B 薬学と社会

(1)薬剤師と医薬品等に係る法規範

GIO

 調剤、医薬品等(医薬品、医薬部外品、化粧品、医療機器)の供給、その他薬事衛生に係る任務を薬剤師として適正に遂行するために必要な法規範について学ぶ。

【薬剤師の社会的位置づけと責任に係る法規範】

  1. 薬剤師に関わる法令とその構成を説明できる。
  2. 薬剤師免許に関する薬剤師法の規定について説明できる。
  3. 薬剤師の任務や業務に関する薬剤師法の規定について説明できる。
  4. 薬剤師以外の医療職種の免許と役割について概説できる。
  5. 医療の理念と医療の担い手の責務に関する医療法の規定について説明できる。
  6. 医療提供体制に関する医療法の規定について説明できる。
  7. 個人情報の取扱いについて概説できる。
  8. 製造物責任について概説できる。

【医薬品等の品質、有効性及び安全性の確保に係る法規範】

  1. 薬事法の目的および医薬品等(医薬品、医薬部外品、化粧品、医療機器)の定義を説明できる。
  2. 医薬品の開発から承認までのプロセスと法規範を概説できる。
  3. 医薬品の治験について概説できる。
  4. 医薬品等の製造販売および製造に係る法規範について説明できる。
  5. 製造販売後調査制度について説明できる。
  6. 薬局、医薬品販売業及び医療機器販売業に係る法規範について説明できる。
  7. 医薬品等の取扱いに関する薬事法の規定について説明できる。
  8. 生物由来製品の取扱いと血液供給体制に係る法規範について説明できる。
  9. 健康被害救済制度について説明できる。

【特別な管理を要する薬物等に係る法規範】

  1. 麻薬、向精神薬、覚せい剤原料等の取扱いに係る規定について説明できる。
  2. 覚せい剤、大麻、あへん、指定薬物等の乱用防止規制について概説できる。
  3. 毒物劇物の取扱いに係る規定について概説できる。

(2)社会保障制度と医療経済

GIO

 社会保障制度のもとで提供される医療と福祉について、現状と課題を認識するとともに、薬剤師が担う役割とその意義を学ぶ。

【医療、福祉、介護の制度】

  1. 社会保障制度の特徴を説明できる。
  2. 医療保険制度について説明できる。
  3. 介護保険制度について概説できる。
  4. 公費負担医療制度について概説できる。
  5. 療養担当規則について説明できる。

【医薬品と医療の経済性】

  1. 医薬品の市場の特徴と流通の仕組みを概説できる。
  2. 薬価制度について概説できる。
  3. 後発医薬品とその役割について説明できる。
  4. 国民医療費の動向を概説できる。
  5. 調剤報酬、診療報酬および介護報酬の仕組みについて概説できる。
  6. 薬物療法の経済評価手法を概説できる。

(3)地域における薬局と薬剤師

GIO

 地域の保健、医療、福祉について、現状と課題を認識するとともに、その質を向上させるための薬局および薬剤師の役割とその意義を学ぶ。

【地域における薬局の役割】

  1. 医薬分業の意義と動向を説明できる。
  2. かかりつけ薬局の意義を説明できる。
  3. セルフメディケーションにおける薬局の役割について説明できる。
  4. 災害時の薬局の役割について説明できる。
  5. 医療費の適正化に薬局が果たす役割について説明できる。

【地域における保健、医療、福祉の連携体制と薬剤師】

  1. 地域包括ケアシステムの理念について説明できる。
  2. 在宅医療および居宅介護における薬局と薬剤師の役割について説明できる。
  3. 学校薬剤師の役割について説明できる。
  4. 地域の保健、医療、福祉において利用できる社会資源について概説できる。
  5. 地域から求められる医療提供施設、福祉施設および行政との連携について討議する。(知識・態度)

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