留学生30万人計画実現に向けた留学生の住環境支援の在り方検討会(第2回) 議事録

1.日時

平成26年4月24日(木曜日)10時00分~12時00分

2.場所

文部科学省15階 15F1会議室
(東京都千代田区霞が関3-2-2)

3.議題

  1. 有識者からのヒアリング(早稲田大学レジデンスセンター長 葛山康典教授)
  2. 留学生の住環境支援の在り方について
  3. その他

4.出席者

委員

荒張委員、有川委員、上野委員、太田委員、末松委員、関委員、谷口委員(主査)、友岡委員、山本委員

文部科学省

渡辺学生・留学生課長、田中学生・留学生課長補佐、大川学生・留学生課長補佐、坂本外国人学生指導専門官

オブザーバー

葛山レジデンスセンター長(早稲田大学)、米川理事(日本学生支援機構)、鈴木留学生事業部長(日本学生支援機構)

5.議事録

【谷口主査】  それでは,時間になりましたので,第2回の留学生30万人計画実現に向けた留学生の住環境支援の在り方に関する検討会を開催します。
 本日は御多忙な中,御出席いただきまして誠にありがとうございます。
 初めに,事務局より配付資料の確認をお願いいたします。

【坂本外国人学生指導専門官】  配付資料につきましては,机上にお配りしております議事次第のとおりとなっておりますので,過不足等ございましたら,事務局まで,議事の途中でも結構ですので遠慮なくお申し付けいただければと思います。
 なお,資料1の議事録の案につきましては,追ってメールでお送りさせていただきますので,御意見等ございましたら5月9日金曜日までに事務局の方まで御連絡いただきたいと思います。どうぞよろしくお願いいたします。

【谷口主査】  それでは議事に入ります。初めに留学生宿舎の具体的な取組の事例についてヒアリングを行います。それでは,早稲田大学の国際学生寮の取組について,早稲田大学レジデンスセンターの葛山センター長より説明をよろしくお願いいたします。

【葛山早稲田大学レジデンスセンター長】  早稲田大学のレジデンスセンター長をしております葛山でございます。私どもの大学が今年の3月にオープンいたしました中野国際コミュニティプラザにおける活動について御説明させていただきます。
 中野駅から歩いて9分ほどの場所で,かつて中野警察学校がございましたところに,8,000平米の土地を取得し,地下1階・地上11階建ての建物を建設いたしました。1階については中野区様の御要望がございましたので地域交流施設とさせていただき,2階から11階までが国際学生寮WISHとして,872名の定員で運用しております。留学生と日本人の比率については,現在はまだ9月入学の学生が入っておりませんので,若干日本人が勝っておりますけれども,中期的には50%50%を目指していきたいと考えております。
 それから,この学生寮は学部の正規生を対象といたしておりまして,短期プログラムで半年や1年で早稲田大学にお越しになる学生さんについては,別の専門の学生寮を用意しています。
 寮に入るには1年生の新入生であることが条件の1つ,そして寮に入れる期間は2年間だけ,学生としてのスタートアップをサポートする位置づけです。特に留学生の方々にとっては,スーツケース1つで日本にやってきて生活を始め,2年たって日本の生活に慣れたところで別の学生寮に移るであるとか,あるいはアパートに移っていただくというようなコンセプトで考えております。
 先ほど申し上げました中野国際コミュニティプラザという建物の2階から11階部分が国際学生寮WISH,Waseda International Student Houseの略でWISHと呼んでおります。非常に横長い建物で,廊下の長さが130メートルぐらいあるような建物となっています。
 先ほども申し上げましたが,学部の新入生を対象とし,4月入学については2年間,それから9月入学の学生は,日本人の学生が2年生の後期から留学に出るというようなことがございますので,稼働率のことを考えて1.5年ということで回しているということです。
 それから,寮費については当初6万3,000円ということで考えておりましたが,国際化の支援ということでファーストリテイリングの柳井様から個人として3億円の御寄附を頂戴するなど,相当なファンドを用意することによりまして,月額1万円を補助し5万3,000円,水道光熱費,インターネット込みという料金を設定しております。
 この建物のポリシーといたしましては,大学として,この学生寮を住むだけの空間にしないで,何らかの教育的な位置付けをしたいという目標がございますので,個室にするのではなくて,よく海外の大学にあるようなユニットタイプにしております。4つの個室が1つのユニットをなして,それらがリビングを1つ共有しています。部屋の中の水回りについては,洗面台だけはありますが,バス,トイレについてはフロアで共用ということになっております。
 このハードウエアを設計するに当たって,個室については9平米を切っております。個室はあえて広くしないという形で設計したということです。個室を広くしてしまうと,そこが快適であるために共有スペースに出てこなくなり,引きこもってしまうので,個室はなるべく最低限のものに抑えて,交流スペースあるいは各フロアにあるキッチン等で交流してもらおうという設計コンセプトに基づいております。
 寮室については本当に最低限のものということでありますが,寝具のリースを使っていただければ,冷蔵庫もありますので,生活が始められるという形にしております。
 それから,ユニット内リビングについては,LED照明,それから気圧差による自然換気など環境への配慮をしておりまして,これについては経済産業省の方から補助金を頂戴しております。
 それから,学生が様々に交流できるようなスペースを用意したいということで,2階部分については都内の大学としてはぜいたくな共用部を用意しております。そして,ピアノを含む音楽室を3室用意し,そしてフィットネスルームと卓球台とヨガスペースを用意しています。オープンして1か月ほどになりますけれども,かなり学生が使ってくれる状況になっております。
 それから,この学生寮には食事は付いておりませんので,自炊をするということで,互いに料理を作り合うというようなことも考え,少し広めのキッチンを用意したという内容になっております。
 それから,後ほど御説明させていただきますけれども,この学生寮の寮内でSIプログラム,Social Intelligenceプログラムという社会人基礎力的な講座を行っておりますので,そのための教室が2部屋用意されておりますが,後ろの部分にはイベントキッチンも用意してあります。
 それから,この建物は中間免震構造,1階と2階の間に免震装置を設置しておりまして,特に海外からお越しになる学生,あるいは阪神・淡路大震災や東日本大震災で大変な御苦労をなさった学生に安心して住んでいただけるということで好評を頂いています。
 ハードウエアについては以上のような様子ですが,次にこの建物の中で特徴的に行っているSocial Intelligenceプログラム,ソフトの部分について御説明させていただきたいと思います。この内容につきましては,2007年に学生支援GPに採択していただきまして,そこから4年間やってまいりました内容を中野に新たに持ち込んで大規模に展開したという内容です。2007年の段階ではまだ中野の学生寮というプロジェクトは全くなかったわけですが,その後このプロジェクトが立ち上がってきて,こちらで大規模に展開するという形になりました。このプログラムについては,2008年に西武新宿線の田無駅にある168名の学生寮で,6年間展開してきた内容になります。田無学生寮については用途を変更いたしましたので,現在,このSIプログラムは中野だけで実施されています。
 ここで目指しているものは何かということですけれども,共通の目標として,社会人基礎力と言っていただいてもかまわないと思いますけれども,社会のニーズに応え得る人材となるために,ここで学生同士が切磋琢磨(せっさたくま)し,互いが成長するために,毎週月曜日から金曜日の19時から20時30分の1時間半,SIプログラムというコンテンツを提供しています。月曜日から金曜日まで全く同じコンテンツが組まれていて,学生は月曜日から金曜日のうちどれか自分の都合のいい1日にエントリーして,その日には必ずこのプログラムに参加するということを義務づけています。これは入寮の段階で本人にこのプログラムに参加する意思があるかということをしっかり確認し,義務ですよということを意識づけています。4月の上旬から始まりましたが,この学生寮は9月入学等の定員がございますので,今は700名弱の学生が入っておりますが,ほぼ600名台後半の学生が参加してくれているという状況です。実施されているのは授業期間中,半期で15週のうち試験前等を除くおよそ12週が対象になるかと思います。ここでは異文化理解に加え,正課で得た知識あるいは能力を社会で生かすために必要なプラスアルファの能力を養うことを目指しています。それは社会人基礎力と言ってもいいのだと思いますが,これを寮生共通の目標に実施しております。
 コンテンツは幾つかに分かれておりまして,その中の1つの柱となっているのがSelf Motivationというプログラムで,ここでは主体性であるとか合意形成力あるいはモチベーションコントロールといったような力をつけるためのグループワークを展開しております。そしてコミュニケーション力はその柱となります。幾つかキーワードが並んでおりますけれども,1つ具体例を申し上げますと,自分が4年間で何をなし遂げるかというような目標を立て,その目標を半期ごとに分割し,この半期はどういう成果を出したいかという目標を立ててもらう。その上で,半期たったところで振り返りをし,自分の経験を学生の前で発表してもらう。その発表に対して学生がコメントを付けるというような作業を行っています。講師の非常に印象的な言葉ですけれども,半年間自分が行ってきた経験,この事実というのは変えられないのだけれども,これに対する評価を変えることは後から幾らでもできます。評価を変えることによって自分のモチベーションを上げていく。そして,友達同士,寮生同士刺激を与え合うということで,学生生活におけるPDCAをしっかり回してゆく内容です。
 それから,もう1つの柱,Global Communication,これはネイティブの先生にお越しいただいておりますが,異文化理解を超えることに非常に力点が置かれている内容です。グローバル人材には様々な価値観をもった利害関係者とスムーズに意思疎通を図り問題解決をしていく能力が求められるであろうと思います。まず価値観のひとつとして,異文化というものにどう対応するかということを学んでもらいたいというコンテンツになっております。多くの大学で国際学生寮が設置されておりまして,ここで生活すると異文化理解ができるというような論調が非常に強いかと思います。我々はそれにある程度疑問を持っておりまして,本当に一緒に住むだけで異文化理解ができるんでしょうかという疑問を持っています。そこからスタートして,要は仮に一緒に生活しても,例えば中国の学生さんと日本人の学生さんが一緒になったとすると,中国の学生さんに対してはこう対応する,この文化に対してはこうやらなければいけない,これをやってはいけない,いわゆるDo's and Don'tsと呼んでおりますが,べからず集であることが多い。異文化理解はそういうことではないということで,例えば孔子型の教育を受けてきたのかソクラテス型の教育を受けてきたのか,様々な角度から文化の違いを測る物差しを用意して,これを使って国の文化を測り,様々な国から来ている留学生がおりますので,その違いを相対的に位置づけることで真の異文化理解を英語でネイティブの先生にお願いしています。高校を卒業したばかりの学生ですから,青い目の先生が来てということで若干ストレスを感じる学生がいますが,講師の方は上手に日本語を交えながら和気あいあいと進めていってくれているという状況です。そのほかにも大学の教員が専門知識を易しく話すであるとか,OBの方から様々なお話をしていただくというようなコンテンツも提供しております。
 SIプログラムのアワードというような形で,先ほどのプログラムに参加し,特に優秀な成績を収めた学生については,海外で何かインターンシップのような経験をさせる取組も行っています。東京ガールズコレクションという企画が日本にありますが,クールジャパンの関係で,その台湾版を実施するということで,スーパーガールズフェスタが台北で昨年の3月に行われました。ここに6大学の学生さん20名ほど一緒に参加させていただきまして,早稲田からは5名程度ですが,台湾に参りました。そこのガールズフェスタの会場で,抹茶のソフトクリームにトッピングを付けて,実際に販売する。そのトッピングの内容については,日本の文化を意識して,それから相手である台湾の方々の好みを意識するというような形で販売個数を競い合うものです。最も売上げが多かったものについては統一阪急で1か月間実際に販売されるということで,海外に出ていって,いわゆる海外旅行では経験できないような機会を提供しました。渡航費,宿泊費の学生負担はありません。今後も優秀な学生を海外に送り込んで活動の場を与えるというようなことを実施いたしまして,彼らのモチベーションを向上させたいと思っております。
 そのほかにもRAを中心とした様々なイベントがございます。スポーツ観戦をしたりピクニックに行ったりというようなことは積極的に行われるような状況になっております。
 こういうところに来るまで6年,我々は随分苦しみました。ごみの分別の問題から始まって随分苦しんだという歴史があるのですけれども,単なる生活空間ということになると,なかなか学生は思いどおりに動かないなというのがこの間の感想です。やはり彼らがコミュニティーの住人として,コミュニティーに対する帰属意識というものを醸成していかないと,様々なプログラムを展開しようという大学の試みに学生はなかなか乗ってきてくれないというのが,我々がこの取組で得た知見ということです。
 御要望の内容にお応えできたか大変不安ではございますが,以上でございます。ありがとうございました。

