放射線量等分布マップの作成等に係る検討会(第4回) 議事要旨

1.日時

平成23年8月2日(火曜日) 14時30分~17時15分

2.場所

新霞ヶ関ビル LB階 201D号室
東京都千代田区霞ヶ関3-3-2

3.議題

  1. 放射線量等分布マップの作成に向けた現在の進捗状況
  2. 放射線量等分布マップ(線量測定マップ)の作成について
  3. 放射線量等分布マップ公開サイトの作成について
  4. 今後のスケジュールについて
  5. 土壌濃度分布マップの作成について(非公開)
  6. 農地土壌マップの作成について(非公開)

4.出席者

委員

中村主査、木村委員、小山委員、斎藤委員、下委員、高橋(浩)委員、髙橋(知)委員、長岡委員、長谷部委員、久松委員、村松委員、吉田委員

文部科学省

渡辺次長・原子力安全監、板倉EOC環境モニタリング班班長、石井EOC環境モニタリング班、斉藤EOC環境モニタリング班、倉崎(原子力安全委員会)、小平(農林水産省)、茶山(原子力被災者生活支援チーム)

オブザーバー

内堀(放射線医学総合研究所)、恩田(筑波大学)、高田(農業環境インベントリーセンター)、武宮(日本原子力研究開発機構)、谷畑(大阪大学)、津澤(日本地図センター)、難波(福島大学)、その他

5.配布資料

資料第4-1号 :放射線量等分布マップの作成に向けた現在の進捗状況について
資料第4-2-1号 :土壌採取地点における線量測定マップの作成について
資料第4-2-2号 :走行サーベイマップの作成について
資料第4-2-3号 :放射線量等分布マップ(線量測定マップ)の作成結果について
資料第4-3号 :放射線量等分布マップ公開サイトの作成について
資料第4-4号 :放射線量等分布マップの作成等に係る今後の検討事項及びスケジュール
資料第4-5号 :核種分析結果のマップ化に向けた検討事項について(机上配布)
資料第4-6号 :農地土壌の放射性物質濃度分布マップ(机上配布)
参考資料1 :最近の放射線量等分布マップの公表資料について
参考資料2 :放射線量等分布マップの作成等に係る検討会委員名簿
参考資料3 :放射線量等分布マップの作成等に係る検討会の運営について

6.議事

(1)文部科学省及び農林水産省の事務局より、資料第4-1号について、説明が行われた。
(2)事務局より、資料第4-2-1号~資料第4-2-3号について、説明が行われた。
(3)事務局より、資料第4-3号について、説明が行われた。
(4)事務局より、資料第4-4号について、説明が行われた。
(5)議題5について非公開で行う旨、主査から説明があり、傍聴者が退席された。

7.主要な質疑応答

 ○ 資料第4-1号

【事務局】  土壌試料の分析状況について、現在、全ての土壌試料について分析を終了し、クロスチェック解析を実施中である。
【農林水産省】  警戒区域内について、試料採取を実施中である。8月の上旬までに採取を終えるとともに、分析を進め、その後、データを整理しマップ化していきたい。

○ 資料第4-2-1号~資料第4-2-3号

【久松委員】  資料第4-2-3号「4.考察」(2ページ目)中の「航空機モニタリングでは観察が困難な数10~100m程度の局所的な空間線量率の変化を観察するのに有用」という記述について、これをマップで読み取るのは比較的難しい。こういう事例を例として説明すると非常に説得力を増すと思う。
【事務局】  そう思う。同資料中参考2(51ページ目)の「航空機モニタリング結果と走行サーベイ結果の比較」を示した資料を見ると、20km圏内の赤い点が楢葉町周辺で確認できると思うが、航空機モニタリングの結果では見えていない。また、A3判で確認すると、数十~数百mのポイントで線量当量率が変化している部分が幾つか見える。

