モデル・コア・カリキュラム改訂に関する専門研究委員会(平成27年度~)(第5回) 議事録

1.日時

平成29年2月20日(月曜日)16時00分~17時00分

2.場所

経済産業省別館11階 1111会議室

3.議題

  1. 歯学教育モデル・コア・カリキュラムの改訂原案のとりまとめについて
  2. その他

4.議事録

【前田委員長】  まだ,お二方お見えになっていませんけれども,定刻になりましたので,ただいまより,第5回の「モデル・コア・カリキュラム改訂に関する専門研究委員会」を開催いたしたいと思います。
 議事に入る前に,事務局の異動があったということでございますので,事務局の方から御紹介をお願いいたしたいと思います。

【犬飼技術参与】  先月の人事異動に伴い,医学教育課長に森孝之が着任しておりますので,御紹介いたします。

【森医学教育課長】  先月より医学教育課長をいたします森と申します。先生方に大変お世話になります。どうぞよろしくお願い申し上げます。

【前田委員長】  ありがとうございました。
 それでは,本日の出席状況と配付資料の確認をお願いします。

【犬飼技術参与】  まず,本日の出席状況ですが,邉見委員,南委員から遅参の連絡を頂いているほかは,歯学教育関係の全ての委員に御出席いただいております。
 なお,本日は歯学教育を中心に御議論いただきますが,歯学と医学の連携のため,医学教育の専門研究委員会の北村聖委員にも御出席いただいております。
 続いて,お手元の配付資料について御説明いたします。資料1は,嶋田委員よりおまとめいただきました,歯学教育モデル・コア・カリキュラム(平成28年度改訂版)の最終案になります。資料2につきましては,調査結果チームの検討後に委員の御指摘を踏まえ追加した資料になります。資料3-1及び資料3-2につきましては,柳川委員より御提出いただきました資料になります。資料4は,今後のスケジュール(案)となります。
 また,委員限りの配付資料としましては,資料1として,歯学教育モデル・コア・カリキュラム(平成28年度改訂版)の最終案の見え消し版になります。資料2,資料3は,大学・学会からの意見一覧並びに教材資料一覧になります。
 資料の不足等がございましたら,会議中でも結構ですので,事務局に御連絡いただければと思います。
 事務局からは以上です。
 なお,カメラでの撮影はここまでとさせていただきます。

【前田委員長】  よろしいでしょうか。それでは,レジュメに従って会を始めたいと思いますけれども,まず,議事の1点目が,歯学教育モデル・コア・カリキュラムの改訂原案のとりまとめについてでございます。これについて御議論いただきたいと思いますが,本改訂に当たりまして,調査研究チームリーダーの嶋田委員の方から,資料1の改訂案について御説明をお願いしたいと思います。
 それでは,先生,お願いいたします。