【谷口主査】  ありがとうございました。
 それでは,今のプレゼンテーションに対しまして質問や御意見があろうかと思いますが,次に,日本学生支援機構の国際交流会館等の取組について,米川理事より御説明をお願いいたします。

【米川理事】  それでは,東京国際交流館の御説明を申し上げたいと思います。資料は机上配付されている資料2をごらんいただければと思います。
 東京国際交流館でどういう取組をしているかというようなことでございますけれども,まず東京国際交流館はA,B,C,D,4つの棟から成りまして,基本的には大学院以上の学生を入居させるということ,それから,居室が約800室ございまして,その800室で家族棟も含めまして入居者数は1,000人ぐらいということでございます。その中の1割ぐらいがRAを含めた日本人の入居者でございます。本日の机上配布しました資料2の9ページをごらんいただきましたら,外国人と日本人の割合が載ってございます。現在は全体が650人いまして,そのうちの68名が日本人学生,研究者,RAということでございます。
 本題の何をしているかということでございますけれども,全体をまとめたものが,資料2の1ページの真ん中にあります。国際交流の中核的な拠点ということで,そのコンセプトに合った事業を行っております。ただ単に留学生を居住させるだけではなくて,その場を利用しましていろいろな事業を行いまして国際交流を活性化していって,グローバルな人材を生み出していこうというようなことが我々の持っているコンセプトでございます。具体的には,日本への理解とか,あるいは異文化理解,地域との交流,ネットワーク形成,日本人のグローバル人材育成,学術交流というような,こういったコンセプトで私たちは事業を進めております。
 ページをめくっていただきまして,3ページと書いてございますけれども,平成25年度東京国際交流館交流事業実施状況についてであります。これは昨年度どういうことをしてきたかということの一覧でありまして,表紙のカテゴリー,6つのカテゴリーごとに25年度はどういうことをしたのかについて記載しております。
 まず,日本への理解ということで,国際塾というものがありまして,映画の上映だとか,あるいはすしの作り方とか,お正月イベント,それから三味線の演奏に触れさせるようなこととか,あるいはラーメンミュージアムに連れて行くなど,そういった事業を行いました。
 それから,異文化体験としましては,これは内部の学生たちによる主に留学生相互の国と文化の紹介だとか,下の第43回研究発表会では「国際理解ワークショップ(アジア編)」ということで,地域の子供たちを招いて,様々な国のいろいろな文化を紹介するようなことを行っております。
 学術交流としましては,大学院以上の学生ですので,研究内容や成果を発表するミニ学会のような研究発表会を行っております。1回やりますと,次もやってほしいとか,自分はこの前発表しなかったけれども,次は発表したいという学生がいるほど非常に人気が高い事業となっていて,本当に研究が好きな学生が多いことがわかります。あと,東京国際交流館国際シンポジウムというのがありまして,これは大学が中心となってシンポジウムを実施していただきます。テーマは毎年違いますけれども,25年につきましては,埼玉大学との共催で「21世紀はアジアの世紀か?-環境問題,経済格差,人間の安全保障-」をテーマに行いました。これも毎年行っていて好評でございます。
 それから,地域との交流ですが,お盆の時期に国際交流フェスティバルが行われます。非常にたくさんの住民の方あるいは学生の方,外部の学生の方も含めて参加していただいております。それから,東京国際交流館は,隣接する日本科学未来館と産総研の臨海副都心センターと3つの機関で国際研究交流大学村を形成しております。これは建設構想当時からのコンセプトであります。3機関はいろいろな形で連携を図っており,毎月1回連携のための連絡会議を行っています。連携事業の1つとしまして,国際研究交流大学村が主催するフォトコンテストがございます。これは毎年行っているということでございます。
 それから,ネットワーク形成としましては,住民の間あるいは入居者の間,それから新規の入居者と現入居者の交流の機会,こういうものはいろいろなところで行われているかと思いますけれども,特筆すべきは,最後に書いているLove Our Homeという事業でございまして,これは入居者だけではなくて交流館のOB・OGが多数参加するということで,皆さん非常にそれを期待しているということでございます。ちなみに,東京国際交流館ではアラムナイ(同窓会)と協働するということを1つの特色としておりまして,社会人になったOB・OGが集まりまして任意団体を作っております。今1,000人ぐらいの会員数でございまして,それと我々が協働するような形で行っております。それぞれの事業にOB・OGが来られて,いろいろなことを手伝ってくれたりしています。東京国際交流館で実施している交流事業につきましては,中島記念国際交流財団から毎年支援を頂いておりまして,その助成金をもちまして,実施しているというところでございます。
 その他の国際交流会館につきましては,東京国際交流館と比べて規模が小さいのが多いので,どこの交流会館もウェルカムパーティーやフェアウェルパーティーなどを行っておりますけれども,東京国際交流館ほどの数は行えておりません。兵庫につきましては居室数が200室規模でございますので,文化祭などいろいろな交流事業も行っておりまして,東京国際交流館の半分程度のイベントは実施しているということでございます。
 以上でございます。

