第一次報告のポイント

1 地域医療を担う医師の養成及び確保について

  • 医学部定員の暫定的な調整の実施に向けて、関係者が連携して具体的な検討を進めることが必要。
     大学の具体的な定員の在り方について、大学の地域定着策の実施等も含め、今後、具体的に検討。
  • 入学者選抜における、地域枠の拡大、地域枠で入学した学生に対する地域医療に関する教育の充実、出身地にとらわれず将来地域医療に従事する意志を有する者を対象とした新たな入学枠(新たな地域枠)の設定、地域枠と奨学金制度の組み合わせなど、卒業後地元に定着することに結びつけるための取組の推進。
  • 地域医療を専門とする教育組織を設けるなど、大学の教育体制の整備。
  • 大学病院の新医師臨床研修における、研修医に対する教育指導体制の整備や処遇の改善、大学病院と協力病院等との緊密な連携体制の構築、プライマリ・ケアのための研修を行うことのできる体制の整備。
  • 大学や大学病院は、医師が生涯にわたって個々人の専門性を高められるよう、医師としてのキャリア形成に中核的な役割を果たすべき。
     キャリア形成の場を提供し、都道府県や地域医療機関等と連携して地域における医療提供体制の確保に重要な役割を果たすことが必要。
  • へき地医療等について学ぶ機会の提供、定年退職した医師や退・休職した女性医師の復帰に対する支援の充実。
  • 大学病院における、医師不足が指摘されている分野等の指導体制の充実、救命救急体制の整備。
  • 大学病院の遠隔医療システムの活用。

2 医学教育モデル・コア・カリキュラムの改訂について

  • 地域保健・医療、腫瘍(がん)、医療安全に関する学習内容の充実。
  • 大学院と大学病院との連携の充実等による、がん専門医等の養成の推進。

3 最終報告に向けた検討課題

  • 臨床実習の在り方、新医師臨床研修の充実、専門医養成の在り方、教育者・研究者の養成、大学病院の組織体制の在り方等について、引き続き検討。

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