科学技術・イノベーション政策の展開にあたっての課題等に関する懇談会における検討事項(案)
1.世界情勢の変化
(1)サブプライム住宅ローン問題に端を発した世界的な金融危機が起きている中で、先進国やBRICs諸国をはじめとする世界及び我が国の経済情勢は今後どのようになるのか。
(2)上記のような状況下で、冷戦後進行してきた以下のような現象は、どのように変化していくのか。
- いわゆるグローバル化(知的人材、資本の移動等)、IT化
- 製造業の変化(モジュール化・IT化等による先端技術のコモディティ化、サービス化、ライフサイクルの短縮化、投資の大規模化等)
- 中国、インドをはじめとするBRICs諸国の成長
- 東アジアにおける製造業に関する関係(幹部品等:日本、加工組立:アジア諸国等)の緊密化
- 世界経済のサービス化、サイエンス産業化の進展
- 貸席経済国家の繁栄
- 石油などコモディティの高騰
(3)冷戦終結後、BRICs諸国の他、アメリカやいわゆる「貸席経済」型(イギリス等)や技術重視型(フィンランド等)の諸国が著しい成長を見せたが、新しい経済状況の変動の中、これら諸国がどのようになっていくのか。
(4)世界の地政学的変化の方向性
2.我が国の国際競争力の現状
(1)我が国の国際競争力は低下しているのか。
(2)(低下しているとすれば、)その実態及び要因
3.競争力強化にあたっての我が国の弱みと強み等
(1)今後の競争力強化にあたっての我が国の弱みと強みは何か。
(2)今後の競争力強化にあたっての我が国のチャンスと脅威は何か。
(3)今後の競争力強化の鍵となるものは何か。
4.諸外国の科学技術・イノベーション政策の展開の方向性
(1)パルミサーノ・レポートから米国競争力法の制定に代表される諸外国の科学技術・イノベーション政策の展開の方向性
(2)諸外国は、どのような分野を今後の新たなフロンティアと捉えているのか。
5.科学技術・イノベーション政策に係る変化及びその課題
(1)以下のような科学技術・イノベーション政策に係る変化の方向性及びそれに対応した我が国の課題
- オープン・イノベーション(自前主義から外部資源の活用等)
- 「プロセス・イノベーション」に加え、いわゆる「プロダクト・イノベーション、破壊的イノベーション」の重要性の高まり(先進国)
- サイエンス型産業に代表されるような基礎研究とイノベーションの接近
- 期間の短縮、投資の大規模化
- 分野融合
- シミュレーションの進展による置換え
- ベンチャーなどリスクマネーのあり方の変容等
6.今後の我が国の科学技術・イノベーション政策の展開にあたっての課題等