【嶋田委員】  嶋田です。よろしくお願いいたします。
 資料1は今回の最終案で,委員限りの資料1というのが見え消し版であります。見え消し版の方では,前回の11月16日から変更のあったところを説明いたしますので,そこから見ていただければと思います。序文についてはちょっと後ほど説明でいたしますので,ページで言えば14ページから御確認ください。
 なお,今回のコア・カリはに関する一増一減の原則で改訂しまやってまいりましたけれども,準備教育とコア・カリ本体を今回まとめまして,マイナス184,184の項目を減らしりました。したがいましてだから準備教育を合わせまして合計184,前回より減っております。そういうことでお願いいたします。
 それでは14ページ,このところはパブコメも含めて,少し文字句の訂正とか,あとは「介護」の表現ということが5番目に入りました。そういったところが変更点で,特に大きな変更はありません。
 続きまして,15ページに行きます。15ページも特に大きな変更はありませんがないんですけれども,A-1-1)医療倫理と研究倫理は,今回は主事ではないですけれども並列して記載してありますあると。
 16ページはA-2-2),ねらいについて。これは「行動」という文言ところがありましたけれども,「習慣」にという意見もありましたので,ここを訂正しております。
 あとは16ページ以降は,文言の統一を行いました。例えばして,「顎顔面・口腔領域」という表現文言を,「口腔・顎顔面領域」,そういったものに全部統一しているということで,17ページからそういった文言の統一があります。
 A-3,A-4については,前回と変更したところは,本委員会の関本先生に御指摘いただいて,この辺はかなり改訂修正加筆しております。A-3と,それからA-4,コミュニケーション能力というところで,前回の委員会,11月16日に御指摘いただいて,ここをかなり改善修正しているということであります。
 あとはずっと行っていただきまして,18ページ,チーム医療についてのところ,A-5-1)の丸7番,これはターミナルケアのところなんですけれども,「終末期」という表現でしたが話がありましたけれども,「人生の最終後の段階における」という表現に修正して名称で,こういったことを付け加えております。
 それから,18ページの下から2番の目,丸7番,「薬剤の耐性」という記載があります。ここはこのままにしておくか,実際臨床,又はほかのところに移した方がいいかという御意見がありました。御意見がありましたらお願いします。ここだけ「抗菌薬使用ができる」という書き方で,「概説できる」とか,「説明できる」という表現ではありませんかいろいろありましたけれども,委員の中で,ここは実際,Aのところではないんじゃないかという御意見がありましたので,きょうご意見を言っていただければと思います。
 それから,19ページはずっと行っていただきまして,「Standard Precautions」の文言をという標準予防策のあとに,追加しましたが、後述する「標準予防策」の文言には追記しませんでしたここは最初のところだけこれを加えたと。
 それから,19ページの下から2番目,A-7-1)にはの丸3,「地域包括ケアシステムの概念を理解し,地域における保健(母子保健,学校保健,産業保健,成人・高齢者保健,地域保健,精神保健)・医療・福祉・介護の分野間及び多職種間(行政を含む)の連携の必要性について説明できる」という項目があります。ことで,これこに対しては,B-2-2)の丸8に同じような項目があります。るんですけれども,A-7-1)ここは連携の具体的な内容ということであり、分野間の連携というところで残してあります。B-2-2)のあとは説明しますけれども,そこはシステム上連携の制度的内容上ということで求められている内容が異なりますので,同じような表現で残してあるということで,ここの御意見がありましたけれども,残しております。
 それから,20ページの,丸5,最初,「訪問歯科診療」という表現ことでありましたけれども,2月8日の医科との合同会議で,「在宅医療(訪問歯科診療を含む)」の表現,そういった語句に統一させていただいております。
 それから,A-7-2)最初の学習目標の中に,学修目標,丸1,「英語をはじめとし」という表現をというところ,これも以下の方も同様に「英語をはじめとし異なる言語に対応する」ということで,このような記載に今回なってお追加してあります。
 それではめくっていただきまして,21ページ,ここは特に修正はありませんがけれども,パブリックコメントとして,一番下の丸4,「科学的研究に積極的に参加できる」という表現に対してのがありました。「積極的」だとかなり難しいのではんじゃないかという御意見がありました。けれどもしかし,ただ言われて参加するというよりも,やっぱり「積極的」という表現言葉が必要だということで,今回は残しております。
 それから,22ページ,社会と歯学というところです。ここはずっと見ていただきまして,B-2-2)保健・医療・福祉・「介護」という表現にものを今回修正し加えて,この順になっております。学修目標のところの丸4,丸5,丸6,これは「高齢者や,障害者のおかれた社会環境」,さらにそして「虐待の防止に関する制度と歯科医師の責務」という項目を記載しております。
 それから,23ページに移りまして,この辺は文字句の修正ということです。けれども,先ほど申しました,23ページの上から2行目,丸8,「地域における保健・医療・福祉・介護の連携(地域包括ケアシステム)について説明できる」ですがと,ここはが先ほど説明し言いましたA-7-1)の項目丸3と重複しているようにみえます。するんですけれどもしかし,ここは制度的内容を求めているとしてうたってあるので,これを残したということであります。あとは御意見に沿って,字句の細かい修正です。
 24ページに参ります。B-4,疫学・保健医療統計について。これは統計のところを準備教育から少し入れております。すなわち,B-4-2),こういったところが準備教育から確率論,それから国勢調査とか人口動態調査といったところを御意見に合わせて追加しております。あとは「等」という表現を言葉も追加していまおるということです。
 25ページは特にありません。
 26ページから生命科学に参ります。ここは準備教育のところのいわゆる物理やとか科化学の項目というものを組み込んであります。C-1,基礎自然科学というのところで,このように御意見に沿って訂正をしております。
 それから27ページ,ここも御意見に沿って修正をしております。
 それから28ページ,この部分はところが「発生」とか「成長」などの表現。この辺は語句の定義を考える必要があります。,例えば,成長,発達,発育,老化やという言葉,それに加齢という表現言葉が,意味をどのような定義をもってに使っているかを考える必要がありますと。さらに歯科医師国家試験で使用している同様な表現のパブリックコメントも出ていますけれども,それと今,整合性をとる必要があり合わせております。具体的に調べますと,加齢というのは生まれてから亡くなるまでの時間的経過で固体に起こるすべての過程を示しております全ての期間。成長というのは形体的に身長やが大きくなるとか,体重などが増えるという形態的に大きくなることを意味しておりますところ。発達というのは言葉や運動などが機能的に進むことをさし,身体の機能面および各臓器器官の働きが機能的に成熟することを意味しております。なものがよくなるということで,機能的な成熟。機能的な成熟と形態的な成長,すなわち成長と発達を合わせて発育というのが考え方ということで,それに沿ってここを記載をやります。そのために組織,器官及び個体の老化は成長期以降,すべてのヒトに起こる加齢に伴う生理機能の低下をさしております。ということで,このようにまとめさせていただいております。
 あとは29ページ,この辺は御意見に沿って,細かいですけれども,主事で記載のとおり変更しております。
 それから30ページ,この辺も御意見に沿って修正・追加しております。,例えばC-3-4)内分泌系とホメオスタシス,丸4の「摂食調節の機序」など,これも御意見がありましたので追加しております。
 それから,30ページ,そのほかは感染と免疫です。に入りますけれども,C-4-1)感染の学修目標,丸5,ここも記載のとおり,「化学療法薬」というものを,御意見がありましたので加えてあります。
 それから31ページ,病因と病態というところです。,C-5-1)は病因だけだったんですけれども,「病因論と先天異常」についてということで追加を,御意見のとおり修正しております。
 32ページは細かい字句の訂正であります。
 それから33ページ,ここも細かい字句の訂正でがありまして,大きな変化はありません。
 それから,34ページはかなり御意見に沿って修正しております。歯科用医療機器という名前でしたけど,「用」を取ってすなわち「歯科医療機器(歯科材料・器械・器具)」という表現に修正してります。,そして生体というのを外して歯科材料・器械,そして器具ということでDの項目は2つに分け,D-1はとD-2の2つに分けたと。歯科医療機器の特性と用途ということで,いろんなところの学修目標をこのように変更しております。
 D-2は実際の歯科材料の種類,用途,成分・組成,特性,操作方法です。これを見ていただければ,D-2の学修目標はそれぞれ治療に沿った分類,例えば修復,歯冠修復,接着,矯正,インプラント,歯内療法といった治療の視点から,このように分けて記載をしております。ここがDの変更点であります。きょうおいでになっている斎藤先生が,かなりこれを修正されました。
 そして36ページ,臨床歯学に参ります。36ページは細かい字句の訂正,37ページ臨床検査については,上から6行目,心電図に加えて及び,最近はパルスオキシメーターをよく使っておりますので,「動脈血酸素飽和度測定」をということで追加をしております。
 あとの38ページは,特に大きな変化はありません。
 39ページは4行目,5行目に,「嘔吐反射」,「絞扼反射」,「咽頭と喉頭の構造」というものを,御意見に沿って追加しております。
 40ページにかけては,大きな変化はありません。
 それから41ページ,ここも字句の訂正,「及び」などを追加してとかそういったことであります。
 42ページはも,「根未完成歯」を追加してありますというのがありますけれども,あとは「および」の漢字の修正。
 43ページもほぼ「および」を漢字に修正しているというところであります。
 44ページは補綴分野でありますけれども,ここも御意見に沿ってこのように修正をいたしました。そしてデンタルインプラントのところも修正のご意見がありましたけれども,ここは歯科医師国家試験との整合性をとる目的で,デンタルインプラントにするか,歯科インプラントにするか,いろいろ御意見があったんですけれども,デンタルインプラントのままにしております。
 それから45ページ,矯正と小児歯科治療です。ここも記載のとおりであります。小児歯科医,矯正の方から御意見があったとおり。
 大きく変わったのは46ページ,E-5,高齢者,障害者,ここは心因性疾患の項目ですが,という言葉でした。「心因性疾患」という表現はのは最近は用いられず,以下の国家試験でもこのような記載はなく,改訂作業中の歯科医師の国家試験の表現に合わせでも言外で,変えておりまして,「精神・心身医学的疾患」という言葉に修正をしております。
 そして,あとはE-5-1)高齢者の歯科治療の部分ですが,これは字句の一部,先ほど説明したとおり,「在宅医療」という表現にところが変わっています。それから障害者,これもこのとおりであります。
 精神・心身医学的疾患についてははこのように,47ページに行きますけれども,「口腔顔面領域に関連して現れる精神・心身医学的病態」の部分が,4行目ですけれども,これも改訂作業中の歯科医師国家試験と同じ表現にしております。
 そしてE-6の医師と連携するために必要な医学的知識ですが,。ここは記載のとおりです。けれども,丸2が代表的医科疾患と病態名がまだ非常に多いのというところで,この辺は御意見を頂ければ,どのように修正するか,又は削除も含めて御検討いただければと思います。
 続いてシミュレーション実習,ここの並びは,関本先生の前回の御指摘のように修正しました。49,50ページ,このように修正しております。
 51ページも御意見に沿って,特に補綴のところをこのように修正しております。
 52ページ,ここも高齢者のところに,高齢者及びその「介護者」という表現言葉を入れ,また「在宅医療」という表現言葉に直してあります。ここまでがシミュレーション実習。
 臨床実習に参ります。臨床実習の方は大きな変化はありませんがけれども,文章,最初の前文のところに御指摘がありまして,「能力を涵養するには」のとか,こういった表現に直してあります。あとは細かい表現がこのように修正してあります。
 以上が大ざっぱですけれども,今回の歯学教育モデル・コア・カリキュラムの修正点であります。
 あとの57ページ,58ページは,臨床実習の内容と分類ということです。,これはかなり御意見に沿って,現在は行って今は使っていないような臨床検査をはもう削除してたり,いろいろな御意見にしたがって修正・加筆し沿いました。特にあとは高齢者,障害者の項目についてご意見に沿って検討し追加しました。というのを入れなきゃいけないということで,これは1と2じゃなくて3,指導者の介助をする,4,指導者のもとで見学・体験することが望ましいというところに2つ,「障害者の歯科治療」,「口腔衛生指導」,「移乗」,あとは薬物行動療法による歯科治療,「在宅医療」,「医療連携」というものを今回加えました。
 あとは,補綴のところのは語字句の訂正です。
 問題点はいろいろありますけれども,この委員会でこれをさらに検討していただいて,修正,削除等をしていただければと思います。
 以上,簡単ですけれども,説明を終わりであります。

