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国境を越えた高等教育の提供は、世界的に拡大する教育需要に対応した選択肢の拡大、グローバルな知的ネットワークの強化等の意義を持ち、我が国にとっても、国際化による教育研究水準の更なる向上を図るとともに、知的国際貢献を果たしていく重要な機会となり得るもの。 |
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一方、現状においては、我が国において、留学生交流以外の形態での高等教育の国際展開はあまり進んでいない。 |
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我が国の大学が、高等教育のグローバル化の趨勢に取り残されることなく、教育研究の一層の水準向上を図っていくためには、我が国の大学が海外拠点、eラーニング、諸外国の大学との提携等により、国内外に開かれた高等教育機関として活性化し、国際的な大学間の競争を通じて、国際的に通用する教育研究を推進し、戦略的な国際展開を図れるようその条件整備が必要。その一つとして、国境を越えて提供される高等教育の質保証等の検討が急務ではないか。 |
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我が国の大学の質保証に関しては、従来からの大学の設置認可等に加え、学校教育法の改正により平成16年度から導入される第三者評価制度等によって、継続的な質保証のための新たなシステムの整備がすすむこととなるが、我が国の大学が、国際的な大学間競争と協働に参画するなど高等教育の国際的展開に対応するためには、我が国の大学の質保証システムとの関係について検討することが重要ではないか。 |
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また、日本の大学制度や各大学に関する情報を含め、広く質保証に係る情報を海外へ発信していくことも必要ではないか。また、諸外国の大学の評価、質保証制度及び学位等に関する情報を収集・提供していくとともに、世界の各地において政府間あるいは評価機関等で進められつつある高等教育の質保証に関する国際的協力の検討や試行など、海外の最新動向に関する情報を的確に把握することも肝要ではないか。 |
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さらに、大学の質保証に関する国際的なシステムの構築に参加・貢献していくことが重要ではないか。 |