【谷口主査】  ありがとうございました。
 引き続きまして,国際社会貢献センターの関委員より御説明いただきます。よろしくお願いします。

【関委員】  国際社会貢献センター(ABIC)の関でございます。よろしくお願いいたします。本日は資料3のパワーポイントを1枚御用意させていただいておりますので,それを基に御説明させていただきます。
 まず,私どもABICとは一体何なのかということなのでございますが,商社の業界団体,日本貿易会が2000年に,商社マンのOBで社会貢献活動が何かできないかということで設立された団体でございまして,2001年にNPO法人になりました。事業活動は,ありとあらゆる国際的な社会貢献活動をやっておりまして,現在,会員が2,400名強。設立当初はほぼ100%総合商社のOBでございましたが,現在は8割程度でございまして,残りの2割は大手金融機関,大手メーカー等のOBで海外駐在経験のある方を中心に活動いただいております。
 ただ今御説明のございました東京国際交流館が2001年の7月に設立された当初から,そのソフト面の一部を私どもがサポートさせていただいております。具体的には,日本語広場という日本語教室を現在初級,中級,上級とレベルに応じて週に18クラス開講しています。講師は全員ABICの会員で,ABICで開講しております半年間の日本語教師養成講座を修了した方たちです。それから,せっかく日本に来ていただいたので,日本語を覚えるだけではなくて,日本を好きになって帰国していただきたいということで,茶道,華道,書道,囲碁,将棋,空手等の文化教室を毎週土曜日に開催しておりまして,会員が英語等で留学生に教えています。華道,茶道につきましては,駐在員夫人だった奥様方が教えています。夏休みには日本語の夏期講習も開講させていただいております。
 それから,先ほどウェルカムパーティーが春と秋に開催されるという御説明がございましたけど,その中で,私どもはバザーをサポートさせていただいておりまして,ABIC会員と,商社の社内ネットワークを利用し,商社側からも商品を提供させるという形で,毎回400箱近く東京国際交流館に送られてまいりまして,それをRAの皆さんと一緒に仕分けをしつつ,非常に安く販売しています。バザーの収益金は交流館の運営のために寄附しております。
 先ほど東京国際交流館ではいろいろなイベントがあるという御説明でしたが,例えば盆踊りをやる場合は会員の方から,もうお嬢さんが着なくなった浴衣とげたのセットを提供していただき,会員の奥様が着付け指導して盆踊りを楽しんでいただくというようなことをやっております。
 また様々な生活支援を,ボランティアベースでやらせていただいております。例えばお子さんが熱を出したときなどは病院に語学の分かる会員が同行して,妊娠や出産等で困ったときには,先ほど申し上げましたように会員の奥様が同行して産婦人科まで行って,お医者さんとの間の通訳とかサポート,ケアをやらせていただいております。更に幼稚園の入園から学校への就学,これも日本は結構,外国から来られた方はなかなかその仕組みがよく分からないということもございますので,ここもきめ細かくサポートさせていただいております。それ以外では,東京国際交流館への入寮の様々なお手伝い,初めて日本に来たばかりの留学生の皆さんへのサポート等々をやらせていただいております。
 以上でございます。

【谷口主査】  ありがとうございました。
 それでは,早稲田大学の葛山様,JASSOの米川理事,ABICの関委員からいろいろ説明を頂きました。まず,それぞれについて御質問をお願いいたします。

【友岡委員】  いいですか。

【谷口主査】  はい,どうぞ。

【友岡委員】  早稲田は4人で1グループということですけれども,それはどういうふうに決めるんですか。それから,それも日本人と留学生が大体50%50%で考えていらっしゃるんでしょうか。

【葛山早稲田大学レジデンスセンター長】  日本人と留学生,1年生と2年生が組み合う形がベストだと思っています。それから,ルームメートのマッチングについては,部屋がきれい好きであるとか,そういったところの組合せを考えて決めています。

【友岡委員】  きれい好きじゃない人を組み合わせたら,すごく汚くなるわけですね。

【葛山早稲田大学レジデンスセンター長】  やはりきれいに生活している学生のストレスがたまって全体の雰囲気が悪くなるということがありますので,なるべく似た人を寄せ集めるということです。

【友岡委員】  RA的な性格の者は置かれているんですか。

【葛山早稲田大学レジデンスセンター長】  おります。ワンフロアに4名おります。

【友岡委員】  まだ始まったばかりだと思いますが,いろいろなイベントとかは大学主導なんでしょうか。割と学生にやらせるんでしょうか。

【葛山早稲田大学レジデンスセンター長】  2パターンございまして,SIプログラム等については大学が主導で行うということと,それとは別にレクリエーション的なものはRA主導で行っています。バーベキューはもちろん,中野区のごみ拾いであるとかボランティア活動についても積極的に今行っている最中です。

【谷口主査】  よろしいですか。ほかに。どうぞ,上野委員。

【上野委員】  千葉大学の上野でございます。早稲田の国際寮についてなんですけれども,SIプログラムは基本的には英語での教育ということになるんでしょうか。

【葛山早稲田大学レジデンスセンター長】  Global Communicationについては英語で行っておりまして,Self Motivationというものは日本語で行っています。日本語が分からない留学生については,ハンドアウトを英語で準備するということと,それからRAが通訳でサポートに付くというような形で行っています。

【谷口主査】  ほかにございませんか。どうぞ。

【末松委員】  同じくSIプログラムに関して質問ですけれども,始められてそれほど時間がたっていないということで,まだ効果の検証というのはこれからだと思うのですが,大体のところ,寮生間の異文化コミュニケーションの活性化という面でどのように効果が出ているのかということと,それから優秀者にアワードというのを提供されるということですけれども,どういう観点から優秀だと評価されているのか,多分SIのコンセプトと連動するものがあると思いますが,その点を教えていただけますでしょうか。

【葛山早稲田大学レジデンスセンター長】  効果については,例えばGlobal Communicationなどが分かりやすいと思いますが,例えば企業の方に来ていただいて,御自身の経験の中で文化の違いにぶつかって御苦労なさったというような話をしていただく。それを例題として,ここで使っている文化の違いを測るMapsを使って,これはこういう原因で衝突が起きたんだねと彼らに理解してもらうということをやっています。それを普遍化して,生活の中で様々な文化の違いに関連する衝突があったときに,自分たちで解決していくというようなことを行うことができるようになったことが1つ効果であろうと思っておりますし,それからやはり,先ほどSelf Motivationで振り返りの話をさせていただきましたけれども,自分では気付いていなかった自分の経験の価値というものに気付くことによって,将来の自分へのモチベーションというものが非常に高まっているということと,総じて一般の学生と比べても,寮ですから地方の学生,それから留学生が多いのですが,非常に高いモチベーションを維持して成長していると思っています。
 それから,アワードについてですが,SIプログラムは参加するとポイントが付くということでポイント制をとっています。ある程度メリットがあるものですから,説明責任的なものもございますので,まず客観的なものとしてポイントを使っているということと同時に,講師の方から特に推薦して参加させるというような形で行っております。

【末松委員】  ありがとうございます。

【谷口主査】  山本委員,どうぞ。

【山本委員】  ちょっと答えにくいかもしれないんですけど,この検討会では国際交流会館の問題を扱っているんですが,寮費の負担が今5万3,000円というお話があったんですけど,実質的に早稲田大学,法人としてはどれぐらい補助されているのでしょうか。当然これだけではバランスがとれないと思いますから,結局どれぐらい掛かっていてどれぐらいの負担をされているのか,答えられるかどうかもちょっと,失礼な話なんですけれども,差し障りがなければ教えていただけないでしょうか。というのは,こちらの東京国際交流館の赤字についても議論が出ているものですから。

【葛山早稲田大学レジデンスセンター長】  大学として学生寮は基本的に30分以内のところに造りたいというようなポリシーがございまして,その中で考えておったわけですが,今回,国有地の払下げを受けることができたということでこのようなプロジェクトが可能になったというところは,ちょっと国立大学さんとは様子が違うということが前提にあります。その上で,土地については大学が負担するということで,上物については寮費の独立採算で考えていくというのがポリシーです。ですので,土地の負担と金利分,これについては大学が負担し,それ以外のものについては寮費で償還するよう,高い稼働率を達成するようにというプレッシャーを掛けられている状態です。

【山本委員】  ありがとうございます。

【谷口主査】  ほかにございませんか。荒張委員,どうぞ。

【荒張委員】  今のは償却費,建物の償却の回収まで含めた採算なんですか。

【葛山早稲田大学レジデンスセンター長】  そうです。若干の改修費用も見込んでいます。

【荒張委員】  なるほど。

【谷口主査】  ほかにございませんか。友岡委員,どうぞ。

【友岡委員】  東京国際交流館の入居年限はどうなっているんですか。

【米川理事】  2年です。

【友岡委員】  RAはどこから募集するんですか。

【米川理事】  通学可能な大学に対して募集いたします。

【谷口主査】  ほかにございませんか。上野委員,どうぞ。

【上野委員】  国際交流会館のところでちょっと質問があるんですが,もしかすると前回の会議でも既にお話が出ているのかもしれませんが,各交流会館の入居率というか,逆に空室率というか,それが分かったらちょっと教えていただきたい。

【田中学生・留学生課長補佐】  前回お配りした資料がこの中に入っているかと思うんですけれども,その中で記載させていただいております。具体的には,こちらの横向きの資料があるかと思うんですけれども,第1回の資料8です。

【上野委員】  ありがとうございます。

【渡辺学生・留学生課長】  若干御留意いただきたいのは,第1回の資料9の最後に入居率が100%と仮定した場合を書いておりまして,その1ページ前が平成22年度の事業仕分けの前の入居率を示していて,その更に1ページ前が平成24年度のデータを入れているんですけれども,24年度のデータですと,ちょうど中ほどに,仕分けの影響で国際交流会館等の行く末がはっきりしないということで,場所によっては若干稼働率が低いデータがありますけれども,平成22年度頃のデータというのがそれまでの定量的な状態での入居率と御理解いただければと思います。

【上野委員】  ありがとうございます。

【谷口主査】  ほかにございませんか。ないようですので,私の方から質問をいたします。
 早稲田大学の国際学生寮について,800人近い学生が居住していますが,留学生と日本人学生で入居を希望する学生の選考はどのようにしておられるんですか。例えば,希望者が全員入居できることになるのかどうか。

【葛山早稲田大学レジデンスセンター長】  ある程度の競争倍率になっております。その選考については,学生寮にどのようなものを期待するかであるとか,簡単なものですがエッセーを書いていただいて,それを読んだ上で得点化して判断するという選考をしております。

【谷口主査】  そのときに経済的な状況というのは判断されますか。

【葛山早稲田大学レジデンスセンター長】  若干,判断の材料にはしております。

【谷口主査】  宗教施設は設置されていますか。

【葛山早稲田大学レジデンスセンター長】  この学生寮については宗教施設は設置しないということになっております。

【谷口主査】  そうすると,イスラム圏から来る学生についてはどのように対応されますか。

【葛山早稲田大学レジデンスセンター長】  それについてはキャンパスで対応するという方針です。

【谷口主査】  はい,わかりました。
 次に,ABICの関委員にお尋ねいたします。いろいろな交流事業の中で,御家族でサポートしておられるとのことですが,いろいろな言葉が留学生はあると思いますが,どの範囲の言葉をABICでは対応しておられるのでしょうか。

