令和8年7月27日(月曜日)16時00分~17時00分
ハイブリッド(対面・Web)開催 ※傍聴はWebのみ
第5期中期目標期間における国立大学法人運営費交付金の在り方に関する検討会(第4回)
令和8年7月27日
【中島国立大学法人支援課課長補佐】 それでは,定刻となりましたので,会議を開始させていただければと思います。
それでは橋本座長,進行のほう,よろしくお願いします。
【橋本(雅)座長】 それでは,ただいまより第4回,第5期中期目標期間における国立大学法人運営費交付金の在り方に関する検討会を開催いたします。本日は御多忙の中,御参集いただきましてありがとうございます。
まずは,本日の議事等につきまして,事務局からよろしくお願いします。
【中島国立大学法人支援課課長補佐】 本日の議事及び配付資料につきましては議事次第のとおりとなってございますので,過不足等ございましたら,事務局のほうまでお申しつけいただければと思います。よろしくお願いいたします。
【橋本(雅)座長】 それでは,議事に入ります。本日の議題であります第5期中期目標期間における国立大学法人運営費交付金の在り方に関する中間まとめ(案)について,事務局より説明をよろしくお願いします。
【北野国立大学法人支援課企画官】 私のほうから資料1-1,1-2,に基づきまして説明をさせていただきます。基本的に,資料1-2に基づいて説明をさせていただければと思います。1-2が,赤字で上のほうに書いておりますが,前回の中間まとめ素案からの見え消しになっておりまして,資料1-1が溶け込み,資料2が概要というふうになっております。
それでは,資料1-2につきまして,前回からの主な修正点につきまして御説明をさせていただきます。
まず,2ページでございます。「はじめに」の箇所でございますけれども,一番下の最後の丸のところでございますけれども,この検討の状況については,「今後,令和9年度予算編成や第5期中期目標・中期計画の策定に向けた検討状況を踏まえ,さらに整理を進めることとしたい」ということで,今後の見通しを追記しております。
続きまして,5ページでございます。5ページの冒頭のところでございますけれども,退職手当相当額の毎年の積算をやめることによりまして,人事の流動化を高めるということも可能でございますので,具体的に「企業等とのクロスアポイントメント制度等を活用した人材交流等の取組の推進にも取り組めるよう検討すべきである」という文言を追記しております。
その下,(2)物件費相当額の最初の丸でございますけれども,こちらも前回の検討会におきまして,単価や補正件数を設定するに当たりまして,投資としての観点が必要ではないかという御指摘もございましたので,「各法人の現状の水準のみを根拠として設定するのではなく,我が国の知の基盤を支える戦略的投資として,研究者が主体的に研究を展開するために安定的に支援する観点も踏まえ,検討することが重要である」というふうに追記をしております。
続きまして,6ページの最初の丸のところでございます。こちらは地域における国立大学への配慮を記載していた箇所でございますけれども,配慮の趣旨を明確化する観点から,「地域における国立大学については,高等教育へのアクセス確保に寄与していること等を踏まえ,単価補正係数の設定に当たり,特別に配慮した仕組みを検討する必要がある」というふうに修正をいたしております。
続きまして,7ページの最初の丸でございます。こちらは第2層の考え方でございますけれども,丸1,丸2,丸3の,政策実現・機能強化の取組,学長裁量経費,成果・実績に基づく配分,これらについて「三位一体の取組として,実現可能性やKPIの設定,成果・実績の測定,評価等の具体的な制度設計を行うことが適当と考えられる」と,こちらも前回の検討会の御意見を踏まえて反映をしております。
その下,(1)政策実現・機能強化の取組の最初の丸でございますけれども,こちらも2040年,18歳人口減少が確実化してくる「2040年を見据えて,各法人が自らのミッションに即して経営改革に取り組むに当たってのインセンティブとなることが期待される」というものを追記しております。
続きまして,9ページの最初の丸でございます。こちらは他の評価との重複の関係でございますけれども,こちらも前回の検討会で御意見がございましたが,現在,認証評価制度の見直しが行われているところでございますけれども,こちらとの関連性などを検討すべきということで,「中教審において,現在,議論されている認証評価制度の見直しとの関連性や評価内容の重複性などを検証の上,より効率的・効果的な評価方法を検討すべきである」と修正をさせていただいております。
