患者・生活者本位の視点に立ち、薬剤師として病院や薬局などの臨床現場で活躍することができるために、基本的な薬物療法、地域保健医療、チーム医療に参画する実践的能力を修得する。
※薬学臨床教育においては、代表的な疾患(がん、高血圧・糖尿病・脂質異常症)を持つ患者の薬物治療に臨床実習中に継続的に関わること。さらに、心疾患、脳血管障害、精神神経疾患、感染症等の薬物治療にも関わることが望ましい。
前):病院・薬局での実務実習履修前に修得すべき事項
医療人として臨床で求められる活動を適切な態度で実践するために、薬剤師の活躍する臨床現場で必要な心構えと薬学的管理の基本的な流れを把握する。
処方せんに基づいた調剤業務を安全で適正に遂行するため、医薬品の供給と管理を含む基本的調剤業務を修得する。
患者に安全で有効な薬物療法を提供するために、適切に患者情報を収集した上で、状態を正しく評価し、適切な医薬品情報を基に、個々の患者に適した薬物療法を提案・評価できる能力を修得する。
医療機関や地域で、多職種が連携・協力する患者中心のチーム医療に積極的に参画するために、チーム医療における多職種の役割と意義を理解するとともに、情報を共有し、より良い医療の検討、提案と実施ができる。
地域での保健・医療・福祉に積極的に貢献できるようになるために、在宅医療、地域保健、福祉、プライマリケア、セルフメディケーションの仕組みと意義を理解するとともに、これらの活動に参加することで、地域住民の健康の回復、維持、向上に関わることができる。
高等教育局医学教育課