【関委員】  東京国際交流館での事例はちょっと私は細かく承知していないんですが,今2,400名の会員でほぼ海外の主要な言語は全て対応しておりますので,例えば,東京モーターショーとかFOODEXとかいうところに通訳とかあるいは様々な翻訳,それも英語だけではなくスペイン語,ドイツ語,タイ語,ロシア語等々,様々なニーズがありますので,基本的にはあらゆる言語に我々の会員で対応できると考えております。

【谷口主査】  主として東京でということですね。

【関委員】  はい。この活動は東京国際交流館しかやっておりません。

【谷口主査】  ほかに何かありますか。

【米川理事】  先ほど申し上げるのを忘れていたんですけれども,ABICのサポートで非常に交流が活性化しております。これは日常的にされていますので,本当に頭が下がる思いです。

【谷口主査】  ほかに質問ございませんか。

【太田委員】  1つだけ聞かせてください。

【谷口主査】  太田委員,どうぞ。

【太田委員】  JASSOの東京国際交流館なんですけれども,2年間という入居期間に対して不満は出ていないんですか。大学院の博士課程とかは2年間で終えるということはまずないと思いますが。

【日本学生支援機構担当者】  原則は2年です。今,仕分けの影響を受けまして若干期間延長を認めたということはありますが,東京国際交流館そのものができてからずっと,過去から2年間ということで守ってきております。

【太田委員】  特に不満とかは。

【日本学生支援機構担当者】  当然,長くいたいという希望はありますけれども,やっぱり全ての希望者に対して部屋を与えるということはできませんので,飽くまで新規で来た方をまず最優先ということで,2年ということでやらせていただいております。

【谷口主査】  ほかに御意見ありますか。大川課長補佐,どうぞ。

【大川学生・留学生課長補佐】  事務局から2点,早稲田の取組を教えていただければと思います。非常に新しいといいますか,いい取組を御発表いただいてありがとうございました。
 数点ありまして,こういった先ほど教えていただいたSIプログラム,こういう指導という面とマネジメントという面と,誰がこういう中身のコーディネートをされているかというのをまず教えていただけますでしょうか。

【葛山早稲田大学レジデンスセンター長】  これについては,実施については外部に委託しておりまして,そのコンテンツについてレジデンスセンターと事前にかなり綿密に打合せをするという形で運営しております。

【大川学生・留学生課長補佐】  その運営費みたいなものは寮費から出すということでしょうか。

【葛山早稲田大学レジデンスセンター長】  いえ。学生から寮費とは別に年額で2万1,600円頂いておりまして,それプラス校友会からの補助,それから企業から協賛金を頂いて運営しているというような状況です。

【大川学生・留学生課長補佐】  ハードとは別にソフトのマネジメントをやっていらっしゃってということですね。

【葛山早稲田大学レジデンスセンター長】  はい。ハードも含めてやっております。

【大川学生・留学生課長補佐】  分かりました。日本人学生と外国人学生が一緒になっていると。秋入学はこれからだというお話がありましたけれども,先ほど企業の人なんかも参加とか,いろいろな人が講師でという話がありました。このときの対象というんですか。多分,見ているところというんでしょうか。日本人学生を対象に物を言うのか,外国人学生に物を言うのかで多分ちょっと違ったりすると思うんですけど,その辺りの配慮があればちょっと教えていただければと思うんですが。

【葛山早稲田大学レジデンスセンター長】  9月入学の場合,英語プログラムが中心になりますので,日本語が全く分からない学生についてはまた別途違うコンテンツを用意しておりまして,その部分が終わると,ある程度共通の視点でという形で運営しているということだと思います。例えばGlobal Communicationのような形でネーティブが指導するということになると,留学生ばかりが発言して,日本人はなかなか手が挙げられないというような状況に陥りがちですが,そこは講師の方で,上手に日本語でもいいよというようなマネジメントをしていく中で,双方が参加できるようなプログラムの運営をしているという形になります。

【大川学生・留学生課長補佐】  それは例えば国際留学生センターとか,大学の核となる部局が,プログラムをコーディネートするところに委託しながら,中身を一緒に作っていくような感じでやっていらっしゃるということですか。

【葛山早稲田大学レジデンスセンター長】  ええ。国際部とは別に私どものセクションで企画しておりますけれども,中身を一緒に作っていくという形で運営しています。

【大川学生・留学生課長補佐】  あと,費用の面で,先ほど御発表いただいたのがありましたけど,留学生にとったら結構高いですよね。

【葛山早稲田大学レジデンスセンター長】  はい。

【大川学生・留学生課長補佐】  その辺の問題というのは何か対応されていらっしゃるのですか。高くないという学生ばっかりを呼んでいらっしゃるのですか。

【葛山早稲田大学レジデンスセンター長】  いいえ。

【大川学生・留学生課長補佐】  一部,アラブを呼んだり,いろいろな御意見があったりするものですから。

【葛山早稲田大学レジデンスセンター長】  それは学生寮の位置付けというものに関わる問題だと思いますけれども,奨学金的な経済支援の役割は奨学金に負っていただこうということが基本的なコンセプトでありまして,そういう意味では,全くというわけではありませんが,ある程度切り離して考えているという現状でございます。

【大川学生・留学生課長補佐】  ありがとうございました。

【谷口主査】  ほかに御意見ございますか。
 それでは,私から,SIプログラム受講者について質問いたします。早稲田大学の場合は英語基準や日本語基準で入学する様々な学生がいますが,英語基準で入ってくる国際教養の学生はほとんど日本語ができないのではないでしょうか。

【葛山早稲田大学レジデンスセンター長】  はい。

【谷口主査】  日本人学生の場合,必ずしも英語ができるとは限らないと思います。国際寮に入る学生の選考について言葉の問題についてはどのような配慮をされていますか。選考の中で考慮されているのでしょうか。

【葛山早稲田大学レジデンスセンター長】  寮の入寮の段階で,入寮の申込みのチャンスを何回か分けておりまして,そこで入試形態によってある程度分かれておりますので,その辺りで全体のバランスという意味では考えるというようなことは行っております。

【谷口主査】  英語基準で入ってきた学生に対しては,寮の中で日本語の特別なサポートをされているということでしょうか。

【葛山早稲田大学レジデンスセンター長】  含めて,はい。

【谷口主査】  ほかに御意見はございますか。荒張委員,どうぞ。

【荒張委員】  早稲田の推薦学生寮がたくさんあると思うんですけど,こちら,この価格,寮費で稼働というか,入居率というのはどのぐらいあるものなんですか。

【葛山早稲田大学レジデンスセンター長】  推薦学生寮はWIDと言われている提携寮とそれ以外のものがございますが,これは共立メンテナンスというところに委託しておりますが,これは早稲田の学生だけが入る学生寮について,100%に近い稼働率が出ていると聞いています。

【谷口主査】  よろしいですか。大川課長補佐,どうぞ。

【大川学生・留学生課長補佐】  もう1点だけ。学部とか研究部門とかで部屋数の割当てなどはされていらっしゃるんですか。

【葛山早稲田大学レジデンスセンター長】  まず,先ほど申し上げましたように入試形態である程度区分しておりますので,そこで偏りがないようにすると同時に,学部については余り見ていないのですが,ほぼいいバランスになっているという状況です。ただ一部,学部で見ると,ちょっと法学部が少ないとか,あるいは通いにくいキャンパス,所沢にあるキャンパスの学生が少ないということはありますけれども,それ以外では結果的には均等になっております。

【谷口主査】  よろしいでしょうか。有川委員,どうぞ。

【有川委員】  早稲田さんとJASSOさん,東京国際交流館の方にそれぞれ,差し支えない範囲で教えていただきたいんですけれども,通常はうまくやっていると思うんですけど,でもやっぱりいろいろなことが起こると思うんです。そういった,例えば緊急の場合とかにどのようなシステムというか,態勢で対応されているのか。それは多分大学の中と,あと外との連携というのもあると思うんですけれども,差し支えない範囲で教えていただければと思います。

【葛山早稲田大学レジデンスセンター長】  感情的なトラブルになる前にやっぱりどこかで対応してあげるということが非常に大事だと思っていまして,そのために,例えば4人でユニットを組むのであれば,ユニットセッションを行って,4人で決め事ルールを作るということを行い,その中で何らかのトラブルを抱えるのであれば,RAが早めにそれを吸い上げて,彼らで解決できればそれで終わりますし,それで解決できなければスタッフが入って解決策を図るというようなことを行っています。基本的にはルームチェンジはしないという方針でやっていますので,その中で頑張ってくださいというのが現状です。

【有川委員】  ありがとうございます。

【谷口主査】  米川理事,どうぞ。

【米川理事】  東京国際交流館では,運営につきましては,現在は日本国際教育支援協会の方々に担当していただいております。日常的な問題についてはそこで対応する。もちろん先ほど早稲田大学の葛山さんがおっしゃったように,小さなことはRAが対応するということでなってございます。そのほかに警備は警備会社に業務委託して,24時間365日有人管理の体制を講じるほか,所轄の警察署,消防署等とも連携しているということでございます。