続きまして,10ページでございます。10ページの最初の丸でございますけれども,こちらは附属病院の考え方の箇所でございますけれども,附属病院の使命を明確に踏まえたものとなるよう,「教育・研究・診療・地域貢献といった附属病院の使命を踏まえた必要な基幹教員数の検討を進めた上で」という形で,附属病院の使命を追記させていただいております。
続きまして,11ページでございます。こちらは附置研及び研究施設の関係でございますけれども,附置研における若手研究者の育成などの関係にも触れるべきと前回御意見をいただいておりますので,「若手研究者や大学院博士課程学生の育成,人材循環を含め」という言葉を追記させていただいております。
続きまして,12ページを御覧いただければと思います。上から4つ目の丸でございますけれども,こちらは大学共同利用機関における役割として,「連携大学院制度の活用による若手研究者や大学院博士課程学生の国際レベルでの人材育成,人材循環も重要である」と,こちらも前回の検討会での御意見を踏まえて修文をさせていただいております。
続きまして,13ページでございます。ローマ数字3の上から3つ目の丸の第4期中期目標期間中の運営費交付金の確実な確保についての箇所でございますけれども,こちらは前回からの変化でございまして,令和8年7月に骨太の方針と成長戦略の閣議決定がなされておりますので,ここの内容を追記させていただいております。
また,その下の丸でございますが,こちらも前回検討会で意見がございましたけれども,平成16年度運営費交付金の予算額は1兆2,416億円でございましたけれども,昨年度増額になったとはいえ,法人化時の水準には達していないということ。「国立大学法人改革基本方針で示した改革を徹底するとともに」という形で,14ページに続きますけれども,第4期中期目標期間中につきましても,「法人化当初の運営費交付金の規模も参照しつつ,大幅な拡充が図られることを強く期待したい」という形で修文をさせていただいているところでございます。
私のほうからの説明は以上になります。よろしくお願いいたします。
【橋本(雅)座長】 ありがとうございました。
以上が取りまとめ欄でございます。ただいまの説明を踏まえまして,中間まとめにつきまして,御意見と御質問があればお願いいたします。挙手で結構です。
宮下委員,お願いします。
【宮下委員】 青森県知事の宮下です。いつもありがとうございます。
これまでの議論を踏まえて,地域における国立大学の役割を十分に理解していただいて,運営費交付金等の算定に当たって,第1層で物価・人件費の変動に連動して措置する方向性が示されたことと,それから地方の国立大学が高等教育へのアクセス確保に重要な役割を果たしていることを踏まえた特別な配慮,今日,修正案が出ていましたけれど,その必要性が明記されたことは,非常に,これまで私どもが申し上げていたことを入れていただいたということですので,感謝申し上げたいと思います。
実は先日,全国知事会が開催されまして,教育関係も様々な議論が出ましたが,私からは,大学運営費交付金等の基盤的経費の拡充が地方国立大学や地方のイノベーションを支える存在になるということで,その機能を最大限強化すべきであるという発言をさせていただき,今回この課題意識を全国の知事とも共有をさせていただきました。今後も,知事として参加している責任をしっかりと果たしていきたいと考えています。
併せて,これらの考え方がしっかり今後の制度設計に着実に反映されるよう,特に予算ということで言うと,財務省との折衝がこれから控えていると思いますが,皆さんには引き続き御尽力をしていただきたいなと思うのと,また,地域構想推進プラットフォームが青森県でも開催されることになります。その中では,やはり地方国立大学である,当地は弘前大学が中心となって地方の人材確保に取り組むことになりますので,こうした取組をしっかりと進めていく上でも今回の議論は非常に重要だと思っていますので,今後,この中間取りまとめの方向性がしっかりと制度に反映されるようお願いを申し上げて,私からとさせていただきます。ありがとうございました。
【橋本(雅)座長】 ありがとうございました。
林委員,お願いします。
【林委員】 ちょうどまさにそこのところでございます。私も趣旨としては,今,宮下委員がおっしゃられたとおりのことで賛成しております。もともとの文章も,地方における国立大学に対する検討が必要であるということが書いてあったので,趣旨に関して異論はございません。
