資料6  教育内容に関する小委員会経過報告

1.教育内容に関する小委員会の設置趣旨

  • 現在、獣医学教育の改善・充実に関する調査研究協力者会議において、獣医学教育の在り方について議論が行われている。
  • 協力者会議において特に充実が必要との指摘がある臨床教育や公衆衛生教育を含めた獣医学教育が、実際に各大学において、どのようなカリキュラム・授業単位数・教育研究体制で教育されているかについて分析を行い、必要な改善方策を検討するために教育内容に関する小委員会を設置。
  • 具体的には獣医学教育において、必要とされる教育内容を整理した上で、大学における教育内容(シラバス)との比較を行い、大学教育の現状について分析を行う。

2.比較のために整理した教育内容について(別紙参照)

  • 獣医学教育において必要とされる教育内容を整理するにあたっては、獣医学教育の内容を導入教育・基礎獣医学分野・応用獣医学分野・臨床獣医学分野に分類した上で、社会ニーズの高まりや国際通用性の確保に対応するために全ての大学において実施する必要があると考えられる科目と、その履修内容について整理するものとした。
  • その際、これまで関係団体の間で協議されてきた『標準的カリキュラム』を基に、抽象的であった科目名の具体化、分野間・科目間の単位数の見直し、必要とされる履修内容の精査を行った。

3.今後の予定について

  • 必要とされる教育内容の整理を終え次第、各大学のシラバスとの比較を行う。その際、必要とされる教育内容がどの程度教育されているか、担当教員の専門分野や担当科目単位数を分析し、客観的に大学教育の状況を把握する。                                            

別紙  「比較のために整理した教育内容」作成の特徴と論点

【分野別の授業単位数】

 導入教育・・・6単位

 基礎獣医学分野・・・講義31単位、実習12単位

 応用獣医学分野・・・講義21単位、実習8単位

 臨床獣医学分野・・・講義31単位、実習21単位

 卒業論文・・・6単位

 合計・・・139単位

【重要分野について】

倫理・法規・獣医教養・・・導入教育分野を設け、独立した科目として対応

公衆衛生・・・従来一括りにされることが多かった公衆衛生学を、「疫学」「食品衛生学」「環境衛生学」「人獣共通感染症学」に独立させ、それぞれの教育内容を明確化

産業動物・・・「産業動物臨床学」の他、各臨床科目においても産業動物についての履修内容を明記

【審議事項】

○教育内容について

  • 分野間・科目間の単位数等のバランスに偏りはないか。
  • 授業科目や履修内容に過不足はないか。
  • 卒業論文は全ての大学・学生にとって必要であると言えるか。
  • 各職域から見て、在学中に最低限身につけなければならない教育内容を満たしているか。

○分析方法について

  • 各大学の教育内容(シラバスベース)が必要とされる履修内容を取り扱っているかを分析するが、その際どのような点に留意すべきか。
  • 授業科目の担当教員が専門分野の担当者となっているかを分析するが、その際どのような点に留意すべきか。

 

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高等教育局専門教育課企画係

(高等教育局専門教育課企画係)