資料5-1 「獣医療を提供する体制の整備を図るための基本方針策定に向けて」(検討状況)

1 平成20年12月、獣医事審議会計画部会において、平成32年度を目標年度とした獣医療の提供体制のあり方(基本方針)について検討を開始した。

2 計画部会では、基本方針の検討に当たり、獣医療分野ごとの課題等を詳細かつ具体的に検討するため、産業動物分野、小動物分野、公務員分野及び民間・研究分野の4つのワーキンググループ(WG)を設置した。

3 各WGで、各分野における獣医療の現状と課題、対応すべき取組等について議論し、基本方針を策定するにあたり留意すべき事項等について検討しているところである。

(1)産業動物分野WGにおけるこれまでの主な論点

  1. 学生に対する臨床実習の充実と修学資金制度の活用による産業動物獣医師の確保
  2. 新規獣医師に対する卒後研修の充実による産業動物分野への定着
  3. 専門性の高い卒後研修の実施による産業動物獣医師の処遇改善

(2)小動物分野WGにおけるこれまでの主な論点

  1. 獣医療行為の明確化と大学における適切な臨床実習の実施
  2. 小動物獣医師の卒後研修の充実による診療技術の高度化と質の確保
  3. 小動物分野の獣医療の監視・指導体制の整備

(3)公務員分野WGにおけるこれまでの主な論点

  1. 学生に対する体験実習の実施と修学資金制度の活用による公務員獣医師の確保
  2. 離職・休職中の獣医師に対する再就職支援の強化
  3. 公務員獣医師のキャリアアップと魅力ある職場環境の整備

(4)民間・研究分野WGにおけるこれまでの主な議論

  1. 新興・再興感染症対策等新たな社会的ニーズに対応した研究の推進
  2. 新たな研究開発推進のための産官学の連携強化と人材育成の強化
  3. 国民及び国際社会に対する広報・普及活動の推進

 3 今後、4分野のWGの報告書を踏まえ、平成21年度末までに新たな基本方針を取りまとめ、公表する予定である。なお、都道府県においては、国が定める基本計画を踏まえ、地域の実情を踏まえた獣医療提供体制整備計画を検討・策定していくこととなる。

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