ちょっと気になっているのは,高等教育へのアクセス確保というのが,やや古いというか,少し以前の議論のようにも思っていて,まさに先ほど宮下委員がおっしゃったように,地方創生であるとか,あるいは地方大学を拠点としたスタートアップの集積であるとか産業の振興であるとか,高等教育へのアクセス確保という言葉だけに限定しない議論が今まさに行われていて,今の委員の御発言もそうだったと思いますけれども,その辺りは少し膨らませてはどうかということが1点と,それプラス,これは,この同じところに関して,私,見過ごしていたところもあるのですが,「単価の設定に当たり検討する必要がある」と書いてあるのですが,それを単価の設定で検討するのかというのは,まだ議論の余地があると思っていまして,単価,人件費・物件費ですけれども,どういうロジックで地方に対して単価の設定を変えるのかと言われると,やはり技術論として難しいところがあり,それよりは戦略的な2層のところとか,そういうところもしっかりと活用して,地方創生,地方大学の振興を進めていくべきだと思いますので,必ずしも「単価や補正係数の設定に当たり検討する」という限定した表現ではなくて,もう少しジェネラルな表現でいいんじゃないかなと思っているところでございます。
以上です。
【橋本(雅)座長】 今の御意見を参考にしながら,最終まとめの参考にさせていただくということでよろしいでしょうか。それとも修文が必要でしょうか。
【林委員】 分かりません,それは文科省さんのほうでどうお考えになるかですが,ただ,趣旨は全く変わっていませんので,修文の世界かなとは思っているんですけれども。
【橋本(雅)座長】 分かりました。じゃあ,今後のこの取りまとめに当たっての参考意見として伺っておくということでよろしいでしょうか。
【林委員】 はい。
【橋本(雅)座長】 はい。
それでは,平子委員,お願いします。
【平子委員】 ここまでまとめていただきましてありがとうございます。おおむね賛成するところでございまして,最後,私は確認という意味で質問を2点ほどさせていただきますけれども,1つは先ほど宮下委員がおっしゃっていた,地域における国立大学についてはというところのくだりで,「特別に配慮した仕組みを検討する」と。これが入ったことは非常にいいことではあるものの,逆に,この「特別に配慮した仕組み」というのはどういうものなのかというのが,今度は逆に気になります。
資料の1-1の7ページの一番上の丸のところに,「大学をグループに分けることの適否を含め,今後詳細な検討が必要」と書いておりまして,これまでの第4期までは大学をグルーピング化してその中で順位づけをしていたということですが,こういう特別な配慮の仕組みというのを検討するということになってきますと,グルーピングにあまり意味がなくなってくるのではないかと考えられます。グルーピングについてが最初の質問です。
もう1つの質問は,第2層ですが,まず,丸1政策実現・機能強化の取組と,丸2大学の学長裁量の経費と,丸3成果・実績に基づく配分と,この3つに分かれているわけですけれども,タイムライン上は,丸1や丸2の方が丸3よりも早く配分される必要があるのではないかと思います。
9ページのほうに読み下していきますと,複数年度,「一定期間ごとに評価を行うなど,複数年度で評価する枠組みへと転換すること適当である」と書かれているので,それは考慮されていると思うものの,この辺の配分に関する仕組みがどうなっているのか確認したく質問させていただきます。
以上,2点です。
【橋本(雅)座長】 今の御質問。どうぞ。
【村尾国立大学法人支援課長】 平子委員,ありがとうございます。まず,1点目の地方国立大学に対する配慮という点ですけれども,修正の趣旨としては,もともとの書き方だと,どう配慮するのかと。これ,実はいろんな方とお話をしている中でちょっと指摘もあったんですけれども,要するに,地方に対してそれがプラスにするという意味なのか,マイナスにするという意味なのかというところが少し分かりにくいのではないかという御指摘もありましたので,地方に対してプラスにしていくと,そういう意味で記述を少し分かりやすくしたということでございます。
グルーピングとの関係ですけども,グルーピングというのは,基本的にはグループの中でどういう指標を用いて,それをどう反映させるかという話ですけれども,今回の場合は新しく計算式をつくって,人数掛ける単価というようなことを基本的なベースとして置こうとしておりますので,そこに対して,単純に全国一律の数字というわけにはなかなかいかないのではないかと。
そういうことで,もちろんグルーピングとの関係でどういうふうにその単価,あるいは補正係数を設定するかということは当然考える必要があると思っておりますけれども,その辺りを総体的にどのように整理をするかということ自体については,今後の最終まとめに向けての課題になろうかというふうに考えているところでございます。