【前田委員長】  ありがとうございました。事務局の方から,序文の方はよろしいでしょうか。
 それでは,委員の皆様から御意見を頂きたいと思います。まず全体を通して何か,御意見ございますでしょうか。どうぞ,お願いします。

【山口委員】  よろしいですか。ちょっと読み直していたら,2点ほど気になったところがございましたので。
 まず,17ページのA-4,コミュニケーション能力の学修目標の2のところに,「患者に分かりやすい言葉で対話できる」と書いてあるんですけれども,対話というのはお互いのやりとりことじゃないかなと思ったんです。だから「患者に分かりやすい言葉で」と来るんであれば,「説明できる」の方が。

【嶋田委員】  なるほど。

【山口委員】  対話になると,これは患者のやりとりが入ってきますので,患者が分かりやすい言葉というのもちょっと変かなと思って,ここの文言がちょっと気になります。
 それからもう一点が,各論のところには在宅医療というのが,今の御説明の中にも幾つか出てくるんですけれども。

【嶋田委員】  序文ですかね。

【山口委員】  序文の。特に歯学生に求めたいことというところに,例えばこれからは在宅医療というところに,歯科も参入していくことが増えてくると思われるんですけれども,そういうことを視野に入れるということが言えて,学んでいきましょうということが全く見られなくて,在宅医療という言葉をここに盛り込まなかった理由というのが何かあるのかなと,むしろ気になったんです。

【嶋田委員】  歯学生に求めたいところに在宅医療という言葉を入れなかった理由ですか。

【山口委員】  はい。

【嶋田委員】  今,特にそれの理由はありませんけれども,多様なニーズに対応できるということでこのような表現にしてありますはこういうことだと。こういうものもあり,あうこういうものもあり,いろいろなこういう方法もあるというんだと,そういう視点でこの文章が書かれてあるので,各論的な在宅医療などについてはとか何々とか,そういう観点でここには記載してりませんなかったんだと思います。文科省の方に追加説明していただければよいいと思います。

【佐々木企画官】  文部科学省の佐々木でございます。
 まず,在宅医療を盛り込まなかった理由は何なのか,嶋田委員のとおりで,積極的に外したわけでもないですので,そこはもう御指摘の。

【山口委員】  特に在宅医療となったときに学生さんから見ると,ちょっと枠組みとして,違う枠組みになりやすいのかなという気がしましたので,あえてこれからの時代のことを考えると少し,ここは特に歯学生に向けてのメッセージということからしますと,あった方がいいんじゃないかと。

【嶋田委員】  はい。

【前田委員長】  1ページの社会の変遷への対応のところに少し入れていただいて,そして先ほど御指摘のあった歯学生に求めたいというところ,そこに追加していただいたらいかがでしょうか。初めの方で超高齢社会への対応も必要だし,ここで実際に歯学生にアピールするということでよろしいですか。

