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資料3

実務実習モデル・コアカリキュラムの作成に関する
小委員会及び作業部会について(進捗状況報告)


1.実務実習モデル・コアカリキュラムの作成に関する小委員会(第1回)
             日時:平成15年7月2日(水)   13:00〜15:00
  場所:経済産業省別館944会議室
 
出席者: 市川座長、乾委員、桐野委員、児玉委員、全田委員、冨田委員、望月委員
文部科学省より小松医学教育課長、北山補佐、加藤補佐、田中係長、前田係長ほか
 
議題: 策定方針、スケジュール、小委員会に参加する委員以外の関係者、作業部会の設置、各大学への周知方法   ほか

   【議事の概要】
(1)    策定方針に関し、以下の点でコンセンサスが得られた
 
実務実習のモデル・コアカリキュラムは、薬剤師養成の過程で身につけておくべき最小限の知識・技能・態度を養う内容であり、必須のもの、という概念。
4+2年制を採用し、実務実習を行うコースと、実務実習を行わないコースとを設けた際、実務実習を行わないコースを修了しても薬剤師国家試験の受験が与えられない。
実務実習の期間として、「6ヶ月」という期間を当初から決めることは適切ではなく、コアカリキュラムも積み上げ方式でいくことが原則。(他方、期間を当初から決めるべき、との意見もあった)
実務実習モデル・コアカリキュラムの内容を大学において何年次にどのように実施するのか、という点につき、見学を主体としたものは共用試験実施前でもよいが、それ以外のものは共用試験実施後に行うことが必要。
(2)    スケジュールに関し、7月、8月に作業部会において集中的な作業を行い、全国の薬科大学・薬学部に意見紹介を行った上で、9月に開催される協力者会議に報告を行うこととされた。
(3)    小委員会に参加してもらう関係者として、国立大学薬学部長会議の代表、私立薬科大学長会議の代表それぞれ数名ずつが推薦されることとなり、また日本薬剤師会及び日本病院薬剤師会からも数名ずつが推薦されることとなった。
(4)    作業部会に関し、40名程度のメンバーとすることとし、大学関係者を中心としつつ、日本薬剤師会と日本病院薬剤師会からも推薦を得、座長が決定することとされた。
(5)    各大学への周知方策として、作業部会での結果を意見照会すること、国公私立すべての薬科大学・薬学部に集まってもらいオーソライズする機会を設けることが必要、との意見がでた。その際、どのように教えるか、ということは大学が責任を持って行うことであり、方略については例示である、薬局実習と病院実習の順序はどちらが先でも構わない、といった点につきコンセンサスが得られた。
(6)    その他、小委員会と作業部会の合同会合を近日中に開催し、作業部会の代表者を数名交えて小委員会を開催し、作業のイメージを固めるとともに、方針を決定することとなった。


2.実務実習モデル・コアカリキュラムの作成に関する小委員会・作業部会合同会合
             日時:7月16日(水)   10:00〜12:00
  場所:文部科学省別館第3会議室
 
出席者: 市川座長、乾委員、桐野委員、児玉委員、全田委員、富田委員、矢内原委員(以上、小委員会委員)
工藤委員、中澤委員、中島委員、長野委員、林委員、原委員、谷古宇委員、安原委員(以上、協力者)
文部科学省より北山補佐、加藤補佐、前田係長、田中係長、渡邉事務官
 
議題: 小委員会の検討事項、作業部会メンバー、D1・D2の方略を作成する作業部会の作業、ほか

【議事の概要】
(1)    小委員会の検討事項、作業部会の作業の方針
   市川座長、工藤委員より作業部会における作業方針として、作業マニュアルに基づき説明が行われ、了承された。その際、作業の結果として到達目標(「SBO」)がブラッシュアップされる可能性もあること、ブラッシュアップされ除かれることとなった内容はアドバンストとして別途まとめること、方略の作成には定量化が必要でありコアとアドバンストの比率を7:3といった形で定めるということも考えられるが、コアカリキュラム自体が積み上げ方式で作成されていることから、割合をあらかじめ決めることは行わないこと、が合意された。

(2)    作業部会の委員
   市川座長及び工藤委員より委員の選定方針及び具体的人選につき説明(日本薬学会実務実習カリキュラム策定時のメンバーを中心としつつ、薬剤師業務に携わったことのある大学関係者、医療系担当でない大学関係者、日本薬剤師会、日本病院薬剤師会からの推薦。別紙参照)が行われ、承認された。その際、開催日時との関係で参加が困難となるメンバーについては適宜入れ替えを行うこととなり、その際の人選は座長に一任とすることとなった。

