「もんじゅ」廃止措置評価専門家会合(第20回) 議事要旨

1.日時

令和8年2月26日(木曜日)14時03分~16時06分

2.場所

文部科学省18階 研究開発局1会議室 (対面形式とオンライン形式併用)

3.議題

  1. 「もんじゅ」廃止措置評価専門家会合現地調査の実施結果について
  2. 「もんじゅ」廃止措置第2段階の実施状況について
  3. ナトリウム機器の解体について
  4. その他

4.出席者

委員

佐藤座長
井上委員
岩永委員
野口委員
樋口委員
村上委員
山口委員

文部科学省

二村もんじゅ・ふげん廃止措置対策監
水野研究開発戦略官(核燃料サイクル・廃止措置担当)
横井原子力研究開発調査官

(説明者)
日本原子力研究開発機構 敦賀事業本部
 ​近東敦賀事業本部長代理
 佐久間戦略推進部長
日本原子力研究開発機構 高速増殖原型炉もんじゅ
 出野所長
 近藤廃止措置部長

5.議事要旨

(1)「もんじゅ」廃止措置評価専門家会合現地調査の実施結果について
 文部科学省から、「もんじゅ」廃止措置評価専門家会合現地調査の実施結果について説明。委員からは特にご意見なし。
 
(2)「もんじゅ」廃止措置第2段階の実施状況について
 原子力機構から、「もんじゅ」廃止措置第2段階の進捗状況について説明を受け、委員より意見をいただいた。主な意見は以下のとおり。

<しゃへい体等取出し作業(爪開閉モータの破損)について>

  • 原子力機構は、設備の設計、改造等に関わる仕様変更に対し、施設設備を利用する立場から、もっと専門的なことを事前に確認できる体制の構築や人材の投入に努めていただきたい。
  • メーカに所属していた経験から申し上げれば、設計管理を確実に行うためには、相当の経験、実績を有する者でなければ、確認することはできないぐらい難しいものである。このことから、原子力機構は施設設備の利用者として確認を行うべきであり、その観点から受注者への要望、受け入れ時の確認を行っていれば、今回も事前に把握することができたはずである。「もんじゅ」ではこれまで様々な事象を経験しているが、そのほとんどが機械的な事象に起因することから、設備の改造や改良を含め、受け入れ時の確認、検査の在り方をよく考えながら対応いただきたい。
  • 今回の事象は、燃料交換装置本体駆動部の旋回が考慮されていなかったものであり、基本的な技術的要件が不足していたものである。再発防止の観点からは、精神論ではなく、技術的な問題を具体的な技術的要件に落とし込むなどの整理を徹底的に行っていただきたい。
  • 更なる改善に向けた取組として、組織風土改革を行っているとのことだが、上司の参画によって安全性が担保されるというのは短絡的な考え方である。技術的な問題と組織のマネジメントは分けて考えていただきたい。
  • 再発防止の観点からは、原子力機構として技術力を維持し、継承していくことが求められる。「もんじゅ」で得られたデータや知見を体系的に整理し、原子力機構として適切にアーカイブ化しながら、技術力の継承に繋げていただきたい。
  • 技術力には、作る技術力、利用する技術力があるが、これらを一緒に取り扱うとうまくいかない。原子力機構は施設設備の利用者として、何を確認すべきなのかということを常に意識しながら対応いただきたい。
  • 今回の事象を未然に防止できなかった要因として、モータ出力の改善行為が新設計に該当しないため、詳細検討を実施していなかったとのことだが、燃料交換装置自体が「もんじゅ」特有の設備であることから、新設計、設計変更に当たるのではないか。設備改良や改造に際しては、原子力機構と受注者の双方において、「もんじゅ」特有の設備であることを踏まえながら、適切に対応いただきたい。
  • 再発防止対策として、原子力機構の所内ルールを改正し、設備改良の場合においても通常の設備改造に準じて確認するとのことだが、今後の業務量の増加が想定される。また、現場作業では、設計段階では考慮されていない現場合わせの対応も生じる可能性もある。受注者に求める影響評価を適切に行っていただく前提として、受注者の技術的能力に関するレビューを求めることも必要ではないか。今後、改正後の所内ルールの実現可能性について、受注者の対応も含めて検証するとともに、重要度に応じたランク分けやその際のガイドライン検討も含め、適時の見直しを行っていただきたい。
  • 再発防止対策として、原子力機構の所内ルールを改正し、設備改良の場合においても通常の設備改造に準じて確認するとのことだが、書類を確認する際は、本来記載すべきものが抜けていないかといった異なる視点も持っていただきたい。
  • 今回の事象は、原子力特有ではなく、他の分野でも十分に起こり得ることである。発生時には工程優先ではなく、安全を最優先に落ち着いて対応いただきたい。
  • 今回の事象は、「もんじゅ」という特殊施設の廃止措置作業において、原子力機構として安全を最優先に取り組んでいる中で発生したものであり、このことを踏まえた振り返りをきちんと行うべきである。燃料交換装置本体駆動部の旋回が考慮されていなかったことは、技術的観点から見て理解できない。今後の作業においては、どのタイミングでどのような確認を設定するのかが重要となる。高いレベルで見たとしても、根源的なことを見逃していれば、社会的信頼を失うことにもなりかねない。原子力機構のプロジェクトマネジメントでは、トラブルの可能性を複数の視点で検討することが重要であり、そのことが社会的信頼を得るための視点となるのではないか。

 
<ナトリウムの搬出について>

  • 「もんじゅ」のナトリウムについて、イギリスに施設を造り処理するとのことだが、どこまでの技術が原子力機構に残るのか。英国でのナトリウム処理における技術の内容、取り組み方、成果、課題等については、英国側での状況をしっかりとフォローし、我が国、特に機構内において蓄積いただきたい。

 
<2次メンテナンス冷却系の解体撤去について>

  • 今回確認された解体撤去を通じた残留ナトリウム量の評価方法の妥当性確認において、配管内で局所的なナトリウムの滞留が確認されたとのことだが、どのような化学形態であったのか、配管内のどの場所にどのような理由、メカニズムで滞留していたのかを整理いただきたい。また、今後に向けて過去の知見から局所的な滞留がどういう場所でどのように生じているのかという情報を集めていただき、解体時に活用いただきたい。

 
<水・蒸気系等発電設備の解体撤去について>

  • 水・蒸気系等発電設備の解体撤去は、軽水炉において先行実施されているところ。原子力機構は、使用済燃料再処理・廃炉推進機構との発電用原子炉等の廃止に係る相互協力に関する協定を締結している。この枠組みを活用し、軽水炉での先行事例も踏まえながら、効率的に廃止措置作業を進めていただきたい。

 
(3)ナトリウム機器の解体について
 原子力機構から、「もんじゅ」のナトリウム機器の解体について説明を受け、委員より意見をいただいた。主な意見は以下のとおり。なお、座長からは、本議題については継続して議論していきたいとの発言があった。

  • 今後、ナトリウム設備の解体計画を策定するとのことであるが、その際は、様々な技術を取り扱う必要があることから、そのための人材確保や育成、取扱い技術に起因する設備仕様等の知識や経験も深めていただきたい。

 
(4)その他
 その他、委員より意見をいただいた内容は以下のとおり。

  • 本会合では、原子力機構から検討状況や進捗状況等について説明を受けているが、委員の意見に対する原子力機構の解釈や対応状況等も分かるように工夫をしていただきたい。

 

以上

お問合せ先

研究開発局 研究開発戦略官(核燃料サイクル・廃止措置担当)付

(研究開発局 研究開発戦略官(核燃料サイクル・廃止措置担当)付)