【佐々木企画官】  そういうことで案を作っていきたいと思います。

【前田委員長】  あと,全体を通していかがでございますでしょうか。
 初めは膨大な量だったのを,185項目をまで減らしていただくことができましたので,かなり短くはなっている少なくできたと思いますけれども,。じゃそれでは,嶋田委員の方から,問題点ということで幾つか頂きましたので,これについて皆様の御意見を少し伺いたいと思います。
 まずは,見え消し版の18ページの薬剤耐性の問題でございます。これは国家試験の出題基準のところでも,薬剤耐性とか感染のところでいろんなところにあって,今1か所にまとめようとしております。確かにここに入っているよりも,臨床にあった方がいいのかなということで,国家試験の方では移したと思いますけれどもまとめようという方向にありますが,いかがでしょうか,何か御意見,御提案ございますか。

【嶋田委員】  現実的に移すとすると,C-6-4)あたりでしょうかね。C-6-4)というのは生体と薬物理のところなんですけれど。

【前田委員長】  33ページですね。

【嶋田委員】  C-6-4)ですね。C-6-4)は薬物の副作用と有害作用についてのところが記載があります。るので,こういった薬剤耐性は有害ではないかもしれませんけれども,項目文字としては絶対今回入れた方よいと考えます。がいいので,ここに薬剤耐性に適した適切な抗菌薬が「使用できる」という表現よりとちょっと違うので,「説明できる」という表現の方がAの項目にはふさわしい表現だと考えますか。

【前田委員長】  「使用できる」だとGに入っちゃう。

【嶋田委員】  「使用できる」という表現だとGの項目に入りってします。うので,「使用できる」という表現では言葉じゃなくて,「説明できる」とかそういう表現言葉にして,C-6-4)に移すという御意見がありました。委員会で決めていただきたかったので,ここに残してあるということです。

【前田委員長】  いかがでしょうか。大事なので,C-6-4)のところに薬剤耐性について説明ができるという形にして,もう一つ,「使用できる」というのは臨床実習に持っていくというというような2つの案がございますが,いかがでしょうか。そういう形でまとめさせていただいてよろしいですか。

【北村委員】  いや,これを入れた経緯が,たしか伊勢志摩サミットで,その薬剤耐性が首脳会談の議題になったという話で,上の方に持っていかなきゃというのでこんなところに来たんですけど,そのしがらみがなければどこに行ってもいいと思います。

【佐々木企画官】  上の方に持ってくるかどうかというのは,余り大きな意味はございません。

【北村委員】  あのときは政治状況がそうだったんですね。

【前田委員長】  いかがでしょうか。

【北村委員】  そういうのが出ればいいと思う。

【前田委員長】  薬剤耐性のことは,西原先生,微生物でも教えるんですよね。

【西原委員】  基本的には今,CとGという議論でいいんじゃないですか。

【前田委員長】  じゃ,説明できる方はC-6-4)の方に入れさせていただいて,臨床実習の方で使用ができるということを,G-1-2)でしょうかね。

【関本委員】  「処方できる」じゃないですか。

【前田委員長】  じゃ,そういうふうにしていただけますか。
 その次は,私が気がついたところは,先ほど嶋田委員の方からお話が出た28ページからの始まりました,先ほど嶋田委員の方からお話が出た,成長,発育,発達,加齢という問題ですけれども,ここは嶋田委員にまとめていただきました。いたのと,嶋田委員は国家試験の出題基準の改定も一緒にやられているので,同じような整合性をとるということで。

【嶋田委員】  はい,そうです。

【前田委員長】  よろしいでしょうか。ここは御確認をしていただくということで。
 じゃ,そういう形にさせていただきます。
 その次に,ちょっとこれは大きな問題ですけれども,47ページのE-6の医師と連携するために必要な医学的知識というところをごらんいただけますでしょうか。学修目標の丸2のところで,代表的医科疾患・病態及び歯科診療との関連について説明できるということで,かなり病名を載せていただきました。
 これを作るときに北村先生等の医科の先生とお話をして,歯科に必要なことで研修レベルに行くときに必要なことでということで,国家試験ではこのぐらいのことは必要でしょうということで例示させていただいたんですけど,現在ちょっと国家試験の内容とここが一緒になっている,完全に一致マッチしているということなので,ここの取り扱いについて先生方の御意見を伺いたいと思います。

【嶋田委員】  最初にここを入れた理由は,具体的な疾患名をやっぱり入れてほしいという意見がありました。前回の平成23年3月の改訂のときには代表的医科疾患・病態については具体的な疾患名の何も記載はありませんでしたがないんです。実際ここに具体的な医科疾患名を記載して,ちゃんと教えるべきだという感じの意見がありましたので,今回の改訂では記載しましたこれを出したと。しかし,実際,代表的な医科疾患・病態を考える場合,これも必要だ,あこれも必要だという意見があり、なかなか医科疾患名と病態を絞ることは困難でした。そこで,北村先生にもご相談しまして,今回の改訂案になりました。ここも必要だと言われてこういう形になって,さらにまた,これじゃ多過ぎるということで削減していったと。
 ただ,こんなに多く必要るかどうかというのが意見の分かれるところやはり問題だと思います。ので,国家試験には記載しせておいて,今回のモデル・コア・カリキュラム改訂でここはもう少し数を減ら削除すとるか,さらに多く削除してそれとも本当に簡単にすべきとかいろいろなるという意見がありまると思うんです。その辺をちょっと議論していただきたいくのがいいのかなと思います。

【前田委員長】  臨床実習に行く前だと丸3のところが重要になってきて,丸2のところはそれほどということになるんですけど,北村委員,いかがでしょうか。

【北村委員】  御相談を受けて代表的疾患をここで書いたんですが,本音は,こういうのを覚えているではなくて,目の前に来た歯科疾患の患者さんがどんな病気を持っているかというのを,そのときに勉強してくれればいいんです。
 だからいろんな病気を持っているでしょう。それでもそのときにしっかり勉強できる,そういうノウハウを持っていればいいのですが,その勉強する上で,こういう疾患をあらかじめ知っておくべきと言えば残してもいいとは思いますし,国家試験でどうせ覚えるんだったら,あえて,いずれまたずれてきますので,こっちに書いてあって,あっちに書いていないとか,何かうるさいことを言われるくらいならば,代表的疾患で残しておいて構わないような気もします。
 ただ,合併症を持っている人をさっと勉強できるという,その能力を担保する仕掛け,それが臨床実習だと思うんですが,それがあればいいと思うんです。

