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資料5

第6回及び第7回調査研究協力者会議における、第1次報告案に関する主な意見

【「1 地域医療を担う医師の養成及び確保について」】

(1)地域医療を担う医師の不足と医学教育・大学病院の果たす役割
 地域医療の問題について、国の施策としての地域医療の基本的な方向性を打ち出すような部分を入れて頂きたい。
 へき地医療は、大学病院の貢献は重要だが、最終的な責任は自治体にある。
 地域医療というのは大学病院だけの問題ではない。
 地域の人が急病にかかった時にどのようなシステムで専門家まで行くのかということをちゃんと描いて欲しい、医師配置のグランドデザインの重要性を入れていただきたい。
 分野別偏在に対して、卒前、卒後でどう対処していくかも記載すべき。
 地域医療を担う医師の養成といった場合に、診療科の偏在の問題も触れざるをえない。
関係省庁連絡会議や医師確保総合対策等の国の取組の記述に加え、都道府県の地域医療対策協議会に関する取組を記述(「d)」)。
地域の問題の記述の中に、医師の地域偏在と並んで分野別偏在を記述(「b)」)。

(5)3 大学や大学病院における生涯教育体制の整備
 分野別偏在について、希望者がいた場合、再教育するシステムを大学として提供することは考えられる。
医師としてのキャリア形成における中核的役割、医師不足が指摘されている分野の医療等に関する教育機会の提供について記述(「b)」「c)」)。

(6)1 大学病院による地域医療支援
 分野別偏在に対して、卒前、卒後でどう対処していくかも記載すべき。
 地域医療を担う医師の養成といった場合に、診療科の偏在の問題も触れざるをえない。
医師が不足されている分野も含めた、指導体制の充実、人材養成のための体制の整備について記述(「g)」)。

【「2 医学教育モデル・コア・カリキュラムの改訂について」】

 医療費の問題について、若い時から学生にも教育しておくべき。
 選択制カリキュラムとか、研究の必要性は、むしろ総論部分で強調した方がいい。
 実験を重視してそこからデータの解釈とかなんかをきちっとやるみたいなものまで書いていただいた方がいいんではないかと感じる。
 社会で医師に求められていることは昔教養と呼んだところにかかわることが多いという気がしている。
 研究等をやった場合のレポートの書き方、この教育をきちんと位置づけておくことが必要。研究者育成といっても、ベースのことや基礎的なマナーはきちんと教えていくことが必要。
今後、医師のProfesionalism又は研究者マインドに係るコアカリ改訂をワーキングにおいて検討。

【「3 最終報告に向けた検討課題」】

(1)入学者選抜方法の改善について
 理科3科目やはり必要だという議論がある。
 臨床の現場のみならず医学研究の現場のことも入学時点で伝えることが大事。
進路決定に必要な要素に、医学部教育を受けるのに必要な学習、医学研究の現状への理解を加える。(「c)」)

(4)大学病院における新医師臨床研修の充実
 大学病院で臨床研修をやりたくない理由だけでなく、やりたい理由も併記して、大学病院の研修とそれ以外の研修のいいところと悪いところ、どうなのかということをもう少し客観的に書いた方がいい。
研修医が大学病院に応募した動機についても併記。(「b)」)

(5)専門医養成の在り方
 全部(臨床研修)を1年、2年よその病院でやっていただいて、3年次から帰ってらっしゃいと、大学は後期研修をするところですと、専門医を育てる病院ですというふうに、きちんとやった方がいい。
 大学病院が後期研修、専門医研修、大学院の研究者養成というところに積極的にその後(卒後臨床研修後)かかわっていくプログラムを作成していくという、原案より強調した形にすべき。
 一遍診療から離れた医師の再教育、分野変更を考えている医師の再教育という要素もどこかに盛り込んで、大学病院の専門研修はそういう人達も対象にするような考え方も検討したらどうか。
 再研修をする場合に、臨床研修病院もできる能力があるところありますので、大学病院だけと書かないでいただきたい。
 総合診療医のみならず、バランスよくすべての診療科の医師を育てるという視点が必要
大学病院の専門医養成に係る記述(専門医養成の場の提供、医師養成システムの構築における中核的な役割、診療から離れた医師も含めた様々な年代の医師に対する専門医研修の提供等)を充実。(「c)」「d)」「e)」)

(7)臨床研究の推進
 医学研究は基礎研究が一番格が高く、その次に臨床研究あるいは社会医学研究・公 衆衛生。構造を大きく変えなければいけない時期。
 ランセットとかニェーイングランド・ジャーナル・オブ・メディシンの原著論文は日本からのものが非常に少ない。
 「臨床研究の現場」というのは必ずしも大学病院だけではなく、かなり市中の病院 の先生も取り組んでいる。
 大学病院を中心としても、その他の研究機関あるいは中核の病院をその中に組み込んでいくという発想がないと、全部大学だけという時代でもなくなっていると思う。
 臨床の学生が基礎の教室に行くことは悪いことなのか。昔は基礎的な研究は基礎のところでないとできなかったが、今は臨床でも遺伝子の研究とかできるから、基礎的な研究と臨床的な研究を、どこまで分けていくかは難しい。
 複数教官体制等、医学部においても基礎だ臨床だという時代ではもうなくなっている。
 最近の傾向として、むしろ臨床だけでは解決できない問題、臨床的なテーマを持って基礎に行く大学生が多い。また臨床に帰ってきて、研究しながら臨床やるという人が増えている。
臨床研究や社会医学研究等の必要性に関する記述を充実。(「a)」「c)」)
ランセット等に関する記述を追加。(「b)」)
「臨床研究の現場となる大学病院において」を、「大学病院において臨床研究を行うに際して」と修正。(「d)」)
「臨床系の専攻に所属する学生に対して十分な臨床研究の指導が行われていない」と修正。(「e)」)


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