1.会期 |
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平成12(2000)年4月26日〜28日 |
2.場所 |
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ダカール(セネガル) |
3.主催 |
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ユネスコ,ユニセフ,UNDP,UNFPA(国連人口基金),世界銀行の共催 |
4.参加 |
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181ヶ国の政府代表,31国際機関及び関連NGO団体から約1500名
我が方からは,有馬朗人参議院議員(元文部大臣)等が出席 |
5.内容 |
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平成2(1990)年にジョムティエン(タイ)で開催された,「万人のための教育(EFA : Education
for All)」会合で決議された「万人のための教育宣言」及び「基礎的な学習ニーズを満たすための行動の枠組み」の,その後の進捗状況の把握及び今後の展開の方向性等に関する討議を行った。
特に,「万人のための教育」の達成にはほど遠い状況にあるなか,その目標の達成のためには各国の強い政治的意思による取り組が必要であるとされ,各国及び各機関が取り組むべき課題として, |
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(1) |
女子教育 |
(2) |
教育の場におけるテクノロジーの有効活用 |
(3) |
HIV/AIDSの社会に対する脅威(基礎教育における配慮) |
(4) |
教育関係統計データの整備 |
(5) |
開発途上国による自助努力の重要性に対する認識の深化 |
(6) |
教育と貧困削減に明確な意志を示す国に対する積極的支援 |
(7) |
ドナー側による援助調整の促進・手続きの共通化が主に討議された。 |
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6.成果 |
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以下の6つの目標,その達成のための戦略,今後のフォローアップ方法等が盛り込まれた,"Dakar Framework for
Action(「ダカール行動の枠組み」)"を採択,各国は遅くとも平成14(2002)年までに,その目標の実現のために必要となる具体的な行動計画を立てることが求められている。 |
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【6つの目標】 |
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(1) |
最も恵まれない子供達に特に配慮を行った総合的な就学前保育・教育の拡大及び改善を図ること。 |
(2) |
女子や困難な環境下にある子供達,少数民族出身の子供達に対し特別な配慮を払いつつ,2015年までに全ての子供達が,無償で質の高い義務教育へのアクセスを持ち,修学を完了できるようにすること。 |
(3) |
全ての青年及び成人の学習ニーズが,適切な学習プログラム及び生活技能プログラムへの公平なアクセスを通じて満たされるようにすること。 |
(4) |
2015年までに成人(特に女性の)識字率の50%改善を達成すること。また,全ての成人が基礎教育及び継続教育に対する公正なアクセスを達成すること。 |
(5) |
2005年までに初等及び中等教育における男女格差を解消すること。2015年までに教育における男女の平等を達成すること。この過程において,女子の質の良い基礎教育への充分かつ平等なアクセス及び修学の達成について特段の配慮を払うこと。 |
(6) |
特に読み書き能力,計算能力,及び基本となる生活技能の面で,確認ができかつ測定可能な成果の達成が可能となるよう,教育の全ての局面における質の改善並びに卓越性を確保すること。 |
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【フォローアップ】 |
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国際機関と連携しユネスコがコーディネータ的役割を果たしつつ実施。
2001年10月29日(月)〜30日(火)にパリにおいて「EFAハイレベル・グループ会合」を実施の予定。 |