第2回国立大学法人ガバナンス・コードに関する協力者会議 議事録

1.日時

令和4年2月2日(水曜日)14時00分~16時00分

2.場所

WEB会議

3.議題

  1. 国立大学法人ガバナンス・コードの改定案について
  2. その他

4.出席者

委員

上山委員、里見委員、園田委員、武井委員、増江委員

オブザーバー

内閣府、国立大学協会

5.議事録

【事務局(中村)】 定刻になりましたので、第2回国立大学法人ガバナンス・コードに関する協力者会議を開会いたします。
 本会議の進行を務めさせていただきます文部科学省国立大学法人支援課課長補佐の中村と申します。どうぞよろしくお願いいたします。
 本日は、新型コロナウイルス感染拡大防止のため、オンラインでの開催となっております。音声など不都合ございます場合は、随時、事務局まで御連絡をお願いいたします。
 最初に、オンライン会議を円滑に行う観点から、事務局より何点かお願いをさせていただきます。
 まず、一つ目といたしまして、発言時以外はマイクをミュートにしていただくようにいたします。
 二つ目といたしまして、御発言に当たっては手を挙げるボタンを押していただく、またはカメラに映りやすいように手を挙げていただくなどの工夫をお願いいたします。
 3点目といたしまして、資料参照する際は、資料番号、ページ番号、ページ内の該当箇所などの部分をお示ししていただく、こうした形での御配慮をお願いできればと思います。
 なお、この会議は原則として公開で行うこととしております。本日は、事前に登録いただいた方々に動画の配信をしておりますので、御承知おきをお願いいたします。
 議事に入ります前に、本協力者会議の委員の皆様方の御出欠及び交代についてお知らせいたします。
 本日は江戸川泰路委員が御欠席でございまして、その他の委員の皆さんは出席ということでございます。
 また、昨年11月15日付で野々村英彦委員が御退任をされました。その後任といたしまして、国立大学法人熊本大学の監事でいらっしゃいます園田隆則委員に新たに御就任いただいておりますので、御紹介させていただきます。園田委員、どうぞよろしくお願いします。

【園田委員】  よろしくお願いします。

【事務局(中村)】  ありがとうございました。
 事務局につきましても、前回、昨年の会議より体制変更ございましたので、御紹介させていただきます。本日、あいにく公務のため欠席となっておりますけれども、高等教育局長に増子宏が就任をしております。また、大臣官房審議官(高等教育局及び科学技術政策連携担当)といたしまして、森田正信が就任をしております。