【有川委員】  ありがとうございます。

【谷口主査】  よろしいでしょうか。末松委員,どうぞ。

【末松委員】  早稲田さんと,それからJASSOさんにそれぞれお聞きしたいのですけれども,RAの研修というのはどのようなことをされているんでしょうか。

【葛山早稲田大学レジデンスセンター長】  RAについては,半年に1回全員集めて研修を行うとともに,それから月に1回スタッフとともにミーティングを行っています。全体を集めたRA研修としては,RAの位置付けであるとか役割であるとか,それから自分たちの扱える範囲,手に負えない問題は扱わないようにというようなことも含めて指導しております。

【末松委員】  ありがとうございます。

【米川理事】  東京国際交流館では,RAも大学から推薦していただいて,面接を行って選んでおります。この人はちゃんとRAとしてやってくれる人かどうかという点について人物確認を行うということ。それから,入居の段階でオリエンテーションをもちろん行うということ。それから,毎月1回のRAミーティングには,私も時々参加しておりますが,全RAとJASSO,支援協会の方も含めての行っております。そういうようなことで今,基本的にはいろいろな形で指導を行っているというような形です。

【末松委員】  ありがとうございます。

【谷口主査】  ほかにございますか。ないようですので,私から質問です。
 RAについて,これはボランティアでしょうか。それともお金を払っているのでしょうか。

【米川理事】  RAに対しましては毎月18,000円を謝金として支給しております。24時間対応ですので,ほとんどボランティアベースかもしれません。館費はもちろん徴収しております。

【谷口主査】  早稲田大学の場合はいかがですか。

【葛山早稲田大学レジデンスセンター長】  基本的にボランティアベースですが,ボランティアの活動の場として寮のスペースを提供する形になっています。ですから,寮費は頂いておりません。

【谷口主査】  ありがとうございました。
 それでは,引き続きまして,前回各委員からいろいろ御質問が出ていた点について事務局の方で整理して,説明資料も含めて説明をお願いしたいと思います。よろしくお願いします。

【坂本外国人学生指導専門官】  それでは,まず配付資料の4をごらんください。
 第1回の御議論の中で,日本に来て1年目の留学生がどのぐらい入居できているかというようなことを御質問いただきましたので,データを整理いたしました。資料4の1枚目の上下,右下のスライドの番号でいいますと1番と2番でございますが,上のグラフが来日1年目の留学生の入居状況で,下のグラフが2年目以降の留学生の入居状況ということになっております。1年目の留学生は,東日本大震災の影響もありまして,平成23年から留学生数の方が減少しておりますが,平成25年で見ますと公的宿舎に入居している留学生は26.9%で,下のグラフをごらんいただきまして,2年目以降の留学生の入居状況といたしますと,平成25年で21.1%が公的宿舎に入居しているというようなデータになっております。
 1枚おめくりいただきまして,今御説明しましたデータを今度地域のブロック別に集計し直したものがこちらのグラフになります。スライドの番号で3番と4番になりますが,こちらも上に掲載しておりますのが来日1年目の留学生,下が2年目以降ということになります。こちらをごらんいただきますと,地域によっては1年目の留学生には手厚く公的宿舎があてがわれていて,2年目になると公的宿舎が減少するということが顕著にデータとして見える地域もございますが,一方で,一番下の東京のところをごらんいただきますと,来日1年目でも2年目以降でも公的宿舎への入居の率というのは大きく変わらないというようなこともありまして,この入居状況については地域による差がかなり大きな数字として出ております。
 続きまして,今度5枚目のスライドに参りますが,大学の規模等によって留学生の宿舎の状況がどう違うかという御質問がありまして,なかなか手持ちのデータで分析するには情報が少ないというところもありまして,取りあえず受入れの留学生の数が1,000人を超えている大学はどういう状況になっているかということで,円グラフの方で整理してみました。留学生数1,000人以上の大学に限定いたしますと,公的宿舎への入居率が27.5%という数字になっております。ちなみに,下に留学生宿舎の状況(25年5月1日現在)ということで掲載しておりますが,前回の1回目の資料でも入れておりましたものの再掲載でございますが,全体で見ますと23%ということになっておりますので,留学生が多い大学については,若干ではありますが,公的宿舎の入居者の比率が高い傾向にあるということが言えるかと思います。
 続きまして,配付資料の資料5をごらんください。先ほど日本学生支援機構の米川理事から東京国際交流館の事例の御紹介を頂いたときにも御説明がございましたが,東京国際交流館が整備されたときの理念ということで,平成13年7月に東京国際交流館がオープンしたわけですが,このときに国際研究交流大学村というコンセプトで整備がなされております。こちらの主要な施設として3つのゾーンを定めまして,1つは国際交流のゾーン,それから産学官の連携のゾーン,それから情報発信のゾーンという,この3つの機能を有機的に連携させて,留学生ですとか外国人の研究者との交流も含めて国内外の産学官の融合を図り,世界に向けた知的ネットワークの形成・情報発信の拠点というものを形成しようと,こういうコンセプトがございまして,そのための拠点施設として整備されたという経緯がございます。国際交流のゾーンについては東京国際交流館,それから産学官連携のゾーンについては産業技術総合研究所,情報発信については日本科学未来館という,この3つの施設が柱となって,この3つの施設を中心に国際研究交流大学村というものが構成されているというような経緯をもって設立されましたので,一応これは御参考ということで御紹介させていただきます。

【田中学生・留学生課長補佐】  続きまして,資料6について御説明させていただきます。前回会議の際に,各国際交流会館の固定資産税あるいは土地の借料が減免等々されているのかということが御質問がございましたので,そちらを整理させていただきました。
 A4横置きのマトリックスになっておりますけれども,まず固定資産税の方につきましては,建物は兵庫の国際交流会館を除きまして,何らかの形で減免あるいは非課税という形になっております。また,土地の借料についてでございますけれども,兵庫以外は全て借料をお支払いしているというところであります。ただし,兵庫についても,借料ではありませんが,借料見合いということで,本来であれば地権者である兵庫県が神戸市に払うべき固定資産税分だけは肩代わりして払ってくれということで,その分のみは負担しているということであります。また,それに伴って借料の減額の有無でありますが,札幌市以外は何らかの形で公有財産の使用に当たって減額の扱いをさせていただいているというところでございます。
 また,不動産鑑定評価の額を前回お示しさせていただきました。その際に留学生の宿舎として使うということが不動産鑑定において評価に加味されているかという御質問がありましたけれども,結論から申し上げますと,加味された上での評価額ということになってございますので,その条件を外せばもう少し高い不動産評価額が出てくるのではないかとお答えさせていただきたいと思います。
 また,合築の経緯でございますが,ちょっと昔の情報になりますので,今整理しております。また出来次第,こちらの方で御紹介させていただきたいと考えてございます。
 以上でございます。

【谷口主査】  ありがとうございました。
 国際交流会館等については後で御質問いただくとして,資料4と資料5御意見を頂ければと思います。友岡委員,どうぞ。

【友岡委員】  資料4のグラフですけれども,地域差もあるということですが,1年目と2年目の違いについて考えられる原因というのは何でしょう。やはり民間との家賃の違いが考えられますか。1年目は入居率が高いけれども,2年目は少なくなっている,それから地域によってそうでないところがありますね。そこで考えられる原因というのはどんなものがあるでしょうか。

【渡辺学生・留学生課長】  通常,今JASSOさんも早稲田さんもそうだと思いますけど,海外から来る人,初めて来る人を優先して,例えば名古屋大学の場合なんかでもやっぱり1年後には出るという。

【友岡委員】  1年ともう限っている場合が多いんですね。

【渡辺学生・留学生課長】  割と寮なんかの場合はそういうふうにして,まずは初めて来る方のために確保したいので,その後出ていっていただくと,次の人のためにということだと私もずっと思っていたんですけれども,これはデータによると,地方ではそういう傾向があるけれども,関東,特に東京においては必ずしもそうでないということが分かりました。

【友岡委員】  今のお話だと,基本的にはルールの問題だと思われるということですか。

【渡辺学生・留学生課長】  ええ。

【友岡委員】  入居者の自発的な選択でもない。

【渡辺学生・留学生課長】  そうではなくて,基本的には寮等の運用のルールという側面が大きいと思います。

【友岡委員】  周辺の家賃と公的なものとの差が地域によって違うということはどうでしょうか。この辺のデータとして。

【渡辺学生・留学生課長】  済みません。詳細な家賃のデータについてまではまだ我々は十分に分析できていないので,そこについては現時点では何ともお答えできないです。

【谷口主査】  JASSOの学生生活調査で,平均の家賃はないのでしょうか。

【渡辺学生・留学生課長】  今回,私どもがいろいろデータ,この資料4を見ると,これまで我々も例えば留学生の数はトータルの数だけをずっと追っていたようなところがあったんですけど,やはりもう少し細かく分析していくと,こういうふうに,1年目の数が減っているというのは,これは明らかに留学生が減っていると。なので,JASSOもこれまでかなり細かいデータはとっているんですけど,例えば先ほどの地域別,資料4の3ページ,4ページとか,こういったところまでの分析というのは必ずしも十分できていないので,ある程度データはあるはずなんですけど,細かいデータを分析して解析するというところまでは必ずしも十分できていないので,その辺りはもう少し時間を頂いて分析したいと思います。

【米川理事】  学生生活調査は,今日手持ちになかったものですから,また次回以降いたします。
 それから,1年目以降の問題ですが,交換留学の場合は1年なんですね。大抵の大学では国費,それから交換留学は優先的に入居させるというようなルールを持っていらっしゃるということですので,2年目以降は当然その割合は下がってくるというようなことで,そういう要素もございます。