【久松委員】  資料第4-2-3号「4.考察」(3ページ目)中の「放射性プルームの流れ、地形と放射性物質の分布状況に明確な関係があることが確認された。」について、地形と放射性物質の分布状況との関係はどこで読み取れるのか。
【事務局】  今回、地図を見やすくするために、白地図にさせていただいている。白地図だと分からないが、福島市から白河市に向けた緑色のラインが谷間になっており、そのラインに沿ってプルームが流れたのが確認できている。
【中村主査】  地形図をつけるべきか。
【久松委員】  この文章のままで公表するのであれば、地形図のようなものがないと何を書いてあるのか良く分からない。

【吉田委員】  北西方向の沈着というのは、雨が降ったというのも大きな要因である。プルームが他の方向にも流れていることを除いて、これだけで記述すると不正確である。ここはあえて何も書かなくて良いのではないか。
【中村主査】  その方が良いかもしれない。説明を加えるのであれば、降雨の事なども書くべき。
【吉田委員】  詳しい解析をしなければいけない。
【久松委員】  吉田委員の御意見のとおりである。
【事務局】  了解。

【髙橋(知)委員】  今の点について、もしこの説明を加えるのであれば、SPEEDIによる推定結果との比較が重要である。SPEEDIの計算結果がなく、このグラフだけがある現時点では、この説明を加えることはしない。今後、そのような部分で活用することを考えることが重要である。
【事務局】最終的な報告書をまとめる段階においては、それについての検討も踏まえたい。

【小山委員】  資料第4-2-3号の2ページ目に「別紙4、5の線量測定マップや走行サーベイマップの作成にあたっては、現在の空間線量率への寄与の大部分が放射性セシウムによるものであることから」というふうに決め打ちしているが、土壌濃度マップ等のデータを示していない以上、「他で実施した土壌調査の結果を踏まえる」などと示したり、「考えられる」とか、柔らかな表現を入れるべきではないか。結論を先取りして言っているようである。
【事務局】  文部科学省が測定してきている土壌採取の測定結果等を考慮すると、セシウムであるというような文書を加え、修文したい。

【小山委員】  「空間線量率」と「線量当量率」という用語が混在しているが、使い分けているのか。
【事務局】  修正ミスである。

【谷畑(オブザーバ)】  報告書を最後にまとめる者は決まっているのか。
【事務局】  日本原子力研究開発機構(JAEA)が幹事機関であるため、JAEAが基本的には各研究の関係について取りまとめる。
【斎藤委員】  報告書を取りまとめるための予算はとっている。その名前、クレジット、中身をどのようにするか、今後、文部科学省で議論していただきたい。
【谷畑(オブザーバ)】実際に仕事をした人の中で確立した書き方をすべきである。測定から得られる以上のことを勝手に書いてしまうのはどうか。
【斎藤委員】  ご指摘のとおり、科学的に明確に言える事実だけを正確に述べるという内容にしたい。そのように執筆できる役割分担をしながら、主要な参加者に執筆をお願いしたい。

【小山委員】  現時点では、測定値をそのまま図面におとすという形で公表するということで良いかと思うが、それを基に様々な情報を追加して、様々な解釈、解析ができるかと思う。次のレベルで考察するということは考えているのか。
【事務局】  今後の最終的に報告書にまとめる段階では、用途に応じて、コンター図にしてみたり、その用途によっては考えていくのかと思う。
【中村主査】  報告書の書き方に関しては、報告書を書く段階で議論することとしたい。