それから,御指摘をいただきました第2層について,つまり丸1,丸2,丸3の話ですけれども,そこが時期によって変わってくる――時期といいますか,その判断をする期間というのが変わってくるというのは,おっしゃるとおりだと思います。
概念としては一体的に捉えて支援をするということで,こういうふうに1,2をやっていきながら,それに基づいて中長期的に評価をして配分をしていくということで一旦整理をしておりますけれども,概念としてはそういうことで整理をした上で,これも先ほどと同じですけれども,具体的にどのように支援に反映させていくかということ自体については,今後整理をしていく必要があるというふうに思っております。
【橋本(雅)座長】 平子委員,よろしいですか。
【平子委員】 分かりました。今後の整理というのは,どの段階のことをおっしゃっているのでしょう。
【村尾国立大学法人支援課長】 今後の整理というのは,先ほどの資料の冒頭のところに少し記述を……見え消しでいえば2ページの一番下の丸のところになりますけれども,今回は,これは令和10年度予算編成に向けての,令和10年度からの中期目標期間の仕組みを検討しております。したがって,実際には令和10年度予算編成は来年の夏以降にやることになるわけですけれども,そこで最終的に整理をしていく必要があるというふうに思っております。
ですので,今回の中間まとめとしては大まかな方向性を定めて,さらに詰めるべきところは令和9年度,つまり今年の夏から秋冬にかけての令和9年度予算編成を終えた上で,その令和9年度予算編成も踏まえつつ,令和10年度以降の在り方を具体化していく中で,さらに検討を深めていきたいというふうに考えております。
今回,令和9年度予算編成の前に中間まとめをまとめることで,これも踏まえて令和9年度の,今年の夏の第4期最後の予算編成に臨みますので,そこの状況と,先ほどもございましたけれども,同時並行で進行している評価の見直し等,そういったこともありますので,そういったものも踏まえながら,最終的には来年,年が明けてから,第5期,令和10年度予算編成に向けて検討を深めていきたいということでございます。
【平子委員】 分かりました。ありがとうございます。文科省のスケジュールもありますのでこれ以上は言及しませんが,「中間まとめ」とあるので,「最終まとめ」で整備をするのかなと思っていますが,実際に令和10年度の運営費交付金の考え方の中で整理していくと,こういうことですね。
【村尾国立大学法人支援課長】 資料の3を御覧いただけますでしょうか。
資料の3に,今後の予定について,これはまた後ほど御説明を事務局からさせていただきたいと思っておりますけれども,最終まとめは,先ほど申し上げました令和10年度の概算要求の前に整理をしたいというふうに思っておりますけれども,一旦今回はその中間まとめということで方向性を示して,そして,例えばですけれども単価・補正係数をどうしていくかとか,あるいは,高等教育物価指数みたいなものを考えるかどうかといったことも今回の論点の中には入っておりましたけれども,その辺りについてさらに詳細を詰めた上で,令和9年1月以降に議論を再開して,来年の夏までには最終まとめをおまとめいただきたいというふうに考えているところでございます。
【平子委員】 分かりました。ありがとうございました。
【橋本(雅)座長】 それでは,永井委員,お手が挙がっていますのでお願いします。
【永井委員】 ありがとうございます。私は病院のことでコメントさせていただきます。10ページです。
今回の修正で,病院の使命として教育・研究・診療・地域貢献を書いていただいたことは非常によかったと思います。これまで大学というと教育・研究ばかりで,それに合わせて大学病院が運営されていたわけですけども,大学病院の役割には診療や地域医療への貢献もあります。
ただ,今度は財政の問題になります。大学病院には運営費交付金がまだ必要ですが,そのためには、病院は財務状況を明確にする必要があるということを書いておいていただけないでしょうか。財務状況が分からないまま,大学自体は連結決算で財務を示していることもありますので,やはり病院としてどのくらいの収入があり,キャッシュフロー,PLがどんな状況になっているかということを明確にした上で,運営費交付金を補助しなければ,国民は納得しません。財務状況を明確にすることは,運営費交付金を受けるための必要条件と思いますので,よろしくお願いいたします。
以上です。
【橋本(雅)座長】 それでは,西尾委員,お手が挙がっていますのでお願いします。
【西尾座長代理】 西尾でございます。まず,ローマ数字3の13ページから14ページの3つ目の丸,4つ目の丸の記載につきましては,前回コメントさせていただいたところを追記いただきまして誠にありがとうございました。心より感謝申し上げます。
