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到達「度」とすると定量的なイメージがあるので到達「目標」とし、最小限の目標を示すのがよい。また、到達目標や到達度の捉え方や評価については、大学の判断であることを明記すべきである。
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大学教育が長い目で見た成長を目標とするものであることから、卒業時の到達度を示すことに抵抗を感じる。卒業時に素質が開花しなくても、何年かたって開花することもある。大学教育は、卒業時の能力を開発するだけが目的ではない。
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ここでの議論は、大卒者がここまでできるという最低限の看護実践能力についてであり、それを大学と臨床が共有するのが元々のねらいである。卒業後の成長を視野に入れた上での卒業時の到達目標である。「到達度」という表現は考えていかなければならないが、大学の自治を脅かすものではない。
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報告書案は、各大学の自治の中で責任をもって実践能力のある学生を育成するという方向でまとめられたものであり、大学の自治を侵害するものではない。表現が足りない部分については修正したい。
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到達目標はミニマムであるとしているが、レベルが高いように感じる。
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到達目標や評価が均一であるべきという表現は不適切である。報告書をもとに見直しをするかどうか、または評価をいつどのように行うかは大学が判断して行うことであり、強要するような表現はさけた方がよい。
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国家試験と評価の関係について記述した方がよいのではないか。
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全ての総合的評価を看護実践の場で行うとするのは現実的ではない。学生の評価のために患者さんを利用することの倫理的な問題もある。シミュレーション等により行うことも考えられるのではないか。
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実施にあたっては工夫が必要だが、実践能力の評価は実際の臨地の場で看護サービスの利用者と対峙した状況で行う必要がある。
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評価のために場を設けるのではなく、実践能力の最終仕上げをする実習等の場を1つの評価の場として利用しようという発想である。不足している部分があればその部分を補った上で卒業させるという卒業時の能力を保証する体制が必要であるという考えに基づいている。
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大学教育はある一定の単位を積み重ねながら行うので、一律に最後の段階で評価を行うとするのはいかがなものか。卒業時の到達度の保証の仕方は、段階的評価もあれば最終的評価も考えられるので、評価をどのような方法で行うかは大学の判断によるものと考える。
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最終段階で全ての到達目標の評価を行うとは限らないが、その背後にあるそれまでの様々な評価の積み重ねについても確認し、それも含めて最終段階の評価をするという考え方である。 |
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「改革」という表現が多用されているが、これまで改善に努めてこなかったように受け取れるので変更して欲しい。また、新しく設置される看護系大学がカリキュラムを作成するときに、この報告書を参考として欲しい旨の記述を加えて欲しい。
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看護師の活動の場に福祉施設も含めるべきではないか。また、看護師と助産師については言及しているので、保健師についての記述も必要ではないか。
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前段部分に、大学教育が目指す看護職者像について強調して記述した方がよいと思う。
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「3職種に共通した基礎を教育する」という表現は、今回の到達目標が最低限求められるものである点からは理解できるが、到達目標に書かれていない内容は大学院で教育すべきと誤解される恐れがあるので、表現に留意すべきである。また、看護師・保健師免許に関係する基本的能力は記述されているので、選択科目である助産師に関する記述に工夫が必要ではないか。
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「大学における教育活動と研究活動との関係の見直しをする」の記述は、看護実践能力を示す報告には適さないのではないか。
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看護実践能力を育成するには、教員が実践に精通していなくてはならず、そのための研究活動が必要だという意味である。
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教養教育と看護実践能力との関連が図示されているが、位置づけがよくわからない。説明が必要である。
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到達目標1の「それを擁護する行動をとることができなくてはならない」とあるのは「それを擁護する行動をとることが期待されている」とした方がよい。
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到達目標3にある「任務紹介」という言葉はわかりづらいので、他の表記にした方がよい。
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到達目標4の看護過程の展開の中に看護のインフォームドコンセントを入れた方がよい。
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到達目標4にある「問題解決」は、全ての問題の解決までは期待されていないので、表現を工夫した方がよい。
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到達目標8に看護職とヘルスプロモーションとの関わりについて記述した方がよい。
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到達目標14の「理解した苦悩を本人に伝え」という表現は誤解を招きやすいので、工夫した方がよい。
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到達目標14にある「人生途上で」は、いつまでが人生途上なのか判断がつかないので削除した方がよい。
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「自立」と「自律」をきちんと区別して記述すべきである。
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「利用者」が誰を指すのか、適宜明記すべきである。 |