【高橋(浩)委員】  不確かさについて、なんらかの形で言及しておくべきではないか。
【斎藤委員】  これの一環として実施している(マップ関連研究である)2kmメッシュ内の詳細な測定、深度分布の測定のようなデータが出てくるため、ばらつきについては、ある程度議論ができる。
【中村主査】  これは後の段階で検討すると考えてよいか。
【斎藤委員】  線量率、土壌について、報告書の中ではある程度の議論ができると思う。
【斎藤委員】  注意書きとして、誤差があり得るということを記述する。ただし、どの程度というところまでは、今回はっきりとは言えないと思う。
【髙橋(知)委員】  少なくともサーベイメータを使っているため、サーベイメータに関する校正の際のプラスマイナスの誤差はあるかと思う。サーベイ期間中の減衰が係数誤差に比べて無視しているという書きぶりをしているので、そこの部分についてはどの程度の誤差が考えられるかというのはあった方が良い。
【事務局】  サーベイメータの誤差がどの程度あるかを付け加えたい。
【高橋(浩)委員】  趣旨は、この額面どおりにこのデータが受け取られるものではない部分があるということは言った方がよい。

【久松委員】  資料第4-2-3号別紙5の走行サーベイの結果では、那須高原のあたりが少し高くなっている。サーベイメータで線量を測定した結果の数少ない測定点でも高目である。これについては、この場で議論するのか次のステップで議論するのかは別として、この辺をもう少し細かく議論するような対応を今後の検討に入れるべきではないか。
【事務局】  那須高原など線量率の高いところについて、より詳細に測らなくて良いかということか。
【久松委員】  少なくともその必要性があることは認識しているとか、そういうことを書くかどうかということ。
【事務局】  参考資料1にあるように、公表済みの栃木県における航空機のモニタリングの結果について、那須高原、日光の線量率が高いことは確認している。今後、詳細に測定するかどうかについては、県との関係もあるし、まだそのような話にはなっていないので、特段追加でサーベイを行うことは考えていない。
【斎藤委員】  個人的な意見として、測りたいと思う。走行サーベイにより、南の方に、(線量率の高い部分が)伸びていることが分かったので、予定外で、走行サーベイの範囲を南の方に伸ばしている。次回、機会があれば、もう少し詳しく測ってみる必要があると思う。
【中村主査】  測定は一応今回で終わりと考えてよろしいか。
【事務局】  今回の戦略推進費の中で実施する調査に関してはここまでである。他方、地元の方々からも引き続き継続的にとってほしいというお話は伺っているため、機会があれば実施したい。
 また、この場で、こういうところまでやった方が良いということを、最終的な報告書の中に入れていただきたい。
【中村主査】  最終的な報告書の中に入れていくということは必要。

【長岡委員】  説明の書きぶりを十分注意していただきたいと思う。今、話があった那須などは、さらに調査が必要みたいなことを書くと、那須は大きな観光地であるために、影響が大きい。

【木村委員】  資料第4-2-3号別紙4の土壌採取地点における線量測定マップの2kmメッシュと10kmメッシュのメッシュ枠は、図にはつけるのか。というのは、2kmメッシュの中でもかなり線量率に違いがあるように思う。そのメッシュの代表値として我々が考えたとしても、そこの住民から、そのような線量率ではないという意見もでてくるように思う。メッシュの代表点として平均的なデータを測定したわけではないので、注意すべき。代表点のように思われては、誤解を招く。
【長岡委員】  メッシュ枠で切る意味はあまりない。あくまで目安で切って、その中で一点ずつ測定した(意味合いの)もの。
【事務局】  メッシュを外してしまうと、非可住地域で実際にとれなかった部分というのは空欄に見える。
【髙橋(知)委員】  メッシュがあってごちゃごちゃとしていて、図そのものが見にくくなっているところがある。結局、丸を売っていれば、その位置で調査したことがわかる。
【小山委員】  今回、2kmメッシュと10kmメッシュが混在しているので、もしメッシュ枠を図から落とすとすれば、そのような採り方をしたのかということについて、メッシュの地図を付ければ見やすくなる。
【事務局】  マップの見易さについて、マップの拡大ができる機能を持つサイトを、日本地図センターとJAEAで研究開発していただいている。
 そういう意味だと、代表値ではないことを明確に記述すればよいか。
【中村主査】  そのようにしたい。 
【久松委員】  資料第4-1号で、文部科学省と農林水産省で作成するマップが完全にパラレルになっている。お互いのデータをクロスチェックに使えるとかいう議論はなくてもよいか。
【中村主査】  これは、採取した場所が違うのではないか。
【久松委員】  採取した場所は全然違うが、お互いに矛盾していないことを示すことに使えるということを示す必要はないか。
【農林水産省】  農林水産省のマップ作成のために採取した地点は、例えば空間線量率の測定点の2000カ所よりも少ない。採取地点間の土壌の濃度をどう考えたらいいか、また空間線量率から推定した農地土壌の濃度等のデータも示せると思う。そういったところではお互いのデータを利用して使えるかもしれない。