【前田委員長】  いかがですか,ほかの委員の先生方。

【関本委員】  これはコアなので,そのほかの「他」が入っていると,これは結局減っていない。教える側が全部どんどん追加していくという形になってしまいますよね。だからコアなので,代表的な例をもし出されるんだったら,「他」というのは要らないんじゃないかと思うんです。

【嶋田委員】  「他」という表現でのを出示したのは,おっしゃるように逃げ道で,この疾患が必要なのになぜ何でこれは入っていないのかんだという,本当にうるさい意見がかなりありました。いろいろな医科疾患それを入れているともう本当に数が多く膨らんでしまいますうので,ぐっと疾患の数を絞りましたったんですけど,やはりこの程度は残ってしまうんです。北村先生に,この程度の医科疾患ははちゃんとして入れておいてほしいと言われまして,記載しましたがせたんですけど,やはっぱり多いんじゃないかという意見がありましたので。
 ただ,対社会的というか,国民に向けて,歯科はこういう代表的な医科疾患・病態ものをちゃんと歯学教育モデル・コア・カリキュラムに病名として示している必要もあるかと思いますんだと。これに対して丸3,医科疾患を,こういった合併している患者さん症の歯科治療時の際にその注意点がちゃんと説明できるんだという記載があれば,この多様なニーズ,すなわち,在宅医療を含むや医科全身疾患を合併している歯科患者さんが多いの超高齢社会の中での歯科の教育として,一つのアピールにはなるかと思います。ただけど,実際教える立場の観点から考えるとか,いろんな面で多くの問題点がありで,こんなに多くの疾患を示す必要があるのかという御意見がありましたので,是非ここの場で検討していただきたいと思います。

【前田委員長】  いかがでしょうか。診断は当然できないわけですから,こういう患者さんが来たときにどう対応できるかというような基礎知識ということでございます。

【西原委員】  もし今のような議論が展開されているとしたら,丸1,丸2,丸3,丸4の順が逆じゃないですか。まず丸1が来たら,丸3がまず上に行って,そして例示が丸3で,丸4か,妊婦が先か,そういうような議論をここでする場合じゃないですか,違いますか。私は丸3を上に置かないと。

【前田委員長】  いや,僕が言うとまたあれになっちゃうんだけど,丸2は外して,丸3,丸4をそのまま上げたらどうかなと思っていますが。また後ほどお話ししたいと思いますけれども,付録でポートフォリオみたいなのを付けたいと思っていますので,そういうところに表にしてまとめるとかという手もございます。

【五島委員】  よろしいですか。丸2の代表的医科疾患のところに疾患名を並べたんですけれども,丸2と丸3の方を先にまとめていただいて,例えば呼吸器疾患としてはこういうものを提示するみたいな形でまとめてもいいのかなとは思うんです。でないと,代表的医科疾患としてこれを並べなさいという形が強く出てしまうので,そういうふうに丸2と丸3の順番を入れ替えるか,丸2と丸3を並べる形にしていただいて,疾患名を下の方に,このようなものを考えるみたいな例示で出していただくという形でもいいのかなと思います。

【前田委員長】  ほか,いかがでしょうか,先生方。
 一応歯学部でも内科学があって,こういう疾患は習ってはいるんでます。それをどこまでここに記載しておくかという問題で,実際問題,臨床実習に上がってこういう患者さんが来たときへの対応ということが一番重要にはなってくると思います。

【斎藤委員】  よろしいですか。

【前田委員長】  どうぞ。

【斎藤委員】  私も先ほど前田先生がおっしゃったように,別枠で例示として出した方がすっきりとしていいんじゃないかと思います。ちょっと話が違うんですけど,CBTの場合は運用解釈という形で別にこういった表を作っておりますので,それに似たような例示として,最後に付けていいんじゃないのかなと思います。

【前田委員長】  先生,いかがですか。

【北村委員】  例示としてでも載るのと載らない疾患があるんですよね。それを載せるか,載せないか。説明できるというのも,本当は「みずから学び,そして説明できる」ぐらいにしたいんです。先生に教えてもらうんじゃなくて,目の前に患者さんが来たときに,どんな病気であろうがそれを自分で学んで,歯科治療との関連を説明できるようになるといいなとは思うんです。なかなか伝わりにくいですよね。でも,少なくともここよりは例示の方がはるかにいいと思います。

【前田委員長】  例示の仕方として,例えばこの丸4の後に代表的な医科疾患の例というような書き方でもよろしいですよね。

【山口委員】  例示をするときに,今,北村委員がおっしゃったようなことを具体的に書いた方がいいと思います。この文章を読んだときに,そんなふうには読み取れなかったんです。やっぱり教員から学ぶ内容なのかなと思いましたので,こういう疾患の方が来たときにみずから学び,踏まえた上で治療ができるようにするとか,何かそういう文章で例示した方が,真意が伝わるんじゃないでしょうか。

【前田委員長】  そうすると,臨床実習に持っていった方がいいというのもあるんですよね。
 いかがでしょうか。一応例示という形でしていただき,丸2を消して丸3,丸4を1個ずつ繰り上げて,そして例示をすると。そこで文章を少し書かせていただいてという形でよろしいですか。
 文章に関しては事務局と相談して,嶋田委員とも相談してやらせていただくということでいかがでしょうか。ありがとうございました。

