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資料2

医学教育の改善充実に関する調査研究協力者会議:
「医学教育モデル・コア・カリキュラム」の改訂に関するWG第2回会議(概要)

1. 日時
  平成18年2月23日(木曜日)15時〜17時15分

2. 場所
  文部科学省M6会議室

3. 出席者
 
WG専門委員
  福田主査、相川委員、梶井委員、齋藤委員、福本委員、松村委員
協力者会議委員
  田中委員、名川委員
厚生労働省医政局医事課
  林試験免許室専門官
文部科学省
  泉大臣官房審議官、栗山医学教育課長、小谷医学教育課長補佐、加藤医学教育課長補佐、神田医学教育課大学病院支援室長補佐 ほか関係官

4. 議事概要
 
議事1  「本WGにおいて検討すべき内容」及び「改訂案の概要作成に向けた具体的な内容についての検討方針について」以下のとおり確認した。
 本格的な改訂のサイクルとそのための仕組みの検討については、コア・カリキュラム導入後の卒業生が2〜3回出る段階を目途とすること。
 本WGにおいて検討すべき内容について
 
 実施機関:平成18年1月19日〜平成19年3月31日であること。
 本ワーキンググループでは夏から秋に報告する予定であること。
 地域医療、腫瘍、医療安全等に係る内容に関して平成18年春の第1次報告に内容を盛り込むことができるよう検討することとなっているため、これらについての検討を優先して進めること(早急に結論を出していくことの必要性)。
 委員の出席状況及び審議内容が多いことにかんがみ、本日のWGでは「改訂案の概要作成に向けた具体的内容の検討」及び「コア・カリキュラムに係る現状把握のための調査研究作業」の内、「医師国家試験出題基準との関連の用語の統一性に関する部分について」を主に審議すること。
 臨床実習については、名川委員を主査として「診療参加型臨床実習の在り方に関するWG」を設けること。

議事2  「改訂案の概要作成に向けた具体的内容の検討」
1. 地域保健・医療についての記載の充実について
 提出された改訂案について審議し、以下の点についてさらに具体化に向けて検討することとした。
 
 地域保健・医療の意味づけについては、僻地・離島・過疎地域といった概念から、都市部においても問題となることなど、地域保健・医療の概念を整理する必要があること。
 総合診療、プライマリ・ケア、ファミリーメディシン、家庭医などの多くの用語の違いを整理して明確にしていくこと。
 総合診療については新たに独立して記載することも必要であること。
 臨床実習に関する提案を行うことについては、今後臨床実習WGで検討することが不可欠と考えられるが、協力者会議において事前に基本的な方針について合意を得ておくことが必要であること。

2. 腫瘍の病態発生、診断、治療について
 
 提出された改訂案について審議し、以下の点についてさらに具体化に向けて検討することとした。
 
 治療については今後記載の簡素化を行うこと。
 腫瘍についての総合的記載の場所については、モデル・コア・カリキュラム大項目Dに新たに感染症の次に記載する方向とすること(大項目Bからの移動、Bには移動した旨の表示をすること)。

3. 医療における安全性への配慮と救命・救急に関する記載の充実について
 
 提出された改訂案についての審議し、以下の点についてさらに具体化に向けて検討することとした。
 
 「安全管理」の用語については、表現についてさらに検討すること。
 「安全性に関する情報(成功事例と失敗事例)を共有し」については社会的要請を配慮し、的確な表現に改めていくこと、この判断については主査に一任いただくこと。
 医療上の事故等についての用語使用については、関係各方面の状況を勘案して表現を改善すること。また、用語使用については、欄外等に準拠した出展等を明示することも検討すること。
 カタカナ記載や英語表現については、一般にも分かりやすい日本語にする努力が必要であること。

議事3  「コア・カリキュラムに係る現状把握のための調査研究作業」
1. 医師国家試験出題基準との関連の用語の統一性に関する部分について
 
 提出されたコア・カリキュラム/医師国家試験出題基準の比較表に基づいて審議し、以下の点について今後さらに検討することとした。
 
 できる限り用語の統一を図り混乱を避けること。
 原則として国家試験出題基準に合わせることが望ましいこと。
 モデル・コア・カリキュラムにおける記載内容等については、医師国家試験出題基準の今後の改訂予定も勘案しつつ、今後さらに検討を要すること。
 制度等の変更により用語の変更があった場合は、迅速に記載の変更が可能となるような措置が必要であること。

議事4  コア・カリキュラム全体について第1回WGと協力者会議おける議論への対応
1. 医師養成に関わるProfessionalismを強調することの必要性、卒業時のアウトカム、選択制カリキュラムの重要性、研究の必要性等については、諸外国の事例を参照するとともに、今後、モデル・コア・カリキュラムの記載を充実することの必要性を協力者会議に提言していくこと。

その他  次回WGの開催日時については、各WGの開催予定等を勘案して医学教育課において設定する予定とした。



「医学教育モデル・コア・カリキュラム」の改訂に関するワーキング・グループの構成


主査   福田 康一郎   千葉大学大学院医学研究院教授
副主査 北村 聖 東京大学医学教育国際協力センター教授
専門委員 相川 直樹 慶應義塾大学病院長
  相澤 好治 北里大学医学部教授
  梶井 英治 自治医科大学地域医療学センター教授
  齋藤 宣彦 聖マリアンナ医科大学医学部教授
  奈良 信雄 東京医科歯科大学医歯学教育システム研究センター教授
  仁田 善雄 東京医科歯科大学医歯学教育システム研究センター助教授
  福島 統 東京慈恵会医科大学教育センター副センター長教授
  福本 陽平 山口大学医学部附属病院総合診療部長
  松村 理司 医療法人社団洛和会洛和会音羽病院院長
厚生労働省 林 修一郎 厚生労働省医政局医事課試験免許室専門官

※ このほか医学教育の改善・充実に関する調査研究協力者会議協力者が任意参加。


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