|
● |
最終的な目標は達成できたか
・ |
太陽電池に関しては、  という目標に対しては目標を達成しているが、そもそも発電量 の目標ではなく、ピーク での目標値としている点は、実用化に際して大きな課題を残している。 |
・ |
再生型燃料電池に関しては、システム検証を目指した当初の最終目標は達成できたが、最終目標そのものが成層圏用燃料電池にとっての最重要課題と考えられる低圧での電解質膜の耐久性向上を目指したものになっていない。 |
|
|
● |
十分な技術的知見及びデータが得られたか
・ |
太陽電池に関しては、飛行船に実際に設置する際の技術課題等は把握されていると思われる。 |
・ |
太陽電池に関する実際の発電特性は、地上付近でのデータにとどまっており、実際の成層圏では、日射条件、気象条件が全くことなる。例えば、成層圏では直達日射がほとんどであろうから、特に側面に設置したセルからの出力などは予測できない。成層圏での年間の気象データはどのくらい把握されているのか。 |
・ |
再生型燃料電池に関しては、システムの検証という観点では一定の技術的知見が得られたと考える。 |
|
|
● |
研究開発の費用対効果は妥当であったか
・ |
太陽電池関係に対するこの程度の研究費用では、おおむね妥当。 |
・ |
再生型燃料電池に関しては、システムの検証という観点では研究開発の費用効果は妥当と言える。 |
|
|
● |
論文・特許等の新しい知の創出に貢献したか
・ |
太陽電池に関しては、科学雑誌(論文誌)への公表は少ない。権威ある雑誌に投稿して議論して貰う必要あり。また、学会発表も非常に限られた範囲でしか行われていない。社会への広報が必要。 |
・ |
太陽電池に関して、特許は妥当。 |
・ |
再生型燃料電池に関しては、使用した研究開発費に比して論文や特許の数は少ないと言える。 |
|
|
● |
当初予期しなかった副次的効果はあったか
・ |
太陽電池に関しては、特にないのではないか。 |
・ |
再生型燃料電池に関しては、特には無い。 |
|
|
● |
成果の他分野への波及効果はあったか
・ |
再生型燃料電池に関しては、成層圏にとっての課題である軽量化について本来なら金属セパレータを採用すべきであるが、そうした研究開発はなされていない。 |
・ |
燃料電池の構成要素の国産化と言った観点からは、セル部材がブラックボックス的な購入品であり、期待薄と言わざるを得ない。 |
・ |
ピーク電力需要の平準化等に関して、再生型燃料電池を民生用に展開する検討の余地はあると考える。 |
|