【関本委員】  1つだけ,言葉なんですけど,医科疾患というのは。通常我々は全身疾患というのをよく使ってきましたけど。

【嶋田委員】  これはやっぱり医科疾患という意見が結構ありました。

【関本委員】  ありましたか。

【嶋田委員】  全身疾患については歯も全身のうち疾患ですから。

【関本委員】  そうすると,医科疾患と歯科疾患,そういうことなんですか。

【嶋田委員】  歯や歯周組織なども全身の一部であることを考えると歯の歯周病とかう蝕も全身疾患と言えます。

【関本委員】  何か歯科疾患というのは余り聞かなくて。

【嶋田委員】  うちらしいので,そういう意見が実際にありましたったんです。だから,全身疾患という表現言葉よりは医科疾患がいいであろうという意見がありました。

【前田委員長】  それでは,最後に私の方で皆様に御議論いただきたいのは,57ページと58ページの臨床実習の内容と分類という表でございます。今までは臨床実習の水準表という形でしたけれども,臨床実習の内容を水準に分けて分類したということかと思います。先ほど嶋田委員の方からは,もう臨床で使っていないような検査等は全部省いたということでございます。
 私の方から先生方に御議論いただきたい観点は2つございます。
 1つは,水準1の保存系のところの抜髄というのは,もうほとんど患者がいないことをどうしましょうかということで,単根の感染根治の単根のやつはいっぱいあるでしょうけれども,抜髄が実際患者さんはやらないんじゃないのかということがあったんですりました。これについて保存系の田上委員と斎藤委員に御意見を伺いたいと思いますが,いかがでしょうか。

【田上委員】  治療していると結構やります。

【前田委員長】  学生が。

【田上委員】  学生がやる。症例を集めるのは難しいですけど,非常に大事な治療の一つです。やっぱり急性の歯髄炎で来た患者さんに何もできないというのだとやっぱり,歯科医師としては非常に困るんじゃないかと思います。ただ,学生のケースがないという状況の……。

【前田委員長】  そうすると,2か3ぐらいまでに持っていかないとだめですね。せいぜい2かなと思ったんです。

【田上委員】  ええ,2ぐらいがいいのかとは思います。

【前田委員長】  感染根治は結構ありますよね。感染根治の2の前でということで,じゃ,抜髄法というのは2の方に動かさせていただいてよろしいでしょうか。

【関本委員】  2に入っていますよ。

【前田委員長】  いや,複根になっている。

【関本委員】  複根歯か。そうか。

【斎藤委員】  ですから抜髄を。

【前田委員長】  いや,抜髄法だけ独立させればいいんじゃないですか。

【斎藤委員】  そうですね。

【田上委員】  短単根,複根と分けなくても。

【関本委員】  そうですね。

【前田委員長】  じゃ,そういう形にさせていただきます。
 もう一点は,前回の親委員会で,水準1のところでの支台歯形成のことでかなり御議論があったということですが,ここはどういたしましょうか。1つお考えいただきたいのは,これを英文にして世界に公表したときに,日本では支台歯形成を学生がやらないのかととられるのが非常に困るんですが。

【斎藤委員】  よろしいですか。

【前田委員長】  はい,どうぞ。

【斎藤委員】  クラウンの支台歯形成が水準今,この1の自験を求めるものに入っていることに対して,前回意見が出たんということですけれども,前回も発言させていただいたんですが,フォローアップ委員会,小委員会で定義した自験の定義の中では,全てを全て,最初から最後までずっと学生がやったものだけを自験とするのではなくて,当然難しい部分といいますか,部位を削る際にところに関しては,指導医が少し手伝っても,自験とするということでいいんじゃないかということになっていますので,これはこのままで私はいいと思います。

【前田委員長】  ありがとうございます。ここら辺は俣木委員,いかがでしょうか。

【俣木委員】  いや,やっぱはり残しておいた方がいいと思います。今の斎藤委員の御意見のとおりだと思いますので,完全に1人だけでやらなくても,やっぱはり指導医のもとで,手伝ってもらいながらでもやるということにしておかないとくべきだと思います。

【前田委員長】  ただ,意外と余あまりこの表に関しては,パブコメはなかったんですよね,先生。

【嶋田委員】  そうですね。項目を移動させちょっとずらしたり,あとはこんな検査の一部をはやるのかというので,削除したりというのはありましたけれど。抜髄法については前回は「簡単なもの」という表現書き方だったんでしたすが,その表現れを削除して,「単根」という表現にしましたなったんです。

【前田委員長】  よろしいでしょうか。委員長として私の方で気がついた点は以上でございますけれども,あと,委員の先生方で御議論いただきたいような事項はございますでしょうか。内容的にはよろしいでしょうか。事務局の方は何かございますか。

【佐々木企画官】  ございません。

【前田委員長】  よろしいですか。
 それでは,その次に,私の方からちょっと1つお諮りしたいのは,机上配付の資料2をごらんいただけますでしょうか。そして今の臨床実習の内容と分類というところを見ていただけますでしょうか。臨床実習の内容と分類,1,指導者のもとで自験を求めるものの3番の基本的臨床技能で,共通,ポートフォリオの作成というところがございます。医科の方はしっかりした臨床実習のガイドラインが,冊子としてできているんですけれども,歯科は次年度にやるということで間に合いません。
 そこで,資料2のような臨床実習のポートフォリオの例示を後ろに付けたいと思うんですけれども,これについていかがでしょうか。ポートフォリオ,ポートフォリオと言っていますけれども,各大学ばらばらですが,この程度ぐらいのことはやはり学生がきちっと持っていて,例えば臨床研修に行くときにそれで見直すとか,卒業時に見直すとかというような形にさせていただきたいと思うんですけれども,いかがでしょうか。
 一応これは,私どもが新潟大学の方で,電子データできちっと卒業時に学生に渡すという仕組みになっております。内容に関しまして何か,俣木先生なんか御追加ございますか。

【俣木委員】  これはあくまでも例示として出すわけですよね。

【前田委員長】  例示です。

【俣木委員】  もう既に幾つかの大学で,その電子ポートフォリオもやられていると思ういますので,これでよろしいと思います。

【前田委員長】  よろしいですか。

【俣木委員】  よろしいと思います。

【前田委員長】  で,一応臨床実習の内容と分類の後に,こういうポートフォリオを例示させていただいて,各大学が工夫して臨床実習に使っていただくということにさせていただきたいと思います。
 ほか,いかがでございましょうか。臨床実習のガイドブックに関しては,次年度の方でやらせていただくということでございますけれども,いかがでございますか,あと,この議題1に関しまして。よろしいですか。

