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医師の卒後臨床研修に関する協議会

2000/01/14 議事録

医師の卒後臨床研修に関する協議会 (第11回)議事要旨


 医師の卒後臨床研修に関する協議会(第11回)議事要旨


日  時    平成12年1月14日(金) 10:00 〜 11:00
場  所    東京ステーションホテル「牡丹の間」
出席者   協力者:磯野座長、開原副座長、阿曽、石井、入交、小泉、坂上、猿田、高橋、塚原(勇)、塚原(重)、細田、本田、前川、和田
             文部省:布村医学教育課長、厚生省:松谷医事課長ほか関係官


議事等   
1  本協議会では平成9年3月から11回にわたり、医師の卒後臨床研修の必修化に関する必要な論点について網羅的に討議を行ってきた。今月から始まる通常国会に卒後臨床研修の必修化に関する法律案の提出が予定されており、本協議会としては、これまでの議論を「意見の概要」としてまとめ、本日をもって閉会することとされた。

2  前回の議事要旨(案)について、意見があれば来週中に事務局に連絡することとし、特段なければこの議事要旨(案)を文部省のホームページを通じて公開することとされた。

3  本協議会のこれまでの議論内容について、文部省から説明した後、意見交換。
  (○:委員、△:厚生省、文部省)

(1) 教育内容・プログラムについて

○  厚生省が平成元年に提示した目標とともに、平成10年の「国立大学附属病院卒後臨床研修共通カリキュラム」を参考とするという記述を並べて書いていただきたい。

○  「ローテーション方式とすることが適当」とあるが、「適当」ではなく「ローテーション方式とする」の方が良い。

○  ローテーションについては、全科ではなく「複数の診療科」を回るで良い。


(2) 研修修了時の評価について

○  研修医の「資質」というと、持って生まれた素質のような印象を与えるので、「人間性や能力」などの表現の方が良いのではないか。

○  「第三者機関」の位置付けが不明確。

○  実際には、研修実施機関の認定がきちんとしているかどうかをチェックするのが第三者機関の役割と思われるので、「第三者機関」は削除して「認定は研修実施機関が行う」とした上で、認定についての第三者評価が望ましい旨を記述しておくのが良い。

○ 研修内容のミニマム・リクワイアメントとして具体的に定められた部分を、行動・態度・技能の面から評価する方法を決めておくことが必要。

○  進路変更の指導等の対応が必要かどうかについては、必要があるとした方が良い。

(3) 研修医について

○  必修化に伴う身分保証を確実にしていただきたい。

○  研修医の給与について、司法修習生の給与を引き合いに出しているのは、あくまで学部卒業生の一つの標準として挙げたもの。「考慮」の文言で4年と6年の違いも読める。

(4) 指導医について

○  指導医について、各部局の責任者1人が指導に当たるのではなく、当該科スタッフ全員で指導に当たるということをはっきりさせるべき。

○  教員の評価については、「臨床指導力」も特出しして記述すべき。

(5) 研修の実施体制について

○ 研修医の数については、病床数だけではなく、指導医の数、年間の患者数(外来及び入院)や症例報告数などを考慮した方が良い。

(6) 研修施設の基準について
○  研修施設の基準については、大学病院及び研修指定病院の従来の位置付けを基本的には継続していただきたい。


4  「意見の概要」については、本日の意見を踏まえて、事務局と相談しながら必要な修正を加えることとして、座長に一任することとされた。

5  協議会の終了に際し、各委員から一言ずつごあいさつをいただいた。

(高等教育局医学教育課)

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