歯学教育モデル・コア・カリキュラム改訂について(案)

趣旨

 平成13年3月に医学・歯学教育の在り方に関する調査研究協力者会議が医学教育と歯学教育のモデル・コア・カリキュラムを提示した。我が国はじめての試みであるが、国民の健康を守るべき良き医療人の育成として、医学と歯学が連携をとりながら医学・歯学教育の具体的な改善方略を提案したものである。平成16年度に開始された新医師臨床研修制度の必修化と同様に平成18年度より新歯科医師臨床研修制度の必修化も実施されている。医学教育と同様に歯学教育においても歯科医療を取り巻く環境の変化により、地域保健・歯科医療を担う人材の育成、歯科医療安全教育、腫瘍学教育の充実などの社会的要請が高く、早急に歯学教育モデル・コア・カリキュラムに反映されるべきものが生じている。また、法制度、名称等の変更に伴う用語や記載上明らかな誤りや重複が見られる箇所の修正を行う必要がある。

具体的な改訂内容

  1. 歯学教育モデル・コア・カリキュラムを現在共用試験のために用いている歯学教育モデル・コア・カリキュラム運用解釈の内容に変更する(運用解釈変更と対照表参照)。
  2. 現行の歯学教育モデル・コア・カリキュラム運用解釈の中で下記の部分を別紙(歯科モデル・コア・カリキュラム運用解釈−改訂案)のように改訂した上で、歯学教育モデル・コア・カリキュラム改訂版とする。
    • 1)歯学教育モデル・コア・カリキュラムの冒頭に、「歯科医師として求められる基本的な資質」についての記載を新設する
    • 2)項目A 医の原則の中、A−5 歯科医療における安全性への配慮と危機管理
    • 3)項目B 歯科医師としての基本的な態度の中、B−1 生涯学習B−2 対人関係能力
    • 4)項目C 社会と歯学の中、C−2健康と社会、環境
    • 5)項目D 病因と病態の中、D-4-5)腫瘍
    • 6)項目F 臨床歯学教育の中、F-2-4)-(3)嚢胞、腫瘍および類似疾患