【谷口主査】  よろしいですか。ほかに御意見ございますか。関委員,どうぞ。

【関委員】  前回の資料で,国際交流会館等の収支状況という横長の表があります。質問ですが,収入の部の例えば平成24年度のところを見ますと,入居費で札幌と金沢はゼロです。これは入居費を徴収していないということなのでしょうか。それから入居費と使用料の違いは何なのかを教えていただけますか。

【田中学生・留学生課長補佐】  まず,入居費と使用料の違いでございますけれども,入居費というのはいわゆる民間で借りるときの礼金みたいな形で,要は入居するときに負担する一度限りのお金と考えていただいて,使用料はいわゆる月の家賃です。ここのところでございますけれども,平成24年度でございますが,そういう意味合いで申しますと,札幌と金沢は新規がなかったということでしょうか。

【鈴木留学生事業部長】  金沢は全室貸出し方式で大学に利用していただいています。

【田中学生・留学生課長補佐】  失礼しました。一括貸出しということで,大学さんにまとめて貸しているという扱いになっておりますので,そういった場合は入居費は入ってこないという扱いになってございます。

【関委員】  分かりました。

【谷口主査】  ほかに,何かございましたら,お願いします。

【太田委員】  済みません。

【谷口主査】  太田委員,どうぞ。

【太田委員】  先ほどの資料4の見方を教えていただきたいんですけれども,地域別留学生の宿舎入居状況で1年目と2年目のところで,例えば東京なんかの場合は1年目,2年目,そんなに大幅にそれぞれの割合が変わるわけではないと。例えば,中国地方なんかの場合は大幅に変わりますね。そういう面から見たときに,1つは1年目でほぼ全員が入れる状況に東京はないと。1年間ないし2年間の入居制約があるので出されるから2年目以降は例えば中国地方は大幅に下がっているといった見方でいいのか,これはどう読めばいいのか教えていただきたいんですけれども。
 それが1点と,もう1つは資料6で,JASSOさんの国際交流会館等なんですけれども,札幌と金沢と大分が固定資産税が非課税になって,金沢の方は減免ですかね。ほかのところが一部課税ということになっているわけですけれども,非課税にしてもらえる理由というか,多分固定資産税に関しては首長の判断でかなりの部分,公益的性格を持っているものであれば,場合によっては条例か何かを作らなければいけないかもしれませんけれども,減免措置あるいは非課税といったようなことができるということになっているんだと思うんですけれども,この辺の違いがどういう理由によって生じているのかを教えていただきたい。

【渡辺学生・留学生課長】  最初の表の見方ですけれども,多分委員がおっしゃった見方だと思います。今我々が判断できる限りにおいては。ただ,バックグラウンドとして更に何かあるのかというのはもう少し調べてみたいと思います。
 それから,今,資料6については,これは恐らく,先ほど説明できなかった前回からの宿題で過去の経緯も含めてもう一度整理して次回御説明したいと思います。多分,例えば東京なんかも,東京がややこしいのは土地が一部JASSO所有で,一部は賃借,賃貸になっているとかいうことも含めて,いろいろな経緯がどうもあるようですので,その辺りもう一度整理して説明させていただきます。

【谷口主査】  大分の非課税は,是非APUに来てほしいという地方自治体から,県からも誘致があったので,いろいろな配慮だと思っています。
 この資料の説明について,よろしいですか。
 今後の予定について第1回のところで御提示させていただいたと思います。5月末を目途に中間のまとめ,それから8月末を目途に報告書をまとめるということになっています。最初の提案のところでも私の方から申し上げましたように,留学生30万人計画の実現に向けての様々な施策の中での住環境の在り方ということでございますので,そういう視点から議論を進めていきたいと思いますが,それにつきまして事務局の方から論点について提案をしていただければと思います。よろしくお願いします。

【坂本外国人学生指導専門官】  それでは,資料7をごらんください。第1回の会議のときに委員の皆様から頂いた御意見等も踏まえて,「検討に当たっての論点」ということで少し事務局の方で整理させていただきました。大きな柱としては4つございます。
 まず1つ目といたしましては,外国人留学生に対する宿舎支援の在り方ということで,留学生の宿舎というのはどのような施設や整備が望ましいか,あるいは民間のアパートに留学生が居住するに当たりましてどのような支援が必要かというようなことがまず1つ目の柱となります。前回の会議で頂きました御意見として,例えば地域によって公的宿舎に対するニーズに差があるですとか,数を追うということではなく宿舎の使い方が大事であるですとか,あとは短期の留学者が短期間に宿舎を借りられるような使い方というものも検討の必要があるのではないかというような御意見を頂いております。その他の考えられる論点としまして,ざっと下の方に幾つか挙げさせていただいているようなことを考えておるところでございます。
 1枚おめくりいただきまして,2つ目の柱としましては,外国人留学生と日本人学生等との交流機会提供の在り方ということで,留学生の宿舎において外国人留学生と日本人学生の交流を促進するためにはどのような支援が必要かということでございます。これにつきましては,前回の会議の中では,近年は大学が設置する留学生寮も,留学生専用の寮ということではなく,日本人学生と共同で生活する混住型という形に変わってきつつあるですとか,日本人と留学生がどれだけ交流できるかということでの満足度にも大きな影響があるので,留学生の入居の数を多少減らしてでも日本人学生の比率を上げるということも考え方としてあるのではないかとか,あるいは地域住民とか地域社会との交流のスペースとして活用していくということも大事じゃないかと,このような御意見を頂いているところでございます。
 3つ目の柱としましては,外国人留学生に対する生活支援の在り方ということで,宿舎に居住している留学生に対してどのような生活支援が必要かということでございます。考えられる論点としては,例えば先ほどから東京国際交流館や早稲田大学の寮でもRAを配置しているという御紹介がございましたが,こういうRAの配置をどのように推進していくのかとか,あるいは留学生本人だけではなくて,家族や夫婦で来日される方の御家族等に対するケアをどのように考えていくかとか,あるいは地域社会ですとか寮の中で孤立させないための仕組みですとか,日本の生活習慣とか生活のルールをどのように理解していただくかというようなことをどう考えていくかというのがまた1つの柱になるのではないかと考えております。
 おめくりいただきまして,4つ目の柱としましては,日本学生支援機構が保有しております国際交流会館等の活用,それから処理の方向性ということで,こちらも前回の会議の中で頂きました意見としまして,例えば経済性だけでは測れない価値という部分をどういうふうに考えていくかですとか,採算ありきという議論ではなく,やはり経済的効果以外のいろいろな効果も踏まえてどういうふうに考えていくかということが大事であるとか,あるいは入居費とかそういう部分をどう考えていくか。それから,優秀な留学生を受け入れるための拠点としてどういう効果があるのか,どのような施設であれば残していくだけの効果が見込めるのか。先ほどの経済性だけでは測れないという部分に関連しまして,単なる居住の場,住まいというだけではなく,地域や日本人と留学生との交流の場としてどのように考えていくべきであるか。あるいは,入居者を増やすということが達成できるのであれば,一定の補助をするということも検討の余地があるのではないかと。このような御意見を頂いておりまして,こういう観点から国際交流会館等の活用等について御議論いただきたいと考えております。
 資料の説明は以上でございます。

【谷口主査】  ありがとうございました。
 既にこの4点について様々な意見は頂いています。まず,1,2,3のところで,留学生を増やす上で,国としてどういう宿舎の支援をしていったらいいのかというようなこと。そういう観点からこの1,2,3について議論いただき,JASSOの在り方問題について今後どうしていくべきかについて,是非議論いただければと思っています。1,2,3について,委員から提言をお願いします。全ての留学生希望者全員を入寮することは,考えにくい話です。どういう基準で留学生を寮に入れるのか。また,寮は公的なものから私的なものもありますから,そういうものに対して,どのような支援をしていくのかと思います。先ほどJASSOや早稲田大学の方からお話がありましたように,日本に来てスムーズに留学生活をスタートする上で寮は非常に大事な視点だと思います。そういう意味から1年か2年という形でまず寮に入っていただくという視点が重要と思います。入寮の年限の問題等もあります。例えば, 1年になれば少し多くの方々が入っていただけるわけですから。APUは来日したときに1年間だけ入寮して,その後は下宿の方に移るという方式です。入寮期間の問題もあると思います。御意見を賜ればと思っています。その背景には,留学生を増やしていくという立場から寮をどういう形で整備していくかという観点です。友岡委員,どうぞ。

【友岡委員】  今,先生が4番は切り離しておっしゃったんですが,切り離せないところがちょっと。

【谷口主査】  続けてどうぞ。

【友岡委員】  やはり寮にもいろいろな性格のものがあると思うわけでありまして,JASSOの,特に東京の会館のようなものはワン・オブ・ゼムでいいのかなという気もするわけでありまして,今日の資料で1回目のところの短期の使い道もというのは前回私が申し上げたことですけれども,一般の公的なものとは違った拠点としての性格を持たせれば,ある種の有効活用ができるんじゃないかと思うわけでありまして,例えば800名でも,今の使い方は2年間にフィックスされてしまうわけですね。受益者が2年間固定されてしまう。浅く広くと深く狭く,どっちがいいか分かりませんけれども,何か拠点的な意味合いを持たせるならば,もう少し,非常に短期であっても多くの留学生が何かのきっかけになるような場としての効果を持たせて,そこで何か触発された優秀な留学生が次,長期的に日本に来るような,そういった使い方だったらワン・オブ・ゼムじゃない存在意義が出てくるのではないかという気がいたします。

