薬学部教育の質保証専門小委員会(第3回)議事要旨

1.日時

令和4年3月23日(水曜日)14時00分~17時30分

2.場所

Web会議

3.議題

  1. 薬学部教育の質保証の調査について
  2. その他

4.出席者

委員

伊藤委員、乾主査、入江委員、亀井委員、北澤委員、後藤委員、西島委員、長谷川委員、平田委員

5.議事要旨

(1)薬学部教育の質保証の調査について
○冒頭、本日のヒアリングの実施要領等について確認を行った。
○4つの薬学部の学生・卒業生からヒアリングを行った。令和3年 11 月にヒアリングを実施した薬学部(2薬学部)、新設大学薬学部(平成15年以降に設置した1薬学部)、国立大学薬学部(1薬学部)の学生・卒業生にヒアリングを行った。
 
※ヒアリングにより把握した取組事例等(○)及び課題(●)の概要をそれぞれ記載した。
 
1 入学者選抜の在り方、入学定員に関する取組について
○ 入学者選抜において学生確保のための様々な取組が行われており、入学段階で入学者 に求める力を確認できていない。
● 各大学においては、明確なアドミッション・ポリシーの下、薬学を学ぶために必要な一 定の知識を確認する試験や面接等の組み合わせにより、入学志願者の将来の医療人とし ての資質・能力、意欲や適性等を特に重視した評価を行う必要があるのではないか。
 
2 教学マネジメント(教育課程・教育方法、学修成果・教育成果の把握・可視化、進路 指導等、FD/SD、教学IR、情報の公表等)について
○ 学生への指導方法に工夫が必要と考えられる教員も存在し、教員間の指導力に差があ る。
● FDを組織的かつ体系的に実施することが重要ではないか。また、指導力に課題を有す る教員に対しては、講習会等の研修機会を十分に充実させた上で、必要に応じて教員の配 置の在り方の再検討が必要ではないか。
○ 学生が三つの方針を十分に意識して学修に取り組んでいない。
● 教職員と学生が三つの方針を意識して学修に取り組むことが必要ではないか。
○ 専門科目について暗記する量が多いと感じている学生は、考える学修を行うための十 分な余裕がない。
● 教員や学生が国家試験に合格することのみを目指した教育とならないよう、社会のニ ーズに対応した課題発見・解決能力を養う教育を充実させることが求められるのではな いか。
○ 国立大学では、低学年から研究に対する意識が高く、標準修業年限内で卒業し、国家試験に合格する傾向がある。また、国立大学の近隣地域の出身者が一定程度入学している。
● 国立大学においても地域で活躍する医療人の養成は容易でないため、地域偏在への対 応を検討すべきではないか。地域の大学間(国公立大学と私立大学)の連携・協働の下に、 個々の大学と薬学教育全体の課題の抽出・整理を行い、その解決に向けた取組を行うこと としてはどうか。
○ 課外活動を充実させ、高学年の学生が低学年の学生に勉強を教える取組がなされてい る。
● 課外活動等も含め学生間の関係を充実させ相互に学び合うことを通じて学修意欲の喚 起や学習成果の向上につなげる方策も考えられ、学生の状況に応じたきめ細かい支援や カリキュラムと有機的に連携した指導上の工夫を行うことが重要ではないか。
○ 標準修業年限での国家試験合格率等の指標が一定の水準にある大学においても、志願 者数等が減少傾向にある。
● 薬学教育全体として今後とも入学生の質の確保していくためには、修学支援の充実・改 善に向けた取組を行う必要があるのではないか。
 
(2)その他
○当面のスケジュール(案)について共有した。
 

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