○ 資料第4-3号

【久松委員】  資料第4-3号の5ページ目の積算線量はどのように計算したのか。
【事務局】  文部科学省のほうで固定点、測定をしている点を用いて積算線量を出している。毎日測定していない点もあり、そのような場所については、事故発生後に高い線量率を記録した地点を代表点として、そこは毎日測定しているので、トレンドの比をとって、測定していない分を埋め合わせている。
【久松委員】  それを面的に拡大するためにはどのような処理をされたのか。
【事務局】  固定点のポイントを地図情報のソフトに組み込んでコンターを描いている。
【久松委員】  航空機サーベイ結果などを参考にせずに、モニタリングポイントの積算線量だけでコンターを引いたという理解で良いか。
【事務局】  はい、それで結構である。
【久松委員】  このモニタリング点の分布状況でコンターの出来、不出来は非常に大きく変わると思う。

【長岡委員】  例えば6ページ目の積算線量の図では、等値線が引いてあって、ところどころに島みたいなものが出ている。それから、4ページ目では、赤色、橙色、黄色のところで細かく見るとすごく複雑な形状になっている。これは等高線を引くときの条件でこういうのが出ると思うが、これは誤解のもとになりかねないかなという気がする。これが、隣の家と私の家の間にこんなふうな差が出ると(誤解を招き)良くない。そこは何か説明をつけるなり、よく注意しないといけない。

【吉田委員】  この積算線量のマップというのは、ここの検討会のマターなのか。
 このデータというのはこの検討会の場に出てきたことがなく、そういうものを安易にまぜてしまうと、責任の所在がよくわからなくなる。その辺はしっかり分けて議論した方が良い。
【事務局】  今回の放射線量等分布マップのサイトについては、あくまでも今回、放射線量等分布マップのうち線量測定マップ、走行サーベイマップ、土壌濃度マップを拡大して確認できるようにすることを考えて設計したもの。他方で、このような受け皿があるのであれば、他のマップを拡大したものを見たいという要望が多くあった。あくまで、今回の積算線量、航空機サーベイ結果の話は、検討会で議論する内容ではない。マップとしては、掲載させていただきたい。
【吉田委員】  積算線量のマップに関しては、(この検討会のように)内容を議論する場があるのか。
【中村主査】  特に先ほど長岡委員が言われたように、隣の家と違うみたいな、こんな複雑なのを出していいのかという問題とか、そういう議論はどこかでされるのかという、そういう質問だと思う。
【事務局】  ご指摘を踏まえた上で、検討したい。

【久松委員】  長岡委員の話と同じで、5ページ目に(島のような)細かい小さい丸も沢山ある。これはコンターソフトの癖であると思う。本来であればオリジナルのデータを当たってみないと、ほんとうにコンターを描いたら、たまたま生じた点なのかということもあり得る。
【事務局】  4ページ目にも、ぽつぽつと赤い点が見えるが、こういうスポット的な点というのは必ず航空機サーベイの結果でもやっぱり高くなっている。逆に、そうなっていない点であれば、補正の問題があるかもしれないので、一応確認している。

