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資料6

1  医師として求められる基本的な資質
 
 医学教育モデル・コア・カリキュラムの冒頭に、下記のとおり、「医師として求められる基本的な資質」についての記載を新設することとする。

 
改訂案 現行
 医師として求められる基本的な資質
 
1  人の命と健康を守る医師の職責への十分な自覚のもとに、医師の義務や医療倫理を遵守し、絶えず患者本位の立場に立つこと
2  生命の尊厳についての深い認識のもとに、豊かな人間性を有すること
3  医師としての業務を遂行する職業人として必要な実践的能力(統合された知識、技能、態度・行動に基づく総合的診療能力)を有すること
4  人間理解に立った高い協調性のもとに、医療チームの一員としての行動や後輩等に対する指導を適切に行えること
5  患者及びその家族の秘密を守ること
6  医師として、地域における医療・保健・福祉等の連携および医療の経済的側面等の医療を巡る動向に関心・理解を有すること
7  医学・医療の進歩における医学研究の必要性を理解し、研究に参加するとともに、絶えず医療の質の向上に努め生涯にわたり学習する意欲と態度を有すること
(新設)
A  基本原則
  (略)
A  基本原則
  (略)

2  「学部教育における研究の視点」についての記載の充実
 
 「項目(A)基本事項」について、下記のとおり改訂する。

 
改訂案 現行
A   基本事項
4 課題探求・解決と学習の在り方
A   基本事項
4 課題探求・解決と論理的思考
(1) 課題探求・解決能力
一般目標:
 自分の力で課題を発見し、自己学習によってそれを解決するための能力を身につける。
(1) 課題探求・解決能力
一般目標:
 自分の力で課題を発見し、自己学習によってそれを解決するための能力を身につける。
到達目標: 到達目標:
1) 必要な課題を自ら発見できる。
1) 必要な課題を自ら発見できる。
2) 自分に必要な課題を、重要性・必要性に照らして順位づけできる。
2) 自分に必要な課題を、重要性・必要性に照らして順位づけできる。
3) 課題を解決する具体的な方法を発見し、課題を解決できる。
3) 課題を解決する具体的な方法を発見し、課題を解決できる。
4) 課題の解決にあたって、他の学習者や教員と協力してよい解決方法を見出すことができる。
4) 課題の解決にあたって、他の学習者や教員と協力してよい解決方法を見出すことができる。
5) 適切な自己評価ができ、改善のための具体的方策をたてることができる。
5) 適切な自己評価ができ、改善のための具体的方策をたてることができる。
(2) 学習の在り方
一般目標:
  医学・医療に関連する情報を重要性と必要性にしたがって客観的・批判的に統合整理する、基本的能力(知識、技能、態度・行動)を身につける。
(2) 論理的思考と表現能力
一般目標:
  情報を重要性と必要性にしたがって取捨選択し、その要点を論理的に整理し、分かりやすく表現する能力を身に付ける。
到達目標: 到達目標:
1) 講義、教科書、論文、検索情報などの内容について、重要事項や問題点を抽出できる。
1) 教科書、論文や講義などの内容について、重要事項や問題点を抽出して論理的に表現できる。
2) 得られた情報を統合し、客観的・批判的に整理して自分の考えを分かりやすく表現できる。
2) 自分の考えを論理的に整理し、分かりやすく表現できる。
3) 実験・実習の内容を決められた様式にしたがって文書と口頭で発表できる。
3) 実験・実習の内容を決められた様式にしたがって文書または口頭で発表できる。
4) 後輩等への適切な指導が実践できる。
(新設)
5) 各自の興味に応じて選択制カリキュラム(医学研究等)に参加する。
(新設)
(3) 生涯学習への準備
一般目標:
 学問や科学技術の進歩と社会の変化に対応した生涯学習者としての能力(知識、技能、態度・行動)を身につける。
(3) 生涯学習への準備
一般目標:
 学問や科学技術の進歩と社会の変化に対応した生涯学習者としての態度、技能と知識を身につける。
到達目標: 到達目標:
1) 生涯学習の重要性を説明できる。
1) 生涯学習の重要性を説明できる。
2) 生涯にわたる継続的学習に必要な情報を収集できる。
(新設)
(4) 医療の評価・検証と科学的研究
一般目標:
 医療の改善のために不断の評価・検証と倫理的および患者の利益と安全に配慮した科学的研究が必要であることを学ぶ。
(4) 医療の評価
一般目標:
 医療の改善のために不断の評価が必要であることを学ぶ。
到達目標: 到達目標:
1) 科学的根拠にもとづいた医療の評価と検証の必要性を説明できる。
1) 科学的根拠に基づいた医療の評価の必要性を説明できる。
2) 患者による医療の評価の重要性を説明できる。
2) 患者による医療の評価の重要性を説明できる。
3) 研究は、医学・医療の発展や患者の利益の増進のために行われるべきことを説明できる。
(新設)
4) 医療改善のための科学的研究(臨床研究、疫学研究、生命科学研究等)に参加する。
(新設)

3  地域医療臨床実習
 
 「項目(G)臨床実習」について、下記のとおり、「地域医療臨床実習」に関する項目を新設するなどの改訂を行う。

 
改訂案 現行
G  臨床実習
G  臨床実習
  臨床実習を行うに当たっては、個々の臨床実習を独立して行うのではなく、体系的に遂行させる統轄責任者が必要である。 (新設)
1  全期間を通じて身につけるべき事項
  (略)
1  全期間を通じて身につけるべき事項
  (略)
2  内科系臨床実習
  (略)
2  内科系臨床実習
  (略)
3  外科系臨床実習
  (略)
3  外科系臨床実習
  (略)
4  救急医療臨床実習
  (略)
4  救急医療臨床実習
  (略)
5  地域医療臨床実習
一般目標:
  地域社会(へき地・離島を含む)で求められる医療・保健・福祉・介護の活動について学ぶ。
到達目標:
1) 地域のプライマリ・ケアを体験する。
2) 病診連携・病病連携を体験する。
3) 地域の救急医療、在宅医療を体験する。
4) 多職種連携のチーム医療を体験する。
5) 地域における疾病予防・健康維持増進の活動を体験する。

実習形態:
  学外の地域病院、診療所、保健所、社会福祉施設など

症例:
  地域病院あるいは診療所などの状況に応じた症例
(新設)


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