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資料2−3
         
国際的な大学の質保証作業部会
 EラーニングWG報告
国際的な大学の質保証に関する調査研究協力者会議
Eラーニングに関する主な発言

Eラーニングは、今後、急速に発展するので、ある程度先を見越して、規制にならない質保証を考えなければならない。

 
   →   * 日本の大学等でEラーニングの質保証を考えて実施している機関は少ない。
規制的な基準を作った場合、現時点では、ほとんどが基準をクリアできないレベルにあるのではないか。

国際的なレベルでEラーニングが確立されるためのガイドラインの方向性を示すのも重要ではないか。

 
   →   * 多国間に適用できる国際的なガイドラインの作成というのは困難だと思うが、ネガティブな方向ばかりの検討をせず、Eラーニングの積極的な有用性を考えることは必要ではないか。

Eラーニングによる国際展開について、提供国が質保証する場合、アウトカムズ評価、学生にどのくらい能力が着いたかという評価は、現地(受入先)に行かないとわからない。

 
   →   * 学習プロセスの把握という点では、対面教育も同様ではないか。Eラーニングにおいてもアクセス数や学習管理システムなどで対面教育と同等の把握は可能ではないか。
原理的にはプロセスの把握は可能だが、人員、財政的な問題が発生する。
会ったことの無い人間に単位・学位を与えるという「感覚」的な問題もある。

Eラーニングにおける質保証には以下のような観点が必要だと思う。
1送受信システムの確立、2学習環境の保証、3コンテンツ開発の問題、4テスティングが大事

 
   →   * 学習環境の保証によりアクレディテーションは可能ではないか。
オンラインテスティングは、日本でも実施されている。
対面教育では見過ごされてきた部分が、Eラーニングでは問題になる。

非伝統的教育機関(営利企業等)により提供されるEラーニング問題をどのように考えるか。

 
   →   * Eラーニングに特化した場合、一番問題になる部分であろう。
企業プロバイダについては、良く分かっていないのが現状。
企業がEラーニングによって発行する資格は、ある特定の分野では学位より重視されている場合もある。(例えば、IT業界などはそうした傾向がある。)

これから、国対国の交渉になる。そうすると色々なプロバイダが入ってくるので、何らかの形で質保証のメカニズムを作らないと深刻な事態になる。

 
   →   * 外国から入ってくる教育は、中身までは踏み込めない。各国(提供国)の質保証制度が整備されているかということがポイントになる。
海外には多様なアクレディテーションがあるが、その取扱いは受入先(その単位や学位を認定する大学や企業)が判断すべき。ただし、情報を提供することは必要であろう。





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