私の方からは,5ページの3つ目の丸で,「学生数の設定に当たっては,各法人の学生定員を上限としつつ,定員が未充足となっている学部・研究科等については減額調整を行うことで,毎年度の学生数が適切に反映されるよう算定することが適当と考えられる。」と書かれていますが,ここにおける「減額調整」という意味については,学生定員の未充足分について,毎年度何らかの減額処理を行うということなのか。そうではなくて,従来どおり,決算上の余剰金の翌事業年度への繰越しに関わる経営努力認定に活用して,第5期の中期目標終了時に相当額を国庫納付する仕組みが採用されるのか,その辺りが不明確なので御説明いただけないでしょうか。
【橋本(雅)座長】 お願いします。
【中島国立大学法人支援課課長補佐】 事務局からお答えさせていただきます。今,西尾座長代理からの御指摘のとおり,第4期中期目標期間中におきましても,例えば定員が未充足となった場合には,それに係る学生経費につきまして,これを運営費交付金,収益化させずに債務の繰越しをさせて,中期目標期間終了時に国庫返納という仕組みをしているところでございますけれども,基本的にはこれと同じ形で行うということを想定しているところでございます。
定員が未充足となっているのか,超過となっているのかというのは,結局毎年度始まってから,5月以降にならないと確定した数字は出てきませんので,そういった意味では,毎年度の算定式に反映するのはなかなか難しいところもございますので,こういう減額調整という形で,現在の仕組みを取り入れることを想定して記載をさせていただいたところでございます。
【西尾座長代理】 それでは現行のとおりであるということで了解いたしました。どうもありがとうございました。
【橋本(雅)座長】 ほかに御質問,御意見ございますでしょうか。
どうぞ。
【服部委員】 服部ですけれども,9ページの一番上の丸で修正していただいたところについて,毎年度の評価ではなく複数年度ということを明確にして頂いたことは,良いと思います。一方,今,中教審で見直しの議論が進められている認証評価の新しい制度との関連性について述べられていますが,認証評価は皆さん御存じのように,一定期間のある年度に受審する仕組みになっており,同時期に全部の大学を評価しているわけではありません。今,一応6年間ということを想定して議論が進んでいますけれども,6年間のうちに一回認証評価を受けることになるので,その評価結果を中期目標・中期計画の評価に使うのは,テクニカルな面で少し工夫しないといけないと思います。認証評価の結果をインセンティブとして使っていただくことは,内部質保証で自律的に教育の質を高めるという認証評価制度の趣旨からも,それを後押しするためにも良いことだと思うのでぜひ導入してほしいのですが,テクニカルな課題があるように思いますので,最終まとめまでにぜひ御検討いただきたいと思います。
以上です。
【橋本(雅)座長】 どうぞ。
【村尾国立大学法人支援課長】 ありがとうございます。服部委員の御指摘は全くそのとおりでございまして,私どもとしても,今おっしゃったように,技術的にすぐに書けないということで,やはりそこは最終まとめに向けて検討させていただきたいと,またこの場でも御議論させていただきたいと考えているところでございます。
【服部委員】 よろしくお願いします。
【橋本(雅)座長】 ほかに御意見,御質問,いかがでしょうか。
どうぞ。
【杉村委員】 杉村でございます。今の服部委員のおっしゃったところと併せて発言させていただきます。前回,質保証・質向上の評価との関連性を指摘させていただき,中間まとめ案に書き加えていただきましたことに大変感謝いたします。
この点については,前回,仕組みについては今後検討されるとおっしゃっていたかと思います。今後,最終まとめに向けて,テクニカルなところを明確にしていくことが重要になると思いますので,ぜひよろしくお願いしたいと思います。どうもありがとうございます。
【橋本(雅)座長】 御意見,御質問ありましたらお願いします。
どうぞ。
【藤井委員】 藤井です。今回のまとめは非常によくできていて賛成ですけれども,前回たしかワーキンググループのほうの議論として,第1層・第2層の財政について,片一方を削って片一方に使うのではなくて,両方増やしていくというような議論をされているということがあったと思うんです。それは非常に重要なことだと思うのですが,ここに書くことはなかなか難しくて,恐らく一番最後のところ,「大幅な拡充が図られることを強く期待したい」というところに入っているんだと思うんですけれども,ぜひそういう形で制度をつくっていただけるといいなと思っております。よろしくお願いします。
