「もんじゅ」廃止措置評価専門家会合(第10回) 議事要旨

1.日時

令和2年9月2日(水曜日)11時00分~12時00分

2.場所

新型コロナ感染症の拡大防止の観点から、オンライン会議で開催

3.議題

  1. 「もんじゅ」の燃料体取出し作業等について
  2. その他

4.出席者

委員

佐藤座長
井上委員
岩永委員
橘川委員
野口委員
山口委員
樋口委員
村上委員

文部科学省

竹田もんじゅ・ふげん廃止措置対策監
松本研究開発戦略官(核燃料サイクル・廃止措置担当)
原核燃料サイクル推進調整官

(説明者)
日本原子力研究開発機構
安部敦賀廃止措置実証本部本部長
田中敦賀廃止措置実証本部副本部長
荒井高速増殖原型炉もんじゅ所長

5.議事要旨

原子力機構から「もんじゅ」の燃料体取出し作業等の進捗状況について説明を受け、委員より意見をいただいた。主な意見は以下のとおり。
○ 廃止措置が具体的に進んでいくと、ナトリウム冷却高速炉の特徴に応じた工夫の余地が出てくると思う。そういった点についてもノウハウを蓄積していただきたい。
○ トラブル事例や現場で戸惑ったことなど、実際のオペレーションを通じて得られた知見をきちんとしたアーカイブとして残すようにしていただきたい。現場ではヒヤリハットのような非常に細かなことまでが重要となってくるので、現場サイドの観点に留意していただきたい。
○ 再発防止の対策は、時間がたてば機能しなくなるものもある。これから一番不確かさが大きいのは新型コロナウイルス感染症対策。現在取られている対策に加え、感染者が出てきたら計画をどのように変更するかという2重3重の予備計画を持って、安全かつなるべく遅れないようにするというマネジメントとしての対策が必要になる。
○ 本専門家会合では、実績を検証すると同時に、今後へのアドバイスをしていくことが大事だと思っている。当面の計画と、それを実施する上で想定されるリスクについても示してほしい。
○ 「もんじゅ」は高温での運転を前提に設計され、安全管理も冷却機能に着目しているが、廃止措置段階に入り、冷めているものを温めながら操作しなければならない設備が出てきている。このことは今後の高速炉開発における教訓と考える。
○ 新型コロナウイルス感染症の影響を心配する。感染者が発生した際のケーススタディーが重要であり、全員が感染の可能性があるという前提での対策を考えておくべきと考える。
○ 1次冷却系ナトリウムの抜き取り作業に取り掛かる前に、抜き取った後のナトリウムをどう処理するか明確に決めておくべき。
○ 新検査制度が導入され、検査のやり方を事業者に委ね、その手法が良かったかどうかを結果で評価するものとなっている。制度の運用について、実際に検査を受けている立場からの所感を教えてほしい。(日本原子力研究開発機構より、制度の趣旨を踏まえた検査に移行してきていると感じている旨応答。)
 

以上

お問合せ先

研究開発局 研究開発戦略官(核燃料サイクル・廃止措置担当)付

(研究開発局 研究開発戦略官(核燃料サイクル・廃止措置担当)付)