薬学部教育の質保証専門小委員会(第2回)議事要旨

1.日時

令和3年12月7日(火曜日)10時00分~12時00分

2.場所

Web会議

3.議題

  1. 薬学部教育の質保証の調査について
  2. その他

4.出席者

委員

伊藤委員(途中退席)、乾主査、入江委員、亀井委員、北澤委員、後藤委員、西島委員、長谷川委員、平田委員

5.議事要旨

(1)薬学部教育の質保証の調査について
薬学部教育の質保証に係る調査に関する中間とりまとめ(案)について議論を行った。
 
○大学としては,正当な入試をして、学力をはかって、しっかりした学力を持った学生をきちんと教育するというところに持っていかないといけないのではないか。
○大学の入学のレベルで学生の質を高くすることは、一番大事だと思う。リメディアル教育などは対症療法であって、これが教員を疲弊させている一つの原因だと思う。したがって、入学試験をもっと厳密に実施すべき。
○高学年で退学ということになると、彼らはもう大学に入り直すお金もなくなってしまう。早い段階で進路変更させて、大学を出て、それで社会で活躍する道を取っていただくことも重要ではないか。
○早い段階での進路変更については、大学としては3ポリシーを掲げて、特にアドミッション・ポリシーを掲げて入学者を決定しているわけですから,受験生に対して不誠実とならないような対応を行うべき。
○国家試験の合格率の変化に関する記載は,何か解説しない限り誤解を招く可能性があるので修正すべき。
○「薬学共用試験に合格しているにもかかわらず」といった表現は修正すべきではないか。
○中間とりまとめ(案)にコアカリキュラムのことは入っていないが、入学生が大学の勉強についていけず、コアカリキュラム自体が詰め込み型の教育につながっているのではないかという懸念もある。
○標準修業年限での国家試験合格率のみならず、社会でどのように活躍しているかという卒業生のフォローも含めて、しっかり考えていく必要がある。
○「アドミッション・ポリシーに基づく社会のニーズをとらえた問題解決能力を養う教育」とあるが、ディプロマポリシーではないか。
○薬学に入ってきて初めて薬剤師の仕事を理解する学生が存在することを考えると、少なくとも1年生の段階で薬学のことをしっかり伝えた上で、その大学の状況などを受験生だけでなく在学生に対しても情報開示をしっかりすべき。
○学力ははからないといけないが、地元枠とか、そういう形で地域に残るような形の大学の機能というのは果たさないといけないのかなと思う。厚労省の検討会のとりまとめでも、定員の話と一緒に偏在の解消というのは大きなテーマとしてあった。特に地方は、もう少し何とかならないのかなと思う。
○卒業生の活躍だとか,その進路の幅広さだとか、やりがいだとか、量的な数値にはなじまないところの情報公開というのをどうやっていくのか。これが非常に難しくて、でも非常に重要な問題で、各大学にはそういったところも併せて取り組んでいただきたい。
 
(2)その他
○当面のスケジュール(案)について共有し、12月に開催予定の薬学系人材養成に関する検討会に中間とりまとめ(案)を報告する予定であることを説明した。

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