【橋本(雅)座長】 どうぞ。
【村尾国立大学法人支援課長】 御指摘ありがとうございます。今おっしゃったように,総額がどれぐらいなのかということによっても変わってくると思っております。
そのためには,令和9年度予算でどのぐらいの高さになるかと。令和10年度以降はこういうことで我々としてはイメージしていますということを掲げた上で,令和9年度予算がどういうふうになるかということが最終的に令和10年度以降の制度設計にも影響してくるというふうに考えておりますので,令和9年度予算編成を終えた上で,令和10年度以降の仕組みについて,また議論を再開させていただきたいというふうに考えているところでございます。ありがとうございます。
【橋本(雅)座長】 御意見,御質問ございますか。
どうぞ。
【土居委員】 土居でございます。中間まとめ,このような形でまとめていただきましてありがとうございます。私自身も,中間まとめとしてはこれでいいんじゃないかというふうに思っております。
コメントということなんですけれども,今ちょうど議論があった,来年度の第4期の最終年度ということについてですけれども,骨太の方針等々にも盛り込まれた文言がありますので,当然それが踏まえられるものになるだろうということは私も承知しております。
その意味では,当然第5期につながる最終年度ということですので,単に大幅な拡充という話で,予算が増えたということだけで,ある種の今までの第4期のめり張りづけをした予算配分が,若干全体の金額が増えるがゆえに,全体的に相似拡大的になるというだけで終わってしまうというのでは,第5期になかなか,改革意欲をつなげるというところが曖昧になるという懸念を持ちますので,単に総額として増えたということだとしても,第5期の配分にいい影響を残すような形で,来年度の第4期最終年度の予算の配分というのを心がけていただけるといいのかなというふうに思います。
それからもう1つは,物価連動という話で,より明確に,人件費・物件費など細かく,どういう形で反映するかというところの方向性を打ち出せたということは,よかったというふうに思っています。
ここからは少し蛇足かもしれませんが,物価連動で,物価が上がっても予算がきちんと増えるということになるのだけれども,そのためには財源が当然必要で,物価が上がって一般国民の生活が苦しくなるということだから,物価が上がった分,税収が増えているんだから減税してくれというふうに言ってしまうと,それは物価が上がったところでの連動した予算の増額という原資がなくなってしまうということになるということは,やはり心がけていただきたいというか,文部科学省の方はお分かりだと思うのですが,予算の全体像を見たときに,減税してもらわないと生活が苦しいんだという話になってしまうと,せっかく増やせる原資が減税でなくなってしまうということになってしまうので,やはりそこは,物価連動で予算が増えるということは,それだけ物価連動で税収が増えるということと連動していないと,その財源が出てこないという関係にあるというところは,今回少し,蛇足的かもしれませんがコメントさせていただきたいと思います。
私からは以上です。
【橋本(雅)座長】 ありがとうございました。
どうぞ。
【村尾国立大学法人支援課長】 国立大学法人支援課長の村尾でございます。土居委員の御指摘,2点ともごもっともだというふうに思っております。
なお,1点目の,改革もしっかりとめり張りづけを徹底していくべきだという御指摘については,資料1-2の見え消し版のほうですけれども,13ページの一番下の丸のところに,第4期中期目標期間においても,改革基本方針で示した改革を徹底するということで,御指摘も踏まえて明記をさせていただいておりまして,私どもとしてもしっかりと,そういったスタンスで対応して参りたいと考えております。ありがとうございます。
【橋本(雅)座長】 御意見,御質問ありましたらお願いします。
よろしいでしょうか。
それでは,幾つか御意見いただきましたので,この,いただきました御意見を踏まえた修正案というのをまた作成いただきますけれども,その取扱いにつきましては座長に御一任いただきたいと思いますが,よろしいでしょうか。
(「異議なし」の声あり)
【橋本(雅)座長】 ありがとうございます。
以上で本日の議題は終了いたしました。
局長,何かございますか。どうぞ。
【合田高等教育局長】 高等教育局長の合田でございます。議員関係の御説明がございまして,遅参しましたことをおわび申し上げます。
まず,橋本座長はじめ先生方には,本当にお忙しい中,お時間を賜りましてありがとうございました。本日こういう形で,中間まとめを座長一任という形でお取りまとめいただいたことを心から感謝申し上げたいと思っております。
