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21世紀医学・医療懇談会

はじめに  

○全体報告


はじめに

はじめに

  近年,医療に関する議論が活発になされているが,最近特に,国民の側からは,医療人との信頼関係の問題,医療人の人間性や倫理観の問題など,厳しい指摘がなされることも多い。
  また,我が国における現在の医療人育成システムは昭和20年代に形作られ,その後度重なる改善の努力がなされているが,既に制度ができて50年経過し,社会のありようが大きく変わっている今日,あらためて医療人に対する国民の指摘を踏まえつつ,21世紀を見越した医療人の育成システムを検討することが求められている。
  現在,我が国においては大学改革が積極的に進められている。医学部,歯学部,薬学部,看護学部等の医療人育成に係わる大学においても,積極的な取り組みがなされているが,国際的にも世界医学教育連合のエジンバラ宣言(昭和63年,1988年),カナダのマックマスター大学の医学教育改革,米国ハーバード大学医学部のNew Pathwayの推進など様々な改善の動きが見られるところである。
  本懇談会においては,平成7年11月の発足以来,上記のようなことを踏まえつつ,21世紀に向けた医療人育成のあり方について,教育部会で4回,懇談会の全体会で6回,有識者からの意見聴取を含め精力的に議論を行ってきた。
  このたび,議論の結果をとりまとめることができたので,第1次報告として広く世に明らかにすることとしたものである。


(注) 教育部会報告を含め,本報告における用語については以下により用いる。
・医学,歯科医学,薬学,看護学等を総称した用語として「医学」を用いる。
・医師,歯科医師,薬剤師,看護婦(士)などの医療の担い手を総称した用語として「医療人」を用いる。
・医療人のうち,医師及び歯科医師を除いた医療関係職種を総称した用語として「コ・メディカル」を用いる。


 (高等教育局  医学教育課) 




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