【佐々木企画官】  ちょっと確認いたしましょうか。

【前田委員長】  はい,どうぞ。

【佐々木企画官】  前田委員長,委員の先生方,ありがとうございます。では,きょうの議論の確認をさせていただきます。
 ページバイページに行いたいと思います。見え消しの資料で言うと1ページ,資料1でも1ページでございますけれども,先ほどの山口委員の御指摘を踏まえて,在宅医療の記載を入れるということの御指摘を頂きました。先ほど前田委員長の社会の変遷への対応というのがありましたけれども,その下の医療提供体制の地域包括ケアシステムにおけるチーム医療・多職種連携のところで,例えばですが,32行目から始まる「地域包括ケアシステムの同時構築を考えると,在宅医療など医療機関内にとどまらず」といった形で入れさせていただければと思います。
 これに関連して,4ページ,資料1でも4ページ,見え消しでも4ページになりますけれども,この歯学生に求めたいことでも,例えば,19行目,資料1ですと18行目から始まるところの中で,「また,臨床歯科医であっても」というところがあろうかと思います。ページがそれぞれずれて,20行目,19行目に入るかと思いますけれども,「また,臨床歯科医であっても」の後に,「歯科医療機関における日々の診療だけでなく,在宅医療や市民向け講座」,ここの「や」を「,」にして「政策検討,」という形で,ちょっとまずそれで案を作りたいと思います。また入れてみてちょっとぐあいが余りであれば,御相談したいと思います。

【前田委員長】  山口委員,いかがでしょうか,よろしいでしょうか。

【山口委員】  ありがとうございます。

【佐々木企画官】  次に御指摘いただきましたのが,Aの項目になろうかと思います。A-6,資料1ですと18ページ,見え消しでも18ページになるかと思います。A-6-1)で丸7,AMRのところになろうかと思います。この丸7,AMRにつきましてはここからは外して,C-6-4),恐縮ですがC-6-4)に移っていただきたいんですけれども,資料1ですと32ページ,見え消しですと33ページになります。
 C-6-4)の学修目標丸1のところに移しまして,それに伴ってねらいが,ちょっと反射的に変わろうかと思いますので,ねらいのところにどう反映させるかは,また考えたいと思いますが,学修目標につきましては丸1の下に移すと。ここは「説明できる」のままにいたしまして,あとは次がGの項目,G-1-2),資料1で申し上げますと50ページ,見え消しで申し上げますと53ページになりますけれども,医療安全・感染対策がございますので,こちらも学修目標の丸3に,これは説明ではなく,語尾の終わり方が「処方できる」の形で入れたいと思います。

【関本委員】  「処方」か「投与」のどっちかですね。「処方する」とか「投与する」とか。どっちがいいですか。

【佐々木企画官】  ちょっとここは全体の用語の使い方に合わせて,「処方」ですか。

【俣木委員】  ほかの言葉的に。

【佐々木企画官】  分かりました。

【関本委員】  「処方」の方が分かりやすいですね。

【嶋田委員】  「投与」は投げ与えるということでふさわしい表現ではありません。

【俣木委員】  そうそうですね,投げるのが好ましくないというか。投げ与えるというのは好ましくありません。

【佐々木企画官】  ちょっと順番が前後して恐縮ですけれども,資料1で17ページ,見え消しで申し上げても17ページになりますが,A-4-2)で,学修目標の丸2,「患者に分かりやすい言葉で」の「対話できる」,これが山口委員の指摘で「説明できる」に修正ということで御議論いただいたと思います。
 次ですが,資料1で申し上げますと44ページから,見え消しで申し上げますと47ページから始まるE-6,これにつきましては,現在の丸3,ここは医科疾患ではないんですね,全身疾患でいいんでしたっけ。

【嶋田委員】  医科疾患ですだよね。

【佐々木企画官】  ここは医科疾患の方がいいんでしたっけ。「合併患者の歯科治療時の注意点を説明できる」,これを丸3から丸2に上げ,現在の丸2を疾患の例示という形で修文をするということで理解しております。
 次が,資料1で申し上げますと53ページ,54ページ,見え消しで申し上げますと57ページ,58ページ,ここの3,基本的臨床技能の保存系の抜髄法のところですが,これはローマ数字1からローマ数2の中にまとめる。

【前田委員長】  ですから,2のところの「抜髄法・感染根管治療」の「・」を「,」にしてもらえば。

【佐々木企画官】  そうですね。「,」にしたいと思います。
 資料1で言うと,その54ページの後ろで,見え消しで申し上げますと58ページの後ろに,本日の資料2,ポートフォリオ(例示)という形で追加をすると。この例示が突然な印象があるのであれば,多少説明文章を入れた上で,この例示を掲載するという修正をいただいたと思います。
 事務局から確認は以上です。

【前田委員長】  よろしいでしょうか。ほかに何か御意見ございますでしょうか。
 今の御議論,モデル・コア・カリキュラムの意見は終了させていただくということで,今ほど佐々木企画官の方から御提案があったことについて修正を行いまして,3月24日の連絡調整委員会に提出したいと思います。具体的な修正内容等につきましては,私,委員長の方に御一任いただければと思います。
 次に,議題の2のその他に移りますけれども,柳川委員の方から,資料3からいろいろ資料を頂いておりますので,少し御説明いただけますでしょうか。

