海洋分野における国家基幹技術検討委員会(第1回) 議事要旨
1.日時
平成25年4月3日(水曜日)10時00分~12時00分
2.場所
文部科学省3階3F2特別会議室
3.議題
- 海洋分野における国家基幹技術の検討の視点
 
- 委員会における今後の予定の進め方について
 
4.議事要旨
 出席者
【委員】
山脇,茂里,和才,髙木,平,神林,太田,浦,浦辺,上田,磯崎 各委員
【経済産業省】
安永大臣官房審議官,荻原鉱物資源課長
【国土交通省】
坂下大臣官房技術審議官,加藤安全・環境政策課長,吉本総務課技術企画室長
【文部科学省】
田中大臣官房総括審議官,戸谷研究開発局長,鬼澤大臣官房審議官,井上海洋地球課長,水野研究開発局海洋課長補佐
【オブザーバー】
竹縄内閣官房総合開発政策本部事務局参事官
 
議事要旨
【主査の選任】
議論に先立ち,主査の選任を行った。
事務局より山脇委員を主査として選任することについて提案があり,委員からの異議はなく決定された。
【議題1:海洋分野における国家基幹技術の検討の視点】
事務局より資料2について説明したのち,意見交換を行った。主な意見は以下の通り。
-  全体として高度なシステムを開発することが重要であり,新技術の開発と既存技術の利用,及び改良を組み合わせていくことが必要。(磯崎委員) 
 
-  大きなシステムを国際的に運用することは,国際貢献や産業化にも通じる。 (磯崎委員) 
 
-  システムとしての技術開発に加えて,部品の品質管理,オペレーションに関する技術の検討も必要。(上田委員) 
 
-  20~30年という視点で,基礎技術に対する継続的なプログラム(投資)が必要。(浦委員) 
 
-  海底に実際に行き観測を行う技術の必要性が高まっているとともに,海底で作業をするためのシステムが存在していないという課題も存在。(浦辺委員) 
 
-  経済効果を最大化するために,海洋産業を国家として戦略的に育成していくことが重要。(太田委員) 
 
-  海洋開発は広範囲の総合技術であり,先端技術に加えて,遅れている技術(石油ガスのサブシー技術)をキャッチアップするという方向性も重要。(太田委員) 
 
-  国家が保有していることで,その存立,及び発展に役立つ組織,技術であることが必要。(平委員) 
 
-  投資が進んでいるIT,ナノテクノロジー,環境分野の技術を取り込んでいく視点も必要。(髙木委員) 
 
-  海洋の技術開発に関わる人材の育成,及び供給の仕組みを作ることも必要。 (茂里委員) 
 
-  システム化を行う上での具体的な目標設定を国家として行うことが必要。(和才委員) 
 
-  アウトプットは海洋でも良いが,国家基幹技術としては全産業が参画可能
な形態をとることが重要。(和才委員)  
-  これまでは調査,研究,開発に議論が集中する傾向にあったため,産業化,及び商業化という出口の視点を常に持つことが必要。(山脇主査) 
 
-  技術の基本的な部分は日本として確立することが産業化には重要。(山脇主査) 
 
-  開発した技術を運用する技術者の育成も産業化の上では重要。(平委員) 
 
-  技術のシステム化は基礎研究に支えられており,それを支える十分なファンドを明確化することが現実的には必要。(浦委員) 
 
-  世界で技術が確立されておらず,将来的に重要性のある分野に取り組むことが重要(海底資源等)。(浦辺委員)
 
【議題2:委員会における今後の予定の進め方について】
事務局より資料3を用いて今後の委員会の進め方について確認を行い,閉会した。
 
研究開発局海洋地球課
							
							二村
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