【谷口主査】  有川委員,どうぞ。

【有川委員】  今の御指摘と関連するんですけれども,例えば長短のいろいろなプログラムがどんどん増えていって,通常のアパートとかだと,相談していろいろ融通してくださるところもあるんですけれども,基本は1年契約が普通となっていますので,短期で本当に1か月とか2か月とか3か月とか来る学生の宿舎を探すという本当に大変な状況が大学サイドとしてはあるんです。一方で,今までも議論があったように,来日する学生,特に正規でいる学生にとって,来日した当初に安心して宿舎があって,スタートできるということはすごく大事だと思うんです。あわせて,寮であるということで,日本以外から来た学生が一緒にいるというところで,そこには留学生の先輩もいる,同じ時期に来た人もいるという意味でのコミュニティーを作るスタートとしてもすごく重要な役割があると思うんです。その意味で,いろいろなタイプの寮はあると思うんですけれども,公的なものについてはもうちょっと柔軟に運用なり対応ができるようになれば,もうちょっと回転率が上がるところもあるし,サポートもできるんじゃないかと思うんです。
 もう1個だけ済みません。2年間と言っていても,学生によっては,ずっと住む学生もいれば,半年ぐらいすると自分で見つけて出ていく学生とかもいますから,その辺りも,いろいろな学生がいると思うので,柔軟に対応できたらいけるんじゃないかと思います。

【谷口主査】  貴重な御意見だと思います。
 ほかに。太田委員,どうぞ。

【太田委員】  留学生を一くくりにして言うことはなかなかできないんだと思うんですけれども,今13万5,000人ぐらいいる留学生を30万人に持っていくという場合に,要するに質の高い留学生が30万人集まることが一番の希望なんだと思うんですけれども,そうしたときに,日本の場合はいわゆる資格外活動が認められて,アルバイトで学費を稼ぎながら生活する留学生が結構いっぱいいるわけですね。この留学生たちは基本的には今,宿舎自体が経済的な負担として非常に大きい。この負担を何とかしたいという意識が強いんだと思うんです。そういう留学生に対応する宿舎の在り方というのと,本日最初に早稲田大学さんの御説明がありましたけれども,単なる宿舎ではなくて,教育の一つといったような位置付けでやる宿舎と,その辺を分けて議論しないと,ちょっと話がもつれてしまうような気がしてしようがないんですけれども。

【谷口主査】  末松委員,どうぞ。

【末松委員】  実は私も同じようなことを考えています。東北大学の例を挙げますと,私たちも混住寮というのを持っていて,早稲田さんまではいかないんですけれども,いろいろな活動をして,留学生と日本人の学生が共に住んで共に学び合うという環境を作っているんです。それとは別に,仮設を借り上げまして,家賃を下げて,それを貸し出しているという状況もあるんですけれども,先ほどありました,とにかく安いところに住みたいという学生が集中して結果的に留学生のための住居になっています。中国の学生が集中して今チャイナタウンと化しているんです。公用語も中国語で,衛生管理なんかも中国風ということになってしまっていて,せっかく日本に来て日本語で勉強しているのに,暮らすときに使う言語が母国語になってしまっているという状況なんです。やっぱりおっしゃったように設備の整った住居,価格重視の住居の両方を考えた施設整備が必要です。コストだけを優先して日本にいながら母国とは変わらない環境で暮らすという世界を作ってしまっても,それももったいない話なので,うまくバランスのとれた住環境を整備するということが大事だと思います。

【谷口主査】  ほかに,御意見ございませんか。
 先ほどお話があった,短期交流について宿舎を大学として探す場合,非常に難しい状況があります。今後短期プログラムがどんどん増えてくると思います。まず, お試しで海外留学1回行ってみて,それから本格的にその国に留学するというスタイルがあると思うんです。そうすると,やはり短期プログラムの受入れのための公的な施設が必要になります。そういう方向で寮の在り方というのはあるんじゃないかと思います。それと,どういう目的で寮を使うかというのは,それは大学によって様々だと思います。大学が研究大学であれば研究中心であるし,学部であれば学部中心ということになると思いますけれども。それから地方の事情というのもあるでしょうし,そのことを一旦整理し,太田委員がおっしゃったように,一くくりではなかなかいかないだろうと思いますが,では,国として支援する場合には公的なものをどういう形で今後整備していくのか。例えば,東京国際交流館は,大学院の学生が主として住んでいます。それだけで果たしていいのかどうかということもあります。中核拠点として位置付ける場合,それぞれの地方においてどのように位置付けるのか,いろいろな御意見を頂ければと思います。

【友岡委員】  短期のことですけど,さっき回転率という話も出ましたが,短期の方がむしろ大変ですよね。1年か2年か貸したらいいわけで,短期の方がよっぽどうまく管理しない限りは逸失利益が出るわけで。でも,それは前回も言いましたように,経済効率だけ見ないというところで,やはり逸失利益が出て採算が悪いところこそ公みたいなところとか,特にJASSOさんみたいなところで扱うということで,そこではもう経済効率だけじゃないんだよということを述べるしかないと思いますが,むしろ短期では採算が民間ベースではとれなくなりますよね。

【谷口主査】  上野委員,どうぞ。

【上野委員】  建築的な観点からちょっとお話ししたいと思うんですけれども,幾つかやっぱり望むべき留学生の範囲はそれぞれ違うんじゃないかというようなお話もありましたし,そういうところで言うと,香港ですとかシンガポールというのは,それこそ優秀な留学生をいかに囲い込むかということで,割とケンブリッジ・オックスフォードのような教育寮的な整備をがんがん今進めています。一方で,日本もそういう優秀な学生をいっぱい採りたいということと,やっぱり日本を理解してくれる留学生をできるだけ多く受け入れたい。そうすると,トップクラスというわけにはいかないと思うので,そこでやっぱり考えを少しシフトしていかなければいけないんじゃないかと思うんですけど,そのときに費用がどのくらいになるかというのが出てきて,例えば公的な学生寮という形で東京国際交流館はもう15年ぐらいたってきているわけですね。そうしたときに,それはワンルーム形式のものがずっと何個もあって,下の方に共同のスペースがあるという形ですけれども,最近増えているシェアタイプの形みたいなものに改修あるいは改造することによって,初期投資は掛かりますけれども,将来のランニングコストを減らしつつ,また新しい展開ができるんじゃないかとか,その辺も少し考えてみる必要があるんじゃないかと思いました。

【谷口主査】  この上でお金を更に投入するというのは,いろいろ議論が必要だと思いますが,取りあえず現状の赤字を何とか解消しようという立場でもありますが。
 御意見を頂ければ,友岡委員どうぞ。

【友岡委員】  質問ですけど,東京国際交流館が院生に限定しているというのは,どういう経緯でそうなっているんですか。

【鈴木留学生事業部長】  国際研究交流大学村の建設構想から研究中心ということで大学院生としています。

【米川理事】  現在は全てが大学院の学生じゃありません。入居率の回復のため学部学生も受け入れています。それは経営的な観点からです。ただ,今後はもとに戻して大学院生を中心に運営してはどうかと考えています。

【渡辺学生・留学生課長】  ほかの地域はそうではないですね。大学院じゃないですね。

【米川理事】  ほかの地域はそうではありません。

【谷口主査】  早稲田さんの方から何か御意見はございますか。実際に運営されていて。

【葛山早稲田大学レジデンスセンター長】  ちょっとキャンパスから遠いということがネックになっていますけれども,使わせていただいている学生には非常に人気が高いという状況は確かにあると思います。

【荒張委員】  早稲田さんの事例とかを拝見していると,学部生を対象に狭い部屋でなるべく効率を上げてというような方向性で,建物の投資回収までできるような採算管理の工夫をされているんだと思うんですけれども,一方でJASSOさんの東京国際交流館は半分以上が家族用とか夫婦用で,ぱらぱらと見ていると,すごいお部屋なわけですね。単身用でも20平米,30平米と,環境がいいわけです。そうすると,まず値段設定で同じぐらいだったら,こんなにいいところだったら多分いっぱい入るんじゃないかという素朴な疑問もありますし,あと実際の稼働率と考えたときに,家族用とか夫婦用というのが埋まっているのかどうかというところもちょっと興味深いところでして,留学生を受け入れるときに,いわゆる独り者だけで考えていいのか,夫婦とか家族での受入れも増やしていくべきなのか,ちょっと私はその辺がよく分からないんですけれども,その辺の議論が,先ほどずっと伺っていると,学部生の方でなるべく安くというところに議論が集中しているように思ったので,その辺は議論しなくていいのかなと,ちょっとそこの問題意識があるんですが。

【谷口主査】  先ほど太田委員がおっしゃったように,様々なタイプがあると思います。一大学でできることはやればいいと思いますが,公的なこととなってくると,やはりどうしても大学でやれないようなこと,あるいはその地方にとって留学生を受け入れるときに非常に重要な拠点になるとか,それぞれの公的な明確な目的が必要と思っていますし,時代とともに変わってくると思います。昔は短期プログラムは多くなかったんですけれど,今はどんどん短期プログラムの希望が増えてきて,大学にとって非常に住まいが確保しにくいという問題になっています。1年間契約しか賃貸が難しい現状でどういうぐあいに短期プログラムのための入寮者を増やしていくのかという課題があります。大学について,短期プログラムを増やすことは留学生を増加につながると思います。30万人計画の視点から留学生の質の向上とともに,国としてどういうぐあいに留学生のための住居政策をとれば留学生が拡大していくのかという視点が必要ではないかと思っています。だから,東京国際交流館で大学院生が中心になったという詳しい経緯は私は知らないけれど,日本から優秀な人材を育てていこうという中で,研究留学生の住環境の整備という視点があったように思います。学部留学生に視点を置けば,量の問題にどうしてもなってきますので,それを全体としてどういうぐあいにしていくのかとなってくると,留学生の種類(専修,高専,学部,研究,交換など)や,期間(1年未満の短期,学部,研究など)など特色的に支援していくということにならざるを得ない。あるいは国のいろいろな留学生プログラムの中に,寮の支援をセットにするとか,様々な方法があると思いますが,いかがでしょう。