【斎藤委員】  ヘリサーベイについてはある程度密にデータがとれているので、コンターとして示すのはそれなりに意味あるのかもしれないが、積算線量の方は(等値線が)人工的な形をしていて、データをつくり上げてしまっているような感じがする。
 このサーバーの中に一緒にほんとうに入れるべきなのかどうかというのは検討が必要ではないか。
【原子力安全委員会事務局】  積算線量の分布図については、事故当初から結構少ない点で積算線量を見るということで、文部科学省で作成していただき、原子力安全委員会がその内容を聞いたというところ。航空機モニタリングの結果やここで議論していただいている結果と同列に並べるということは、ちょっと違うのではないかと考えている。緊急時でやったもの、今後詳細にやっていくもので分けたほうが良いのではないか。
【中村主査】  積算線量をはかった点の値だけ出すのならいいかもしれない。無理にコンターを引くと考え方が複雑である。
【事務局】  検討したい。
【長岡委員】  逆に線量測定マップから積算線量に落としてみて、それと実測値とを比較して、使えるかどうかを見当すれば、使い道はある。

【事務局】  マップの拡大をするサイトに関しては、特段大きな問題はないか。
【髙橋(知)委員】  マップを拡大するということはかなり細かい数字も見ることができるということ。この測定の限界、不確実性の部分に関してはしっかりと説明するようにするべき。この細かい数字だけがひとり歩きすることのないように。

【吉田委員】  資料第4-2-3号の「4.考察」の中の「スポット的に高い箇所が新たにいくつか確認された」という記載について、新しいホットスポットが見つかったというふうに読まれると全く違う意味になってしまう。そういう意味では、例えば航空機サーベイ等では判断できないような非常に狭い範囲の変化に有効であることが確認されたというような記述にした方が、実際に即している。
【中村主査】  修文をしていただきたい。

【谷畑(オブザーバ)】  誤差の記載に関して、どのような誤差をつけるのか。このサーベイメータによる地上1メートル高さの測定値に対してどういう誤差をつけるのか。
【髙橋(知)委員】  具体的に誤差に数字をつけるということではない。誤差があるということを前提にして、それを前面に出しておくということ。
【久松委員】  測定器そのものの誤差と、測定そのものの誤差と、それから地点によるばらつきとを分けて考えたほうがいい。
【谷畑(オブザーバ)】  地点のばらつきの方が圧倒的に大きい。
【久松委員】  そうだと思う。そこのところを誤解がないように、サーベイメータの誤差はこれだけですと説明する。その誤差で全部を測定できているわけではないと。代表性が担保されているのではなく、サーベイメータの誤差はこれだけだけれども、地点の代表性に関しては非常に大きな問題があることを説明するべきである。
【長岡委員】  測定誤差ではなくて、そこで測定したものがそうだったというだけの話である。それがその地点の何百メートルかを代表するものじゃないということをはっきりと書くという趣旨。

【斎藤委員】  地上1メートル高の値は、大体数十メートルの平均値だと思う。測定点を2km間隔で選んでいるわけで、2km間隔を数十mで代表させようというところにどの程度の誤差が入ってくるか。今、2kmメッシュ内を詳細に調べるというマップ関連研究をしており、その辺りのデータを参照しながら、走行サーベイで間を補完するような測定もやっている。そのようなものを加えながら考察して、どの程度の代表性があるかということはある程度明らかにできると思う。

○  資料第4-4号

【中村主査】  はい。これで8月中旬と書いてあるが、8月11日に決まっていたと思う。
【事務局】  次回は8月11日に開催する。

【中村主査】  次の議題の土壌濃度マップの作成と農地土壌マップの作成については、この検討会の運営規定の2に該当する議題であるため、非公開したい。聴者の方々におかれましては、ご面倒ですが、ご退席をお願いしたい。

以上

お問合せ先

文部科学省 原子力災害対策支援本部

(文部科学省 原子力災害対策支援本部)