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4. 大学における継続教育・生涯学習
(1)    大学の生涯学習支援
   薬学部・薬科大学は、薬学に関わる者に対し、生涯にわたる学習活動をサポートすることが求められている。特に、大学は薬剤師に対して、日々高度化する医療知識と増え続ける医薬品情報を学習するための継続教育の機会を提供することが重要である。
   大学が生涯学習支援を行っていくに当たっては、社会人特別選抜の実施、科目等履修生制度の活用、昼夜開講制の実施あるいは夜間大学院の開設、公開講座、通信講座等、薬剤師を含む社会人が受講しやすいよう、各大学の工夫が必要である。また、修業年限を超えて一定の期間に渡り計画的に教育課程の履修を希望する社会人等に対しては、長期履修学生制度の活用も検討される必要がある。

(2)    経過措置としての支援
   薬剤師養成のための薬学教育が4年間から6年間に延長されることとなった場合、現行の4年制学部教育を受けて薬剤師になった者に対して制度の移行に伴う必要な支援を行うことが重要であり、各大学において継続教育・生涯学習の機会を設けることが望まれる。また、学術団体や職業団体における取り組みも期待される。

(3)    継続的な学習の制度的保証
   医薬品に関する情報が日々増大する中で、薬剤師には常に知識をリフレッシュする努力を行うことが求められているので、この学習が継続的に実施されることを保証する方策が検討される必要がある。このため、薬剤師が常に知識・技術の研鑽に努めることを制度的に保証する仕組みが、大学の生涯学習支援とともに、制度所管官庁や学術団体・職業団体においても設けられることが期待される。



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