【米川理事】  先ほどおっしゃった東京国際交流館の場合は,家族用と夫婦用を合わせると166あります。残りの630につきましては単身という形で,家族用を押さえて,それで個人で使用していただく部屋が多いという形で,部屋代も3万5,000円から7万5,000円というような形でバリエーションを付けてやって,これについても一律ではございません。基本的なコンセプトは,先ほど谷口先生がおっしゃったように,1つは日本を代表するような宿舎を造って,非常に優秀な研究者の卵を日本に引き付けるというのが基本的なコンセプトで造られたということであります。

【荒張委員】  今,別に4番の議題を中心に議論するつもりはないんですけど,家族用と夫婦用の方が余っているのか,単身用のが余っているのか,どっちなんでしょうね。

【米川理事】  そのことについては,ちょっと今手元に資料がありませんので,次回また用意させていただきます。

【荒張委員】  何でそれを申し上げたかというと,留学生の居住空間のニーズというのはどういった層が今そもそも求められているかということでして,例えば家族用とか夫婦用が実はいっぱいであれば,こういう東京国際交流館のようなところがまさにカバーしていけばいいと思いますし,そうじゃなくて家族用とか夫婦用の方があいているんだったら,そもそも1人用の居住空間の確保や在り方について議論を集中させた方がいいのかなということで。私は大学に属しているわけではないので,留学生の居住空間のニーズがどの辺にあるのかよく分からないのです。

【谷口主査】  早稲田さんはどうでしょうか。

【葛山早稲田大学レジデンスセンター長】  早稲田の例ですと,家族用の学生寮というのは基本的に持っておりません。ですので,ある程度ニーズがあると思います。あと,家族をお預かりすることの難しさもありますので,そこは非常に大学としてはやりにくいところかなというところがあります。学部学生に関していえば,もうほとんど単身ですので,それは普通のワンルームタイプということになるかと思います。

【渡辺学生・留学生課長】  ちょっと1点よろしいですか。

【谷口主査】  渡辺課長,どうぞ。

【渡辺学生・留学生課長】  これはそもそも国際研究交流大学村,研究という言葉が入っているのに結構意味があると思うんですけど,今,大学でも留学生であれば単身の場合がほとんどだと思うんですけど,他方でポストドクター以上の研究者あるいは教員などもどんどん呼ぶということが非常にニーズがあって,これは各大学ともに学内で外国人教員用の宿舎の整備というのもずっとやっています。ですから,JASSOの場合でも,留学生というよりは,むしろ研究者の方に対する対応として造ったという色彩の方がむしろ強いと思いますし,実際も多分,今ポストドクター以上の方が,例えば研究休暇とか,それの利用という方とかは別ですけど,だから一定の,本当に留学で大学院というよりは,ポストドクターないしは教員に近いような方が入ってくる例の方が多分多くなっていると思うんです。それはまたデータとして次回御紹介します。

【荒張委員】  そうしますと,30万人計画のときに研究者もターゲットになっているんですか。

【渡辺学生・留学生課長】  ポストドクターとかはちょっとまた違いますね。

【荒張委員】  また議論が違うんでしょうか。

【渡辺学生・留学生課長】  ええ。

【荒張委員】  ちょっとそこがよく分からなかったんですけれども。

【渡辺学生・留学生課長】  そこは留学生の30万人には多分カウントしていないです。

【荒張委員】  そうですか。

【有川委員】  今の家族の観点で,大学におりますので,参考までに御紹介したいんですけれども,おっしゃるように学部はもちろん単身が圧倒的なんですが,大阪大学の場合は大学院になると,もちろん単身の学生もいますけど,やっぱり家族で勉強する学生も実際たくさんおります。また,既に結婚している人たちが留学してきた場合,最初は単身で来ることもあるんですけど,いずれは家族を呼び寄せて一緒に生活したいということですので,いずれ家族で来るということになります。お子さんを連れてこられる方もいらっしゃるし,こちらで配偶者の方が出産されるという場合もありますので,その意味で,ポストドクターの方ももちろん家族が多いんですけれども,留学生も大学院のレベルになると家族でいらっしゃる方が多いと。

【荒張委員】  ありがとうございます。要は,そちらは余り議論しなくていいのかどうかだけ確認したかっただけなんですけど。

【谷口主査】  数の上ではどちらかというと少ないわけですけど,私の感じでは,大学としてはなかなかそこまで手が回らないと思います。例えば,APUの場合は,1年目だけをしっかり寮生活を通して日本になれていただく。その上で,後は民間へということになるかと。

【荒張委員】  なるほど。

【末松委員】  済みません。もちろんどちらが,つまり鶏と卵という問題もあるんですけれども,現時点でやはり家族用の利用者が少なくても,実は余りにも数がないので大学としても家族同伴者を積極的に誘致できないというようなところもあると思います。今後もし箱物ができれば,どんどん誘致したいと思っている大学は多いと思うんです。特にこれからスーパーグローバルが始まりますので,スーパーグローバルの中心はやはり大学院以上の優秀な研究者の卵をどんどん呼び込んでいって,日本の大学のレベルアップを図っていくというような政策ですので,こういうところともちょっと連動させながら考えていくというのも大事かと思います。

【谷口主査】  友岡先生,どうぞ。

【友岡委員】  国際研究交流,研究と付いているからポストドクターとか訪問研究員レベルだというお話でしたけれども,今の卵と鶏の話もあろうかと思いますが,でも,全体的に見てどのぐらい困っているかにもよるわけで,ここは研究と付いたから研究者あるいは研究者ダッシュだよと,もちろん演えき的にはそうなんでしょうけれども,各大学の状況とかを見て,どこが困っているかという,もちろん卵と鶏はありますけれども,それぞれマクロ的に見て,そういう家族用のニーズとか不足がたくさんなのか,そうじゃないのかというのを見る必要もあるとともに,しかし,そうはいいながらも,例えばJASSOさんのような,単に公的というよりも,本当に中核になるべきところは,困っているところを公だから補うんだというだけじゃなくて,もっとならではのところもあると思うんです。そこもどっちにするか。単にマクロ的に困っているから補いましょうでいいのか,それはそれとしてもっと積極的に何かと,両方を併せ考える必要があろうかと思います。

【渡辺学生・留学生課長】  実は我々,前回もお話ししましたけど,圧倒的にデータが不足しておりまして,全て網羅的にというと結構難しいんですけれども,やはりある一定規模以上の留学生を受け入れているような大学等に対しまして調査をしようかと思っておりますので,そうした中で,今まさにおっしゃったような,大学院生の場合どれだけ家族で来ているかも含め,そこは我々としてもデータを集めないと何とも議論が先に進まないと思っていまして,これは恐らく少し時間が掛かるんですけれども,なので,次回には多分間に合わないんですが,最終まとめまでの間には整理したいと思っています。

【友岡委員】  データじゃなくて,先ほど先生の言われたように卵と鶏ですから,実際どうなっているよりも,大学が何を望んでいるかみたいな,そういうことも必要かと思います。これから先々こういうものが欲しいなと,そういうのも聞いていただいて。

【谷口主査】  ちょうど時間になりました。今回もいろいろ御意見を頂きました。1つは,国としてどういう留学生を受け入れ,どういう住環境を整備していくかということの中で,渡辺課長の方からお話がありましたように,データは後で出してもらうにしても,ここの議論としては,こうあってほしいというようなことを意見としてまとめていけばいいと思っています。だから,東京国際交流館については国の中核拠点として,その他の国際交流会館については,将来の留学生30万人計画の在り方も含めたところを視野に入れてとりまとめを行う。地方の国際交流会館については,地方の留学生受入れのニーズに応じて整理をします。留学生の宿舎のみに使用する仕方も変える必要もあるでしょう。それから,大学側が一番困っている1つの切り口としては,短期プログラムに対してどういうぐあいに受入れを拡大していくのか。このことが留学生政策の中で今後大きく展開する可能性がありますので,そこら辺りは今後整理していく必要があると思っています。それから,寮の中にどういう仕組みを取り入れるかということについては,大学のありようによっても変わると思いますので,御判断を頂く必要があろうかと思います。それともう1つは,国の留学生政策との関わりで寮政策を連動していくということが1つは効果的ではないかと思って,まとめさせていただきました。
 それでは,今日の議論を終了いたします。事務局の方から今後の日程等を説明願います。

【坂本外国人学生指導専門官】  本日は活発な御議論を頂きましてありがとうございました。配付しております資料8をごらんいただければと思いますが,次回の第3回といたしましては,5月20日火曜日の13時から15時ということで予定しております。3回目の方で中間まとめの案の検討,意見交換等を行いたいと考えております。5月の下旬に中間まとめを公表しまして,その後,第4回,第5回,第6回というふうに会議の方を開催していく予定でございます。4回目以降の開催日時等につきましては,こちらは調整がつき次第,また御案内させていただくような形でやらせていただきたいと思います。
 以上です。

【谷口主査】  それでは,時間になりましたので,今日の検討会は終了いたします。今日はどうもありがとうございました。

【坂本外国人学生指導専門官】  ありがとうございました。

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