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この到達目標(案)は倫理的配慮について十分考慮して作成されていると思うが、きちんと文字として表現しないと、学生の認識の仕方が違ってくるのではないか。
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この検討会の目的は、100数校ある看護系大学が最低限やるべき目標を定めることと同時に、看護系大学の役割や特徴を社会に対して明らかにすることにあると思うので、学士課程の特徴である教養教育の到達目標についても、盛り込む必要があるのではないか。
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教養教育は当然学士課程の基盤となっているものであるが、看護実践能力に直結するものではなく底力となるものなので、そういった観点での目標を示す必要があると考える。
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教養教育の到達目標を考えるためには、教養教育を専門科目の基礎と捉えるのか、人間性の涵養のための科目と捉えるのかを明確にすることが必要ではないか。
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学士課程の看護実践能力の「能力」とは「competence」として設定するのか、それとも「performance」として設定するのか。到達目標についての議論が必要である。
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項目の5番に、家族に対するアセスメントのような内容を加えると、家族看護のような考え方が出てくるのではないか。
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自分たちが行ったことに関しての義務や責務に対する評価的な視点をどこかの項目に盛り込んだ方がよいのではないか。
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評価については、「6.理論的根拠に基づいた看護の計画・実施」の項目に盛り込み、きちんと表現してはどうか。
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健康増進法が施行されたことにより、看護職が一次予防にもっと関与すべきであり、そういう意味で健康増進に関わる看護職の役割をもう少し強調してはどうか。
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到達目標(案)の13、14、15の項目を1つに統合して、ヘルスケアシステムの活用や創造といった内容にしてはどうか。
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大卒の看護師は、社会的制度という大きな枠組みの中の看護という広い視点を持つべきなので、15は「ヘルスケア提供組織や社会制度(あるいは社会保障制度)の中での看護の展開・発展」としてはどうか。
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医療全体を視野に入れたリスクマネージメントに関する項目を追加してはどうか。
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患者だけではなくより広い意味で「利用者」という言葉が使われているが、資料によっては他の言葉で表現されているので、今後は整合性を図った方がよいのではないか。
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「利用者」については、平成13年度に行われた検討会の際には「市民」という言葉を使用していたが、それではニュアンスを十分表現することができないため、看護サービスの利用者という意味合いで「利用者」という言葉で統一した経緯がある。
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「利用者」という言葉を、医療・看護サービスの受け手という意味で使用するのであれば、「サービス」とは何かを明確にしておく必要があるのではないか。
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公的な保健サービスのように、無意識のうちにサービスを受けている場合も「利用者」と表現するのか。「利用者」という言葉が報告書として社会に出たときに与える影響を考えると、「利用者」という言葉についてもう少し検討した方がよいのではないか。「利用者」という言葉を用いるのであれば、その概念や使用方法の説明が必要である。
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「支援」、「介入」、「援助」といった用語の意図が曖昧なので、その概念を明確に定義する必要がある。
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「他職種を含むケアチーム」とあるが、この表現だと医師が含まれていないと誤解される恐れがあるので、キュアとケアを含めた意味での「医療チーム」とした方がよいのではないか。
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項目の7番に「技術の施行」とあるが、施行という表現は馴染まないと思うので、「技術の実施」としてはどうか。
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到達目標(案)として17項目挙げられているが、ただ羅列するのではなく、カテゴリーごとにまとめて、見出しをつけた方がわかり易いのではないか。 |