 このような構想に共感・共鳴した、研究開発やグローバル展開において我が国の産業界をリードする企業と、博士・修士課程教育の充実に取り組む大学や留学生派遣・受入などグローバル化に取り組む大学で、高い意欲とポテンシャルを有するものが、従来の産学連携の枠を超えて対話し、具体的なアクションを起こすため、「産学協働人財育成円卓会議~日本復興・復活のために~」(以下「円卓会議」という)を立ち上げるものである。

 この円卓会議で扱うべき懸案事項としては、当面、東日本大震災からの未来に受けた創造的復興を目指して、産学官が協働して、豊かで活力ある日本の再生に不可欠な「人財」の養成に取り組む。

  1.  新しい日本社会における成長・質的転換モデルを見出し、社会を牽引するリーダーとなる博士・修士課程レベルのイノベーション「人財」の養成と活躍の好循環を実現するための産学協働体制の構築
  2.  世界における日本のプレゼンスを高めるため、産学協働による、グローバルな視点を有し多様性に対応できる「人財」の養成及び学修・留学支援、外国人教員や留学生の受け入れなどを通じた我が国の大学のグローバル化の推進
  3.  大学における学部教育の充実とこれらの「人財」が活躍できる新たな日本社会の構築

 などに向けて、積極的な議論を行い、具体的な行動に繋げていくことを目指す。

≪2.位置付け≫

 円卓会議は、研究開発やグローバル展開で我が国の産業界をリードする企業と博士・修士課程の教育の充実や留学生派遣・受入などグローバル化に取り組む大学であって、別紙に掲げる者から構成される任意の会議体として設置する。

≪3.役割≫

 円卓会議では、下記に掲げる取組みを行うこととする。

  1.  勉強会の開催等を通じた参加企業・大学間での課題の洗い出しや問題意識の共有化など共通認識の醸成
  2.  上記1.に掲げる懸案事項について、タスクフォースを設置するなど詳細な検討を通じて具体的なアクションを策定・実施
  3.  同様の取組が関係企業・大学にも広がるような普及啓発活動の展開
  4.  その他円卓会議の目的を達成するために必要な事項について検討

お問合せ先

高等教育局専門教育課