秋元勇巳委員 その関連で5ページに「自らの施設の廃止措置と自らの放射性廃棄物の処理処分」という枠があるんですけれども、その1つが「処理処分に関する計画の策定」、その次が「具体的枠組みについての検討」ということで、実施が入ってないんです。ほかの枠組みのところを見ると、みな実施とか何とかいうことになっています。「自らの施設の廃棄物措置……」という形で主要業務に入れていただきましたものですから、当然実施までやるということをおそらく考えておられると思いますけれども、今幾つか出てきましたように、廃止措置や廃棄物対策の業務についてはやはり個別法でしっかり主要業務というかっこうで書き込んでいただければ大変ありがたいな、という感じがいたします。
それからもう1つは、原子力委員会、原子力安全委員会も原子力施設は、日本の原子力の国策を遂行していく上で唯一の原子力研究のCenter
of Excellenceなので、日本の国策をしょっていくんだ、というはっきりしたものが必要だろうと思うんです。その意味では、原子力委員会、原子力安全委員会の関与の権限、中身をもう少し明確にして、これをぜひとも個別法に書き込んでいただく、ということが必要かな、と。
そうしますと、先ほどご指摘のように、例えば原子力委員会の長計が5年ごとで、その間何も変わらないという形だと、中期計画にどう反映していいかわからないとか、いろいろな問題が出てくると思うんですけれども、原子力委員会といろいろとすり合わせていただいて、ある程度定期的に原子力委員会の側でももっとフレキシブルにいろいろな事態に対応して、中期計画に見合うような指導指針を出していく必要があるのだろうと思いますし、また、そういうことはお願いをすべきだ、というふうに思っています。
そういうことで、原子力に関する情報の収集・分析・提供というような項目を設けていただいて、その中にシンクタンク機能とか、政策立案のための支援ができるようなものを入れていただいていますので、このあたりがうまく新しい二法人の中で機能していけば、先ほどからいろいろ議論が出ている、いろいろな問題にフレシキブルに対応していくためのソフトのポリシーというのも出てくるし、それをオーソライズしていただく原子力委員会というのがあって、またそれをやっていく研究所のインフラがある、というような非常に理想的な体制が整うと思いますので、ぜひそのへんをうまく書き込んでいただければありがたい、というふうに思います。
もう1つ、今のCenter of Excellenceである、というところの表明がいろいろと散りばめてはあるんですけれども、どこかでもう一回出てきたほうがいいのかな、という感じがしています。例えば、最初の「原子力の開発利用に当たって新法人に求められる役割」で「原子力安全の基盤を支える役割」「核燃料サイクル技術を確立する役割」「原子力技術の新たな可能性を開拓する役割」ということで網羅しているわけですけれども、日本を代表する原子力のCenter
of Excellenceとして、例えば国際的な取組みへも積極的に貢献していくとか、そういう表現を……。1ページがいいのか、あるいは2ページの「……新法人が特に留意すべき機能」のところに入れたほうがいいのか、うまくクローズアップしていただけるともう少しわかりやすくなるのかな、という感じがいたします。