海洋分野における国家基幹技術検討委員会(第2回) 議事要旨

1.日時

平成25年4月5日(金曜日)15時30分~17時30分

2.場所

文部科学省3階3F1特別会議室

3.議題

  1. 海洋分野における国家基幹技術検討の視点
  2. 技術の産業展開,国際展開について

4.議事要旨

出席者

 【委員】
山脇主査,磯崎,上田,浦,浦辺,太田,小池,平,髙木,茂里,和才 各委員
【経済産業省】
安永大臣官房審議官,荻原鉱物資源課長
【国土交通省】
坂下大臣官房審議官,加藤安全・環境政策課長,鈴木技術企画室課長補佐
【文部科学省】
田中大臣官房総括審議官,戸谷研究開発局長,鬼澤大臣官房審議官,井上海洋地球課長,水野海洋地球課課長補佐
【オブザーバー】
竹縄内閣官房総合開発政策本部事務局参事官


議事要旨

【議題1:海洋分野における国家基幹技術検討の視点】
事務局より資料1を用いて第1回で出た論点の確認が行われた。次に,資料2を用いて国家基幹技術選定の考え方について説明を行った。これらの点に関して委員からの意見は上がらなかった。

【議題2:技術の産業展開,国際展開について】
国土交通省海事局,経済産業省資源エネルギー庁資源・燃料部,新日鉄住金エンジニアリング,髙木委員よりヒアリングを行った後,意見交換を行った。
主な意見は以下の通り。

  •  将来的にEEZの開発できるフェーズに到達しても,国内に国際的な競争力を持つ企業がなければ,受注や運用が海外企業主体となる危険性が存在。(坂下技術審議官)
  •  海洋産業は実績を持たないと参入できない分野であるため,国内で官民が連携して実績の蓄積を行っていくことが必要。(坂下技術審議官)
  • メタンハイドレート,海底熱水鉱床それぞれにスケジュール感を持って行っているが,技術開発等が必要であり,民間を含めた幅広い分野からの参加が重要。(萩原鉱物資源課長)
  • 鉱物資源に関して石油・天然ガスと同類という話があったが,固体と気体では大きく異なる。基礎研究を並行的に行い,課題を解決しながら進めていくことが必要。(萩原鉱物資源課長)
  •  現在の海洋資源に対する投資は不十分。少額の投資を続けても,目標の達成は困難であり,技術蓄積もされにくい。(平委員)
  •  初期段階から民間が参加し技術を磨いていくことが重要。特に,長期的な日本のプログラムであれば,民間が相当の自己負担をしていくことも期待できる。(浦委員)
  •  技術的に海底での探査手法が非常に限られており,文科省等で基礎的な技術開発が必要。その上で経産省,JOGMEC等で試験機を作るというように流れを持って開発していくことが重要。(上田委員)
  •  現在ある最先端の海洋環境技術を活用して競争力をつけていくという視点をもっと盛り込むべき。(和才委員)
  •  非在来型の資源開発は現在行われておらず,必要な環境評価,探査の技術も全部含めた形で行う必要がある。これにより日本の資源所有量を把握することで,資源国への可能性も明らかになる。(浦辺委員)
  •  国家基幹技術を具体的に考えていく上で,非在来型のメタンハイドレートや海底熱水鉱床といったものが対象になるというイメージは共通化されている。(太田委員)

 

お問合せ先

研究開発局海洋地球課

二村
電話番号:03-6734-4142