高度専門職業人養成機能強化促進委託事業について

1.趣旨
若年人口が急速に減少していく我が国が、持続的な成長を維持するためには、国民一人一人の労働生産性を向上させることが必須であり、専門職大学院における専門職業人養成機能の一層の充実強化を図ることが喫緊の課題である。
そのため、成長分野や産業界のニーズが高い分野に関する経営系専門職大学院の教育プログラムを開発することにより、特定分野を牽引する高度専門職業人を養成し、戦略的に各産業の労働生産性の向上に寄与する経営人材を輩出することを目的とする。

2.委託業務の内容
本事業は、成長分野や産業界のニーズが高い分野※に関する経営系専門職大学院の教育プログラムの開発に対する支援をするものである。
※ここでいう分野は例えば農業、食、スポーツ、AI、IoT・ビッグデータ、ホスピタリティ、知財、医療、コンテンツ、環境エネルギー、ファッション等といった分野や、地方創生、クールジャパン等といった政策課題に資する分野を想定しているが、ここに例示した分野にこだわらない幅広い分野に関する提案を受け付けるものである。
教育プログラムの開発とは正規課程における科目の開発のほか、非正規課程（履修証明プログラム等）における科目の全部又は一部の開発でも可能とするが、事業を実施する際は必ず当該分野に関するステークホルダー（産業界、職能団体、地方公共団体、専門職大学院修了生等）の参画を得た検討会を設けた上で進めること。
また、平成28年度に実施した「先導的経営人材養成機能強化促進委託事業」（調査研究テーマ：国内外の経営系大学院及び修了生の実態並びに産業界の経営系大学院に対するニーズ等に関する調査）の成果を活用するとともに、当該分野に特化した経営人材を養成するために必要となる知識・技術・能力に関する実態調査を行う。
なお、事業成果については文部科学省及び委託先のWEBページで公開することとし、全国の教育機関等において活用されるよう普及を図る。