「もんじゅ」廃止措置評価専門家会合(第7回) 議事要旨

1.日時

平成31年3月28日(木曜日) 10時15分~12時15分

2.場所

文部科学省 15F1会議室

3.議題

  1. もんじゅ廃止措置の実施状況について
  2. その他

4.出席者

委員

佐藤座長
井上委員
来馬委員
野口委員
樋口委員
村上委員
山口委員

文部科学省

木本もんじゅ・ふげん廃止措置対策監
前田核燃料サイクル推進調整官

(説明者)
日本原子力研究開発機構
荒井敦賀廃止措置実証本部副本部長
櫻井高速増殖原型炉もんじゅ所長代理
池田敦賀廃止措置実証部門部門長技術補佐
出野敦賀廃止措置実証本部廃止措置推進室長代理

5.議事要旨

 原子力機構からもんじゅ廃止措置の実施状況について説明を受け、委員より意見をいただいた。主な意見は以下のとおり。
○2018年度の燃料体処理作業において、大きな事故や重大な問題が無く進められたことについては評価したい。
○経験に基づいたリスクマネジメントは大事だが、それを踏まえてさらに経験していないリスクマネジメントが追加されてしかるべき。その際、リスクマネジメントのやり方をこう変えるから、今までとこのような違うことが出来るという基本ポイントを示す必要がある。
○今後に向けて、経験を踏まえることが重要だが、リスクマネジメントの本質は、意思決定をするときにいろいろな要因を考えながら統合的に意思決定をするところ。いろいろな要因を踏まえてどの方法を選ぶかということ。いろいろなやり方がある中で、どれが一番現実的であるかを、どう判断するのかについての検討が不十分。
○経験した不具合への対応については説明があったが、予想したトラブルについてはどうだったのか。リスクマネジメントにより予想したトラブルが起きなかった理由を記録に残した方が良い。
○5班体制については、今年度に試行を行い、次年度に本格移行するとしているが、機構として試行結果をどうチェックをして、誰が何をもって大丈夫として、どんな課題が残っているかということについて、整理してほしい。今後4年続く作業の体制が、概ね良いでしょうではいけない。
○コミュニケーションにより色々なことが分かるというのは、そこに詳しい人がいるというのが前提。各々が各々の視点で専門を広げて深めていくということがセットで必要。また、コミュニケーションをやっているという形ではなく、機能しているかどうか、機能するためには何が必要か、検証してほしい。
○これまでのもんじゅに関する知見並びに今実施している燃料取り出しに関する経験や知見を、機構自らアーカイブ化すべき。アーカイブは大事であり、リスクマネジメントのベースとなるもの。
〇今回の把持装置の不具合についてはその装置が格納されているところの雰囲気(酸素濃度、水分濃度)がその要因と考えられるが、その対策については十分検討し今後円滑に駆動するように検討すべき
○安全の一番の責任者は現場の課長クラス。課長が現場に行って作業員と話をするのが有効。そういう階層をまたぐようなコミュニケーションの仕組みも考えてほしい。
<まとめ>
○大きな事故無しで処理できたのは評価できると思う。リスクアセスメントの中で本当に考えなくてはならない技術的な問題は何であるのか、もう一度考えてほしい。場当たり的にやるのではなく、次にどういうことを事前に考えていくのか、管理職は考えるべき。この点については次回以降示してもらいたい。


以上

お問合せ先

研究開発局 研究開発戦略官(核燃料サイクル・廃止措置担当)

(研究開発局 研究開発戦略官(核燃料サイクル・廃止措置担当))