【事務局(森田)】  森田でございます。よろしくお願いいたします。

【事務局(中村)】  それでは、早速でございますが、議事に移りたいと思います。
 昨年5月に国立大学法人法の一部が改正されまして、来年度、次の4月1日に施行されるということになってございます。この一部改正を受けまして、国立大学法人ガバナンス・コードにつきましても見直しの必要性が生じたということでございまして、文部科学省、内閣府、国立大学協会、三者において検討を行いまして、改訂案を作成いたしました。
 まず、本改訂案につきまして、事前に先生方にお目通しいただいていると思いますけれども、簡潔に御説明申し上げました後、また御意見等をいただければと思っております。
 それでは、私のほうから御説明をさせていただきます。
 資料1、画面共有でも出してございますけれども、事前にお送りしております資料ですと、資料の1を御覧いただければと思っております。
 まず、上段、改訂の背景ということで、これも今御説明申し上げましたとおり、昨年の法律改正がございまして、この中で国会の御議論であるとか、附帯決議等、こうした中でガバナンス・コードにも関与したほうがいいのではないかというものが何点かございますので、そうした内容を反映するということでございます。
 下の段のほうに改訂の主なポイントということで、大きく五つ掲げてございます。
 一つ目は、法人の長の選考過程、選考理由の公表についての原則を新設したということ。
 二つ目といたしまして、学長の評価に関する学長選考監察会議の独立性について追記をしたということ。
 三つ目といたしまして、学長選考監察会議の委員の選任方法の公表について新設をしたということ。
 四つ目といたしまして、監事の学長に対する第三者性・中立性についての原則を追記したということ。
 最後といたしまして、「学長選考会議」の名称が「学長選考監察会議」ということも変更がございましたので、これの反映をしたということでございます。
 一枚おめくりいただきまして、ここからは今申し上げたところの詳細の御説明を差し上げたいと思います。ちょっと文字が細かくて大変恐縮でございますけれども、画面でポイント1というところで記載しているところでございます。
 ここのポイント1として、法人の長の選考過程、選考理由の公表について原則を新設したというところでございますけれども、改正法の附帯決議におきまして、学長がリーダーシップを発揮するために、学内からの信任と支持が不可欠であることを踏まえて、学長選考監査会議の運営に当たっては、多様な学内外のステークホルダーの理解を得られるように透明性を確保していくと、こうしたことが決議として盛り込まれております。
 これを受けまして、その下の段の黒丸で少し書いてございますけれども、文科省のほうからも法律の公布に当たって、この趣旨に沿って説明責任をしっかり果たすような透明性の確保ということで、通知を既に発出しているところでございます。
 こうしたものを受けまして、一番下の枠囲みのところに書いてございますけれども、法人の長の選考過程、選考理由について人事に係る審議であることを考慮しつつも、学内外のステークホルダーに対する説明責任を果たし、信頼性・透明性を確保する観点から、できるだけ具体的な内容の公表に努めるべきであるということの原則を新たに追記したということでございます。
 そして、ページをおめくりいただきまして、ポイント2のほうでございます。
 こちらは学長の評価に関する学長選考監察会議の独立性についての原則に関係するところでございます。
 附帯決議のほうでは、学長選考会議を構成するメンバーがどうしても学長の任命権というところのリンクの中にあるということを踏まえまして、選定過程の透明性・公正性というところで検討を行うことということでございました。
 直接当たる部分は、実はこの後のポイント3に出てくるんですけれども、この原則におきましては、下の段に書いておりますけれども、原則3-3-3ということでございますけれども、法人の長の業務執行に当たって、法人の長から独立性を持った形でしっかりと責任を果たしていけるような、学長選考監察会議が組織としてその評価に責任を持っていけるような、こうした形の評価を行っていくべきであるという趣旨で、原則の追記ということをさせていただいたというところでございます。
 もう一枚おめくりをいただきまして、ポイント3でございます。
 学長選考会議の委員のほうを選任方法の公表についての原則ということでございますけれども、国会附帯決議としては、先ほど同じ内容のものがございまして、選任の在り方についての検討を行うというような内容ございました。
 これを踏まえまして、文科省といたしましても、公布通知におきまして、学長選考会議の中立性・公正性を担保するための委員の選任方法でありますとか選任理由を公表していくことということで、通知を発出しているというところでございます。
 こうした内容を踏まえまして、原則3-3-4、一番下の枠組みのところでございますけれども、学長選考監察会議の委員の選任方法の公表についての原則を新設させていただくということでございます。
 こちらの内容といたしましては、学長選考監察会議の中立性・公正性を担保するとともに、大学のミッションやビジョンを適切に表現できる法人の長の選考等を行うため、学長選考監察会議がどのような人材で構成されるべきかという観点から、経営協議会及び教育研究評議会における学長選考会議の委員の選任方法を公表をしなければならないと、こうした内容での新設ということでございます。
 さらに一枚おめくりいただきまして、ポイント4でございます。
 こちら監事の学長に対する、第三者性・中立性についての原則ということでございます。こちらも国会のほうの附帯決議等で学長に対する第三者性・中立性を確保することが必要だろうということが、そのための組織体制整備といったような内容の決議をいただいております。
 これを踏まえて法律の公布通知でも同様の内容を通知させていただいているというところでございますけれども、ガバナンス・コードにおきましても、下の欄に書いてございますように、監事が適切に監査を行い、その職責を果たすことができるようにするため、学長に対する第三者性や中立性を確保するとともに、監事の公正かつ厳正な監査業務を出せる体制を整備するべきであるというような形で提供させていただいたというところでございます。
 主に、改正点は以上でございまして、この後資料で法律の改正の概要でありますとか、附帯決議の内容でございますとか、文科省から発出しております通知等々おつけしておりますが、またこの後の議論の際に適宜参照をしていければと思っております。
 そして資料の2といたしまして、ガバナンス・コードの改訂の本体、見え消しでお作りしております。改訂のポイントは既に今申し上げたとおりで、内容については、事前に先生方お目通しいただいていると思いますので、個別の説明は本日は省略させていただきたいと思っております。
 そして資料の3といたしまして、ガバナンス・コードの適合状況等の報告に係る報告書様式ということでございまして、こちらも大きく前年度のものから変更しているところではございませんけれども、今回のガバナンス・コードの対応の修正に合わせて適宜修正をしたというところでございます。公表しなければならないものというのを基本的に記載するという整理になってございますので、そういう形で追記された部分に関しては、こちらの報告書の中にも入れていくということで考えてございます。
 最後の資料の4は、会議の、この設置紙でございますので、委員の先生のお名前が変わっているというところでございます。
 少し私のほうから長々としゃべりましたけれども、取りあえず私からの説明は以上でございます。
 ただいまの件につきまして、御意見等をございましたら、御発言をお願いできればと思います。よろしいでしょうか。

(「なし」の声あり)

【事務局(中村)】  それでは、すいません、今回御用意していた議事というものがこの改訂の内容ということでございますので、我々がもともと事務局として想定いたしました議事としてはこれで以上ということでございますが、この際、先生方、また何か全般に関して改めてございましたら、御意見、御発言いただければと思っておりますが、いかがでしょうか。よろしいでしょうか。

(「なし」の声あり)

【事務局(中村)】  それでは、大変お忙しい中、お時間をいただきまして、本日はありがとうございました。今回のこの改訂案につきまして、文科省、内閣府、国立大学協会の三者からなる三者協議会で最終的に決定をしていくということになってございますので、また最終的な決定をしましたら、先生方には改めてお知らせをさせていただきたいと考えております。
 それでは、本日の会議は終了とさせていただきます。お忙しいところ、ありがとうございました。


―― 了 ――

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