【柳川委員】  続けていいですか。貴重な時間を恐縮です。何かきょう,お時間があるということで少し,今後の歯学教育に向けてという視点で,2点お話をさせていただきます。
 1つはスポーツ歯科ですが,数年前にスポーツ基本法という中に,スポーツの科学的研究の推進ということで,歯学,歯の学問というのが初めて入って,その後のスポーツ基本計画の中に,マウスガード,いわゆる外傷予防のマウスガードの普及という文言ものも入りました。
 これはきょう,東京歯科大学の武田先生のものを,承諾を得て,お借りしてきましたけど,これは後ほどまた御高覧いただければ結構かと思います。うんですが,今から歯学教育をしたとしても東京オリンピックに間に合いませんがから,ちなみにリオのオリンピックでは,約1か月間にわたって,歯科のクリニックも8か所,選手村のポリクリに歯科の8台チェアがついて,実際に相当数の患者さんを診る,あるいはスポーツマウスガードも460ぐらい提供するというような実態がございました。て,長野県のオリンピックのときも長野県の歯科医師会が対応しているんですが,今後そういったアスリートの対応だけではじゃなくて,国民スポーツ,老若男女の皆さんスポーツされますので,スポーツの安全性を高めるための歯学の教育,こういったことが必要ではないかと思います。
 私どもからも,毎年文部科学省に対しては,大臣に要望して,充実を求めるわけですが,なかなか実際に今,スポーツ歯科のこの講座というのは,2928大学の歯学部の中に,たしか専属の講座になっているのは3か所しかございません。ほかには補綴の先生が教えていらっしゃる大学が幾つかあると聞いていますので,そういったところを取り入れていただいたらいかがかと思います。
 外傷の対応というのはスポーツ歯科以外にもありますので,めくっていただいて,歯が抜けてしまうというようなことについては,多分教育もされているんだろうと思いますけれども,アスリート対応だけではなくて,国民スポーツの下支えだということでスポーツ歯科の普及を御理解いただきたいと思います。
 もう一点,3-2の資料ですが,これは身元の確認のところです。これは「社会と歯学」でしたか,B-2-3)のところにも入っていますが,実際現状どうかということと,余計歯学教育で必要だということの背景を申し上げます。たいんですが,この資料はもうかなり古い資料で,私が内閣府の死因究明等推進計画の検討会に出ていたとき,私から提出した資料ですが,2年間の議論の中で,この死因究明「等」というのに,歯科所見による身元確認が入っております。
 このときは阪神大震災の直後で,当初の5か月間で8,750体の御遺体の歯科所見をとったと。延べ人数で歯科医師が2,600名携わりました。けれども,それで余計着目をされたんですが,実際にはちょっとめくっていただきまして,かなりIT活用が進んでおりまして,多分まだ大学教育の中ではそこまでは無理かと思うんですが,歯科所見をコンピューターに入力して,照合解析ソフトを作ってスクリーニングをするということが,実際にもう行われているわけです。
 今,厚生労働省の事業で,「歯科診療情報の標準化」というのが進んでおりまして,こうなりますと,歯科に使うレセプトコンピューター,電子カルテのデータ形式,様式が統一されて,今そこからデータを取り出すという出力ところの検証を行うっているところなんです。
 そうすると,そこまでの教育を考えますと,多分これについてもたしか,法歯科医学の講座があるところは,29のうち8か所くらいと伺っていますので,こういった講座の開設,新設は難しいんでしょうが,例えば教員の増強などについても御提案をしているところでございます。
 簡単ですが以上です。よろしくお願いします。

【前田委員長】  ありがとうございました。これはモデル・コア・カリキュラムで6年に1回ということで,申し送りみたいな形で記録をとっておいていただきたいと思います。この法歯学というのは,実はアメリカの状況を見ますと,低学年でPBLの教材で,殺人事件が起こって顎骨だけがあったと。それで法歯学という意味ではないんだけれども,歯の形を覚えながら,その重要性ということも勉強させるという教材がありまるんです。
 だから何か,こういうような教材もやっぱり全国で作っていくということがあると,よろしいかなと思います。うちの大学でもそういう教材を作ったんですりました。それで1年生からそういうことをやるという形もあります。
 スポーツ歯学等に関しましても,なかなかその講座が今増設できないということで,専門家もいないので,例えばスポーツ歯科学会で,教授ってどういうことを学生に知ってほしいかということを6年の間でまとめていただくということが,やっぱり大事なんじゃないでしょうか。
 あと,いかがでございますでしょうか。

【佐々木企画官】  今の柳川委員,前田委員長に関連してですが,資料1の3ページ,真ん中の丸,教材等の開発・共有が,まさに今の委員長の御指摘,柳川委員の御指摘だったと思います。現実的には,講座もそうですし,重要なんだけれども,余りティーチングスタッフが29全てにそろわないというケースもあろうかと思いますので,できるだけこの教材等の開発,また共有を進めていただきたいと思います。
 念のため文部科学省の立場としては,それは文部科学省がそれを使っていく,使うようにという位置づけではなく,あくまでもそれぞれの大学が判断をする際の情報提供を行うという位置づけにしたいと思います。
 それに関連しているものが,先ほど犬飼から御紹介いたしました委員限り資料3が,昨年12月から今年1月までの間に,各大学,各学会等から寄せていただいた教材資料の例の一覧でございますので,こちらも何らかの形で最終的に歯学教育モデル・コア・カリキュラムがまとまりましたら,共有を図るようにしたいと思います。
 事務局から補足は以上です。

【前田委員長】  こういうのは,8月のワークショップのときに紹介するとよろしいかもしれないですね。7月ですかね。

【犬飼技術参与】  7月の。

【佐々木企画官】  はい。

【前田委員長】  ありがとうございました。ほか,御発言はよろしいでしょうか。早く終わっていいですか。
 それでは,最後に事務局の方から,今後の予定について御説明をお願いしたいと思います。

【犬飼技術参与】  資料4,今後のスケジュール(案)をごらんください。コア・カリ改訂につきましては,3月24日の連絡調整委員会にて,前田委員長から改訂案について御報告いただきます。御議論を経て,改訂版を最終決定し,3月下旬以降に公表の予定となっております。なお,具体的な公表時期につきましては,国家試験の出題基準の公表時期を踏まえて決定の予定となっております。
 以上です。

【前田委員長】  ありがとうございました。最終的な文言の修正というのが,まだございますので,それを国家試験の出題基準とちょっと合わさせていただいてからという形になるかと思います。
 それでは,長時間にわたりましてありがとうございました。本日の会議はこれで終了させていただきます。どうも御苦労さまでした。


―― 了 ――

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