(3)    作業日程
   市川座長より説明(7月及び8月に1回ずつ作業部会を開催し、その成果物を全国の薬科大学・薬学部に意見照会し、8月下旬から9月上旬にモデル・コアカリキュラムを決定し、協力者会議に報告する)があり、承認された。その際、内容面につき、日本薬学会実務実習カリキュラムは作成時点において薬局側から関与をあまり得られなかったことから病院薬剤師向きのものとなっている、薬局薬剤師向けの内容を充実すべき、その際には(コア化という作業ではあっても)到達目標が追加される可能性も認められるべき、との意見が出され、薬局薬剤師向けの内容の充実を図ることと到達目標の追加もありえることについて合意された。


3.実務実習モデル・コアカリキュラムの作成に関する小委員会作業部会
             日時:平成15年7月26日・27日
  場所:共立薬科大学3号館11階会議室
 
出席者: 別紙のとおり
文部科学省より北山補佐、渡邉事務官

【作業部会の概要】
(1)    作業部会においては、事務局より薬学教育の改善・充実に関する調査研究協力者会議のこれまでの経緯の報告、本作業部会設置までの経緯報告が行われ、引き続き市川座長及び工藤委員より作業の方針についての説明が行われた。その後、グループ編成が行われ、少人数グループでの議論を経て最後に全体発表が行われた。

(2)    作業部会において提起された主要な論点は次のとおり
 
薬学生全員が必ず学ぶべきことをコアとすることが必要。全国共通に対応可能な、実習先の病院、薬局の差異に大きく影響されないものとすることが重要。従って、到達目標の必要性につき一つずつ確認をすることが必要。特に薬局実習と病院実習とで重複している到達目標を整理することが必要。
病院調剤と薬局調剤は質的に相違している点にも留意することが必要。
到達目標に「治験」を盛り込むことが必要。
薬局実習における実習生に対する大学関係者による指導の在り方につき検討が必要。
病院実習における実習生に対する指導の在り方につき検討が必要(病院薬剤師は指導を本来の任務としていないが、この問題をどのように解決するか)。
薬局実習においても病院実習においても、大学による教員の派遣と薬局薬剤師・病院薬剤師による指導とは別のものとして整理することが必要。
薬剤師免許を持っていない実習生が服薬指導を行うことについての法的整理を行うことが必要(違法性の阻却の問題)。

(3)    次回作業部会を8月10日(必要がある場合11日も)に行うこととなった。



別紙

薬学教育の改善・充実に関する調査研究協力者会議
実務実習モデル・コアカリキュラムの作成に関する小委員会作業部会委員名簿


大学関係者
       赤池   昭紀(京都大学教授)
  阿刀田英子(明治薬科大学助教授)
  市川         厚(武庫川女子大学教授)
  伊藤         喬(昭和大学助教授)
  伊藤   智夫(北里大学教授)
  井口   法男(日本大学教授)
  入江   徹美(熊本大学教授)
  太田         茂(広島大学教授)
  大山   良治(東京薬科大学助教授)
  岡野   善郎(徳島文理大学教授)
  小澤孝一郎(広島大学教授)
  亀井美和子(日本大学専任講師)
  木内   祐二(昭和大学教授)
  木津   純子(共立薬科大学教授)
  工藤   一郎(昭和大学教授)
  小林   静子(共立薬科大学教授)
  小佐野博史(帝京大学助教授)
  笹津   備規(東京薬科大学教授)
  佐治   英郎(京都大学教授)
  高橋   典子(星薬科大学助教授)
  辻坊         裕(大阪薬科大学助教授)
  戸田         潤(昭和薬科大学教授)
  戸部         敞(昭和大学教授)
  鳥居塚和生(昭和大学助教授)
  長野   哲雄(東京大学教授)
  原            博(東京理科大学教授)
  原島   秀吉(北海道大学教授)
  平井みどり(神戸薬科大学教授)
  本間         浩(北里大学教授)
  前田   定秋(摂南大学教授)
  松本   宜明(昭和薬科大学助教授)
  山元   俊憲(昭和大学教授)
  渡邊真知子(帝京大学助教授)
   
日本病院薬剤師会関係
  安原   眞人(東京医科歯科大学医学部附属病院薬剤部長)
  矢後   和夫(北里大学病院薬剤部長)
  中澤   一純(千葉大学医学部附属病院)
  尾鳥   勝也(北里大学病院薬剤部)
  大谷   道輝(東京逓信病院)
   
日本薬剤師会関係
  森       昌平(日本薬剤師会理事)
  永田   泰造(東京都薬剤師会理事)
  曽根   清和(長野県上田薬剤師会専務理事)
  児玉       孝(日本薬剤師会常務理事)


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