平成28年8月2日
文部科学省、経済産業省
文部科学省は、経済産業省と共同して開催した「理工系人材育成に関する産学官円卓会議」における議論を「理工系人材育成に関する産学官行動計画」として、以下のとおり取りまとめましたので、お知らせします。
○経緯・概要
理工系人材は、特に産業界において、イノベーション創出に欠くことができない存在として、人材需要が高まっている状況であり、産業界で活躍する理工系人材を戦略的に育成する方策を検討するため、文部科学省と経済産業省は、平成27年5月に、「理工系人材育成に関する産学官円卓会議」(以下「円卓会議」)を共同で設置し、これまでに9回開催しました。
このたび、円卓会議で議論してきた「産業界のニーズと高等教育のマッチング方策、専門教育の充実」、「産業界における博士人材の活躍の促進方策」、「理工系人材の裾野拡大、初等中等教育の充実」の3つのテーマについて、平成28年度から重点的に着手すべき取組を「理工系人材育成に関する産学官行動計画」(以下「行動計画」)として取りまとめました。
○行動計画の項目
1.産業界のニーズと高等教育のマッチング方策、専門教育の充実
(1)産業界のニーズの実態に係る調査に基づく需給のマッチング
(2)産業界が求める理工系人材のスキルの見える化、採用活動における当該スキルの有無の評価
(3)産業界のニーズを踏まえたカリキュラムの提供
2.産業界における博士人材の活躍の促進方策
(1)産学連携による博士人材の育成の充実
1)産学共同研究を通じた人材育成の推進
2)中長期研究インターンシップの普及
3)「博士課程教育リーディングプログラム」の促進
4)新規分野の開拓における博士人材の活躍促進
(2)研究開発プロジェクト等を通じた人材の育成
3.理工系人材の裾野拡大、初等中等教育の充実
(1)実験や科学的な体験等を通じた理工系科目に対する学習意欲・関心の向上
(2)キャリアパスの見える化等を通じた職業・進路への興味・関心の喚起
○今後の予定
行動計画の実効性を高めるため、あらゆる機会を活用して関係者への周知を行います。また、行動計画については、毎年度、その取組の進捗状況をフォローアップし、円卓会議において確認した上で、必要に応じて改訂を行うとともに、更に実効性を高めるため、目指すべき指標を設定するなど、産学官において理工系人材育成の取組を推進する方策を検討・実行してまいります。
科学・技術教育係 小野、草田、高柳
電話番号:03-5253-4111(内線2502、2485)
企画係 生方、竹内、金井
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