国立大学は,今,先週の21日に骨太の方針2026を閣議決定したところでございますが,基本的な発想というのは,やはりこの失われた30年間で十分でなかったのは国内投資だという意識があるのだと思います。その国内投資を引き出していく上でも,あるいは国内投資を生き金にするためにも,サイエンスやアートというのがものすごく大事になっていて,かつ,生き金にするのは人材でありますので,大学,なかんずく国立大学に対する大きな期待というのが高まっているというふうに思います。
私どもの松本洋平大臣が常日頃申しておりますように,予算の獲得というのはあくまでもある種の手段であって,その目的は改革の実を上げて国民になるほどというふうに思ってもらって,信頼と支援の好循環をつくっていくことだというふうに思っておりますので,本日取りまとめていただいた中間まとめをしっかり踏まえて,私どもも施策を進めていくと同時に,まだまだ残された課題も幾つもございますので,引き続き,ぜひ御審議,御議論を賜ればと思っております。
先ほど土居先生からお話があった点,恐らく2つの御指摘は共通していると思っておりまして,前者のほうは,今私が申し上げたように,大学がそれぞれの学問分野のディシプリンというものを大事にしながらも,新しい状況をうまく受け止めて,新しい挑戦をするための柔軟性を持っていくということをバランスさせなければいけない。しかも戦略17分野の,少し言葉が過ぎるかもしれませんが,支えるというだけではなくて,それをリードする役割があるということをしていくためには,2027年度予算からしっかりと改革の実を上げていくということが,28年度以降の社会の信頼というものが大事になってきますし,得ることにつながりますし,それから何よりも後者の点は,もちろん私どもは税の在り方を担当しているわけではありませんけれども,多くの国民に,仮に税の負担はこのままでも,やはり国立大学がここまで新しい取組をして,我が国,社会をリードするのであれば,それはそれで大事な投資だよねというふうに多くの国民に分かっていただくということが,やはり根本的に大事だというふうに思っておりますので,その点は我々も心して取り組ませていただきたいと思っております。
いずれにいたしましても,本当に御多忙の先生方に,中間まとめに至るまで大変な御尽力をいただきましたことに心から感謝申し上げたいというふうに思っております。本当にどうもありがとうございました。
【橋本(雅)座長】 それでは,今後の予定につきまして説明をお願いします。
【中島国立大学法人支援課課長補佐】 資料3でございます。先ほどの議論の中でも課題に上がっておりましたけれども,今後の予定でございます。
本日まで4回の検討会を行わせていただきまして,ありがとうございました。先ほどありましたとおり,今後,今回の中間まとめを踏まえまして,具体的な算定ですとか中身のテクニカルなところも含めて検討した上で,令和9年1月以降に第5回を予定してございます。日程調整等につきましては,また事務局のほうから御連絡差し上げたいと思いますので,御協力のほうよろしくお願いいたします。
その後,令和9年春頃に,最終まとめということで予定しているところでございます。
事務局からは以上でございます。
【橋本(雅)座長】 それでは,これで閉会とさせていただきますが,一言だけ私も御挨拶させていただきます。
中間取りまとめに当たりまして,委員の皆様におかれましては計4回にわたる会議に御参加いただきましたこと,厚く御礼申し上げます。特に林委員と両角委員におかれましては,ワーキングで詳細な検討をいただいたことにつきまして,この場を借りてお礼申し上げたいと思います。
今回,いろいろ大学の果たすべき新しい機能,広がりというのが議論されました。ただ,やはりそうした機能を大学に求める以上は,その基盤といいますか,財政的裏づけも含めまして後押しがなければいけないと思います。今後,いわゆる財政基盤の確立と改革インセンティブというのを一体的に設計していくという動きが出てくると思いますので,それを確実なものにしていくということが必要だと思います。
今回の議案につきまして,方向性についてはかなり共有されてきたと思いますので,引き続き,今後の議論につきまして,皆様の御協力をよろしくお願いしたいと思います。
なお,今日も何回か出てきましたけども,文科省におかれましては,予算の大幅な拡充につきまして,ぜひ御努力いただきますようにお願いしたいと思います。
それでは,これをもちまして第4回検討会を終了いたします。皆様,本日は御多忙のところ,どうもありがとうございました。
―― 了 ――
高等教育局国立大学法人支援課