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学士課程の到達目標の提示よりは、看護学教育と医学教育との相違を明確にすることを提案いたます。
学士課程の到達目標に関しては、大学教育は、個々の大学の自治で行われるものであり、個々の大学の理念に基づく教育目標と教育課程を策定し、独自の教育活動を展開していく必要があります。また同じ看護大学であっても国・公・私立では異なる教育理念や特徴が存在するように、個々の大学がどのような教育を行い、どのような人材の育成を目指すのか、その過程は各大学の裁量と考えますので、看護系大学の「学士課程における到達目標」を検討することよりは、医学教育との相違、専修学校、短期大学との相違を明確にし、看護教育が目指していくべきものを検討することの意義が大きいと考えます。
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卒業時までに達成すべき看護実践能力の到達目標については、厚生労働省が出した「新たな看護のあり方に関する検討会」報告書、「看護基礎教育における技術教育のあり方に関する検討会」報告書を踏まえた上での議論を望みます。また、財団法人大学基準協会が平成14年に出している「21世紀の看護学教育」を参考資料として活用されることを望みます。
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社会に対する説明責任の遂行については、学士課程と専修学校、短期大学等との相違を明確にするのであれば、 とあわせて議論することを望みます。
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基礎教育である大学教育における助産師課程についての議論を望みます。 |
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多様な人材に対する教育の整備・拡充については、非看護系大学卒業者の看護大学への編入学枠(3年次入学)についても検討することが必要と考えます。また看護学士課程において養護教諭養成課程を新たに加えることについての検討を望みます。
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看護系大学における教師の教育・研究環境と学生の福利厚生(こころのケアを含む)体制に関する議論を強く望みます。 |